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組織戦略の考え方 の商品レビュー

4.1

102件のお客様レビュー

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2021/09/23

学者が書いた本とは思えない現実的な内容 組織は人が動かしているため、組織形態を変更しただけで効果が出ると考えない方が良いと本書は警告する。人がいかにして組織を内向きに腐らせていくのか、そのために人を中心に組織をいかにして設計していくのかが述べられる。

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2021/08/30

沼上氏の文章は、書籍にしろ論文にしろ、ロジックが明快であり、学ぶことが多い。ロジカルな文章を書く上で、何か一つは読むと良いと思う。 本書は組織戦略についての論考であるが、ロジックが明快であるぶん読みやすい。ややオーバーに書かれているところもあるが、これは筆者の意図するところだろ...

沼上氏の文章は、書籍にしろ論文にしろ、ロジックが明快であり、学ぶことが多い。ロジカルな文章を書く上で、何か一つは読むと良いと思う。 本書は組織戦略についての論考であるが、ロジックが明快であるぶん読みやすい。ややオーバーに書かれているところもあるが、これは筆者の意図するところだろう。 自分の勤務先がどうなのかをイメージしながら読み進めると良いだろう。さらには、自分自身が「フリーライダー」や「キツネ」になっていないか、よく考えながら読むべきである。

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2021/06/16

あとがきには、筆者は啓発本の類と書いてみえたが、私にはアカデミックな部類だと思った。 組織戦略について、あまり考えたことがなかったが、考えさせられることがいくつもあった。 特に以下の描写が心に残った。 ・縁の下の力持ちをコトバで支える 給与で報いるという方法でなくても、ホントに感...

あとがきには、筆者は啓発本の類と書いてみえたが、私にはアカデミックな部類だと思った。 組織戦略について、あまり考えたことがなかったが、考えさせられることがいくつもあった。 特に以下の描写が心に残った。 ・縁の下の力持ちをコトバで支える 給与で報いるという方法でなくても、ホントに感謝していると、誠意ある言葉で報いる方法もある ・フリーライダーとは 会社の業績の高さは、従業員にとって集合財。誰かが頑張れば、会社の業績は高まり給与は手に入れられる。 この本が書かれたのは2003年。20年程時が経ったが、日本の組織のあり方を大きな変化はなさそうだ。これは良いのか悪いのか?

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2021/06/04

組織とは何か:官僚制 いかに組織が疲労していくか?  フリー・ライダー  決断不足  キツネの権力  奇妙な権力 組織はいかにして腐敗するか 腐敗を防ぐには?

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2021/03/09

発行された当時の若い頃に読んでも、抽象的と感じたかもしれないが、ある程度の経験があると非常に参考になると思う。 学者の理想論と思いきや、まるで色々な現場を動かしてきたような印象を受けた。 自分の仕事の考え方に幅がついたかもしれない。

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2021/03/08

「組織の基本は官僚型です」 とのことでまあそうだよなと思いつつ、 昨今のティール型組織は、その違和感を何とかしたい、人類を未来に進めたい、と考える人たちの挑戦なのかもしれません。より戻しをビジネスにしている、あるいはそれを信じ切っている方々には異議申し上げです。 ・組織構造を変...

「組織の基本は官僚型です」 とのことでまあそうだよなと思いつつ、 昨今のティール型組織は、その違和感を何とかしたい、人類を未来に進めたい、と考える人たちの挑戦なのかもしれません。より戻しをビジネスにしている、あるいはそれを信じ切っている方々には異議申し上げです。 ・組織構造を変えることにより、マイナスは打ち消せるが、プラスの効果は、数年後にしか現れない。結局は、個々の能力がどれくらいか、それを最大限引き出せているか、にかかっている。だから採用大事。 ・フリーライダーを生み出してはいけない。 #実践しきれてないけど組織を知るための良本ですシリーズ②

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2020/08/31

ちくま新書セールの際に衝動買いした本の一冊。 日本の「コア人材を長期雇用する」という組織構造を、全否定するわけではなく、全肯定するわけでもなく、客観的にそのメリットとデメリットや対策を考えているという視点が新しかった。 # 組織とは 「プログラム」 「ヒエラルキー」 が組織の...

ちくま新書セールの際に衝動買いした本の一冊。 日本の「コア人材を長期雇用する」という組織構造を、全否定するわけではなく、全肯定するわけでもなく、客観的にそのメリットとデメリットや対策を考えているという視点が新しかった。 # 組織とは 「プログラム」 「ヒエラルキー」 が組織の2大要素 - 例外処理は上にあげる # Japan is No.1の時代があった。 - 高度成長時代に、日本モデルは嵌っていた。 - 終身雇用前提で、組織として効率性を突き詰めた。 # 例外処理が増えて、組織が回らなくなったときの対処方法 -下の処理あげる -上の処理あげる -システム(IT)使った処理効率up -垂直分業 # GOALがもたらした価値観 - 徹底的に事業のボトルネックを考え、それに合わせて対処する。 - (余談) 教育のボトルネックについて考えてみると面白い。 日本の教育のボトルネックはどこか? - 組織より大事なのはヒト = 結局実行し、問題解決するのはヒト - マズローの5段階仮説 生理的欲求 => 安全の欲求 => 所属と愛の欲求 => 承認欲求 => 自己実現の欲求 2.承認 3.所属が軽視されがち、組織はこの欲求も満たす必要あり。 # フリーライド問題 解決は難しい。それぞれが自分ごととして捉えることが必要。 # 組織は複雑化、腐敗が進んでいく。 - 無駄な内的な仕事が生まれていく - ルールのための行動が生まれていく 日本の組織論を考え、面白かった!!!

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2020/07/18

日本的経営への評価や流行りの組織論と少し距離を置きながら、大きな組織の中で発生しがちな実際的な問題を考察して解決に向けた考え方を示す本。 「組織デザインは万能薬でない」「問題を処理するのはヒトであって、組織構造ではない」、自己実現や平等主義の罠など、まさにうちの会社のことを言い当...

日本的経営への評価や流行りの組織論と少し距離を置きながら、大きな組織の中で発生しがちな実際的な問題を考察して解決に向けた考え方を示す本。 「組織デザインは万能薬でない」「問題を処理するのはヒトであって、組織構造ではない」、自己実現や平等主義の罠など、まさにうちの会社のことを言い当てていると思う箇所がいくつもあった。 結局「この仕事は会社を良くしているのか」ということを真摯に問い続けることを忘れてはいけないということだと思う。

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2020/02/24

勧められた本を素直に読んでみました。組織論もさることながら、自分でしっかり考えることの大切さを再認識させられました。仕事に限らず、あらゆることについて考え抜き結論を出す。これを根っこに出来る様にしていきたいと思います。はい。

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2019/08/18

久しぶりにビジネス書を読んだ。本書では、典型的な組織を検討対象とし、それらの特質を了解した上で、よりベターな体制に整備できるよう、構成員自らが主体的に考えるためのケース群が紹介されている。大学の組織は、設置者を問わず基本的に官僚制組織なので、第1章の内容は参照しやすく、読者が持つ...

久しぶりにビジネス書を読んだ。本書では、典型的な組織を検討対象とし、それらの特質を了解した上で、よりベターな体制に整備できるよう、構成員自らが主体的に考えるためのケース群が紹介されている。大学の組織は、設置者を問わず基本的に官僚制組織なので、第1章の内容は参照しやすく、読者が持つ課題に引き寄せやすいだろう。第3章の組織改編のための視点はこうだ。①メンバー固定・組織構造変革、②組織構造固定・メンバー変革、③メンバー変革・組織構造変革の3点を、現実に照らし合わせを考えることが求められている。第5章の組織におけるフリーライダー説は、多くの大学に何人かはいるというイメージがなんとなくある。自分は特に何もプラスの貢献をせず「学内野党」として生活している人々のことだ。第10章の組織が腐敗してからの処方箋は興味深く、本格的に自組織が崩れる前に一読しておくとよいだろう。人材の優秀層とそれ以外をわけ、前者が新規事業を考案し、実践していく作業に取り組んでいくプロセスが、人材育成と説かれている。

Posted byブクログ