私は誰になっていくの? の商品レビュー
職場ですすめられて借りた。 アルツハイマー病についての本というのは、 その病気の特質により、 医者か家族によって書かれるのが普通で、 当事者による手記というのは皆無らしい。 正確に言うとこの著者の疾患は、 アルツハイマーとは少し違う病気らしいが、 脳が機能しなくなっていくとい...
職場ですすめられて借りた。 アルツハイマー病についての本というのは、 その病気の特質により、 医者か家族によって書かれるのが普通で、 当事者による手記というのは皆無らしい。 正確に言うとこの著者の疾患は、 アルツハイマーとは少し違う病気らしいが、 脳が機能しなくなっていくという病態はほとんど同じで、 そういう点で、アルツハイマー病者を理解する上で とても意味のある1冊だと思う。 著者はオーストラリアでかなり高名な女性で、 科学者そしてキャリアウーマンとして バリバリ活躍していた人らしい。 「呆けるくらいなら死んだほうがまし」 という考え方が、世間にはある。 本書を読めば、 そのような事を簡単に 口に出せなくなると思う。 著者の人生は、 輝かしい成功を収めていた前半生よりも、 病気になってからの後半生の方が、 むしろ満たされて幸せなのではないかと 思わされるからだ。
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すごい。認知症であるご本人が発症したときのこと、発症してからのこと、今のことを語っています。今まで認知症はナゾだったけど、どういう風に感じるのかっていうことがわかれてよかったなぁ。。
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最近特に物忘れが激しくなり、あれ・どれ・それ・どこ・・・・など代名詞が多くなってきた自分のことを考え合わせながら読んだなぁ!46歳でアルツハイマーと診断された著者が痴呆の症状を受け止め受け入れ、生活をどのように工夫しているかが興味深かった。特に痴呆を受け止めながらも新しい結婚生活...
最近特に物忘れが激しくなり、あれ・どれ・それ・どこ・・・・など代名詞が多くなってきた自分のことを考え合わせながら読んだなぁ!46歳でアルツハイマーと診断された著者が痴呆の症状を受け止め受け入れ、生活をどのように工夫しているかが興味深かった。特に痴呆を受け止めながらも新しい結婚生活を始めるなど、その前向きな生き方には驚き・感動した。
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アルツハイマー女性が書いた本です。次第に記憶がなくなっていく過程がリアルに描かれています。それがどれほど恐ろしいことかが伝わってきます。
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アルツハイマー患者の女性が認知症になっていく過程を描いた本です。知っていたことをどんどん忘れていくその恐怖が伝わってきます。アルツハイマーだけでなく、認知症全般を理解する上で非常に有益な1冊だと思います。
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