空を見上げる古い歌を口ずさむ の商品レビュー
小路さんのデビュー作らしい。結局、甥っ子はこれからつらい人生が待ってるってことなのかな。なんかちょっと暗かったけど才能を感じさせる本でした。のっぺらぼうに見えたらほんとコワい。10.04読了。
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また音楽モノかと思いきや、タイトル・表紙からは想像も付かないSF(?)。おもしろかった。 ある日、人の顔がのっぺらぼうに見えるようになり、その後次々と町の人間が謎の死を遂げていく。 のっぺらぼうと死の結びつきが全然繋がらなかったが、最後の方で話が急加速。違い人(たがいびと)、解す...
また音楽モノかと思いきや、タイトル・表紙からは想像も付かないSF(?)。おもしろかった。 ある日、人の顔がのっぺらぼうに見えるようになり、その後次々と町の人間が謎の死を遂げていく。 のっぺらぼうと死の結びつきが全然繋がらなかったが、最後の方で話が急加速。違い人(たがいびと)、解す者(げすもの)、稀人(まれびと)という3種の性質をもった人たちがいて、違い人は人に凶気をもたらし、解す者は違い人をやっつけ、稀人は違い人を弱らせる。 ゲームシナリオを書いていただけライトノベルに近い。
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メフィスト賞を読みあさってた時に読んだ一冊。 読み始めるとぐいぐい引き込まれて、大学まで持って行って、授業の間も気になって仕方が無かった本はそうそうないので印象深い。 (でも結構内容忘れてるので読み直そうかな、というか買おうかな)
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2009.6.4 「東京バンドワゴン」シリーズを読んで、小路幸也さんの本を もっと読みたいと思い、読んだ本。 すごいフィクションなんだけど、ひょっとしたら・・・なんて 思ってしまうようなお話。 主人公の恭一さんと同じ歳なので、お話の中に出てくるものは だいたいわかります。 ある日...
2009.6.4 「東京バンドワゴン」シリーズを読んで、小路幸也さんの本を もっと読みたいと思い、読んだ本。 すごいフィクションなんだけど、ひょっとしたら・・・なんて 思ってしまうようなお話。 主人公の恭一さんと同じ歳なので、お話の中に出てくるものは だいたいわかります。 ある日突然まわりの人の顔がのっぺらぼうに見えてしまったら・・・ 人に話さないで考え続けていた恭一さん、すごい〜〜 悲しいお話だけど、温かな読後感。
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ファンタジー小説。 小路幸也さんの作品を初めて読みました。 小学生の息子が「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」と言い出した。 誰が誰だかわからないと。 20年前にいなくなった兄の言葉を思い出し・・・。 その兄がみんなの顔がのっぺらぼうに見えることを話してくれる。。。 時...
ファンタジー小説。 小路幸也さんの作品を初めて読みました。 小学生の息子が「みんなの顔がのっぺらぼうに見える」と言い出した。 誰が誰だかわからないと。 20年前にいなくなった兄の言葉を思い出し・・・。 その兄がみんなの顔がのっぺらぼうに見えることを話してくれる。。。 時は昭和40年代で物語の舞台となっている、ある町(カタカナの町)を 子供の目線(兄の子供の頃)を通して見せてくれる。 自然に物語に入っていく事が出来ました。 自分がかつて幼かった頃に、きっと感じたことがある心の感触を 思い出させてくれました。 話が進むにつれ、次はどうなる?この先どうなる?と思わせてくれるところが 素晴らしかった。 この本を読んで作者の小路幸也氏が好きになりました。
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図書館で見つけました。 可愛いピンク色の背表紙が目に留まり、何となしに手にとってみたところ1ページ目からグイグイ引き込まれていきました。 物凄く不思議なお話です。 途中自分の心臓がバクバクしてるのがわかるくらいハラハラして、恐かった。 『稀人』や『違い人』、『解す物』...
図書館で見つけました。 可愛いピンク色の背表紙が目に留まり、何となしに手にとってみたところ1ページ目からグイグイ引き込まれていきました。 物凄く不思議なお話です。 途中自分の心臓がバクバクしてるのがわかるくらいハラハラして、恐かった。 『稀人』や『違い人』、『解す物』が実際にいたらって考えると怖いですね 小路幸也さんの本はいつもこんな感じなんでしょうか?別の作品もまた読んでみたいです。
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ある日突然、人の顔がのっぺらぼうに見えてしまう。息子彰にそう言われた凌一は、昔、兄の恭一が言い残した言葉を思い出す。「いつか、お前の周りで、誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい」と。昭和の雰囲気が強く出ていて、懐かしいというかなんというか。ファンタジーだと知らず...
ある日突然、人の顔がのっぺらぼうに見えてしまう。息子彰にそう言われた凌一は、昔、兄の恭一が言い残した言葉を思い出す。「いつか、お前の周りで、誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んでほしい」と。昭和の雰囲気が強く出ていて、懐かしいというかなんというか。ファンタジーだと知らずに読み始めたのですが、そう違和感なく話に入っていけました。「解す者」「違い者」「稀人」とかの設定は、恩田陸の「常野物語」シリーズを思い出しました。途中、ちょっとしんどい描写があるのですが、楽しめました。続編も読みたいです。
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小路幸也さんのデビュー作。 物語のほとんどは懐かしい昔話。 閉じた町の閉じたところで起こった昔話。 特殊な環境なのに誰もが不思議がらない、 時代の空気だったのかもしれない。 自分にしか見えないもの、 自分にしか見えてないもの、 他人と共有できない不安、恐怖。 自分が見て...
小路幸也さんのデビュー作。 物語のほとんどは懐かしい昔話。 閉じた町の閉じたところで起こった昔話。 特殊な環境なのに誰もが不思議がらない、 時代の空気だったのかもしれない。 自分にしか見えないもの、 自分にしか見えてないもの、 他人と共有できない不安、恐怖。 自分が見ているものは、必ずしも他人のそれとは一致しなくて、 そのずれが大きいと、どこかがゆがむ。 嫌な汗はかかなかったけど、なんだか不思議な不気味さを感じた。
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「東京バンドワゴン」の著者のデビュー作で第29回メフィスト賞受賞作。 幸せな家庭生活を送っていたはずの凌一の息子彰がきゅうにみんなの顔が「のっぺらぼう」に見えるという。 凌一は同じ事を言う少年を知っていた。 それは20年も前に家を出たきりの兄、恭一。 早速、家族の誰かが「のっぺ...
「東京バンドワゴン」の著者のデビュー作で第29回メフィスト賞受賞作。 幸せな家庭生活を送っていたはずの凌一の息子彰がきゅうにみんなの顔が「のっぺらぼう」に見えるという。 凌一は同じ事を言う少年を知っていた。 それは20年も前に家を出たきりの兄、恭一。 早速、家族の誰かが「のっぺらぼう」を見るようになったら呼んで欲しいと言った兄を呼び寄せる。 話は恭一たちが小学生のころのこと。パルプ町という町全体がパルプ工場だった街に住んでいた。高度経済成長期で、公害がどうのこうの言われ始める以前の話。 その時代のノスタルジーを感じつつ、ファンタジーの世界へとどんどんはまり込んでいくのでスイスイ読める。 結局は人々の中にちょっと趣を異にする人たちがいて、それを監視したり狩る人がいて、兄と彰はそういった特殊な能力を受け継いでしまったというものなんだけど・・・子どもの冒険物語っぽくってよかったです♪ それにしてもこのタイトルは???
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近所の日常語りの小説かと思いきや、なんのなんの 隠し扉を見つけて開けたような内容でございました。「のっぺらぼう」が見えるようになった事からすべての謎が語られた。望むべくしてなのか?望みたくもないのにそうなってしまったのか?「違い者」「解す物」「稀人」この3つの登場が、隠し扉への道...
近所の日常語りの小説かと思いきや、なんのなんの 隠し扉を見つけて開けたような内容でございました。「のっぺらぼう」が見えるようになった事からすべての謎が語られた。望むべくしてなのか?望みたくもないのにそうなってしまったのか?「違い者」「解す物」「稀人」この3つの登場が、隠し扉への道標なのだ。読んでからのお楽しみ。
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