インターネットは民主主義の敵か の商品レビュー
今から15年も前の本であるので、SNSについては言及していないが、デイリーミーやカスケードや集団分極化(これは社会心理学のことば)ということは今でも通用することである。
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インターネットメディアを民主主義の観点を切り口として論じた。インターネットを否定的に捉えるわけではないが、健全な民主主義のためにはインターネットによるフィルタリングは危険である。そこには、サイバー・カスケードや集団分極化などの問題が潜んでいるためである。健全な民主主義を成し遂げる...
インターネットメディアを民主主義の観点を切り口として論じた。インターネットを否定的に捉えるわけではないが、健全な民主主義のためにはインターネットによるフィルタリングは危険である。そこには、サイバー・カスケードや集団分極化などの問題が潜んでいるためである。健全な民主主義を成し遂げるためには、マスメディアが提供する(必ずしもマスメディアである必要性は主張されていないが)「思いがけない情報との出会い」「多くの人々への共有体験」の二点が必要であるとの主張。
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多くの国々にとっては快適な貧困の問題は飢饉である。 政府がインターネット、現状のテレビ、あるいはこの両者を合成したり、超越するような技術を規制しようとすれば自由社会は政府による規制や言論への規制には反対の立場であるから、この企てはきっと失敗に終わる。
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インターネットこそ民主主義を普及拡大させるものとばかり思っていた私には、目に鱗の視点でした。この視点を持ってジョージ・オーウェルの古典的名著「1984年」を読むと、ウェブ社会が管理されたときの恐さを考えさせられます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
荻上チキの『ウェブ炎上』(筑摩書房, 2007)でその理論が援用されたことでも(?)有名。 著者は、アメリカの憲法学者。 ウェブの(アーキテクチャ的な意味での)特性が集団分極化、サイバーカスケードと呼ばれるような事態を招くことについて検証している。 また、その解決としての討論型世論調査に言及する(日本では間違った理解があるって言うのが、某誌で書かれていた。内容についてはよく理解出来ていない) 検索が第一歩となる空間について、説得力のある考察だったが、現在ではネット空間の第一歩が若干変わってきているようにも思われる。 もちろん、心地良さによってつながる相手を絞っているという点で変わりはないので、今後さらなる研究が待たれるといったところか。
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Web2.0で問題となるサイバーカスケードについて書かれた本。しかし、前半に重要な事が書かれており、後半はグダグダと具体例の羅列に過ぎない。前半だけ読めば、著者の言いたいことはだいたい分かるので、わざわざ買って読む本ではないかもしれない。
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