平林初之輔探偵小説選(2) の商品レビュー
やはり本書のウリは収録されている評論達でしょう。夢Qの「あやかしの鼓」の選評まで書いてる人とはしらなかった。 その他、活動期間は短いながら探偵小説評(その中では、所謂「定義づけ」みたいな所に筆を割いている所もあり)は、大正(新青年発行以降)~昭和初期の探偵小説文壇界隈の雰囲気が見...
やはり本書のウリは収録されている評論達でしょう。夢Qの「あやかしの鼓」の選評まで書いてる人とはしらなかった。 その他、活動期間は短いながら探偵小説評(その中では、所謂「定義づけ」みたいな所に筆を割いている所もあり)は、大正(新青年発行以降)~昭和初期の探偵小説文壇界隈の雰囲気が見えて面白かった。 創作では他アンソロでも収録されてて読んだ事がある「アパートの殺人」はもちろん、「鉄の規律」が面白かった。(第一次共産党への入党体験が生きていると解説にありましたが、まさにそれ系組織の描写がね、滾ります)
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1930年頃の短編作品と翻訳作品、1920年代のミステリ評をまとめた一冊。日本の推理小説黎明期の状況がわかって興味深い。 翻訳ミステリについてはドイルやポー、ルブラン等の名が何度も出ます。国内についてはズバズバと乱歩批評をしている。
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