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クジラの島の少女 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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映画化された物語です…

映画化された物語です。マオリの少女がもたらす奇跡。ニュージーランドを舞台にした美しい物語です。

文庫OFF

2024/09/08

ニュージーランドの原住民、マオリ族に伝わる伝説をもとにした作品。 装丁、挿絵を見ると「大人の絵本?」にもとれたが、柔らかい中身にとは思えない尖った民話。 筆者はギズボーン出身でニュージーランドの外交官まで務めた才女、国民的作家でもある。 素晴らしい、感動を生む奇跡と涙の書と銘打...

ニュージーランドの原住民、マオリ族に伝わる伝説をもとにした作品。 装丁、挿絵を見ると「大人の絵本?」にもとれたが、柔らかい中身にとは思えない尖った民話。 筆者はギズボーン出身でニュージーランドの外交官まで務めた才女、国民的作家でもある。 素晴らしい、感動を生む奇跡と涙の書と銘打たれており、レヴューにもそういったものが多い。 個人的に、そういった思いになれなかったので評価なしとしました。 当初、アイヌ民話と似通うものが?と読み進めたが、なかなか乗って行けない。 マオリ族の現地の言葉「カタカナ表記」が多すぎるし、太字、斜字・・に込められた意が一貫しておらず、戸惑いは最後まで続いた。 ラストで祖父と遇いいれられなかったカフがホェール・ライダーと化し、神の化身の如く、再帰するかのような場面は荘厳だったが。。。 アイヌにおける羆はもとより、エスキモーの人々における、アマゾンにおける、太平洋における島はもとより、太平洋にある島々に「自然との対話の中に生を見出して、連綿とした歴史」がある。そして伝説を作ってきていると思う。

Posted byブクログ

2015/05/06

理屈も常識もなにもない。 ただ心が震えた。 神々に繋がる血を持つ者の 誇りと強さと正しさを 羨むことしかできない私だが カフの背負うものの重さより その気高さに 心がどうしようもなくざわめいた。 どうして人は 愛する者を 共に生きし者を 美しい大地と空と雄々しい海と そこに生...

理屈も常識もなにもない。 ただ心が震えた。 神々に繋がる血を持つ者の 誇りと強さと正しさを 羨むことしかできない私だが カフの背負うものの重さより その気高さに 心がどうしようもなくざわめいた。 どうして人は 愛する者を 共に生きし者を 美しい大地と空と雄々しい海と そこに生きる生命たちを 裏切って生きる現実の中に 囚われてしまったのだろうか。 私もまた 真のマオリの人々のように 自分の血を 家族を 繋がるものたちを愛したい。 見果てぬ夢だが 私は私の中に 本当の愛を呼び醒ましたいと 願うばかりだ。 今の自分の生きる姿に 懐疑的ですらあった私だが この美しく気高い物語に 感応する心を持っていることだけを 大切にしていたい。 いつの日か私も 祈りの言葉が 世界を支える場所と時の流れの中に 生きられる日を夢見ている。 カフを愛せるようになったパカは その幸せの中でやがて命を終える。 なにもかもが素晴らしく、羨ましい。 汚れなく澄み切った人々の魂の物語。

Posted byブクログ

2011/10/21

後半になるにつれ、グリンピースの背景にはこういう土着思想があるのかーと納得しつつ、シーシェパードは暴れたいだけだよね、と考えて素直に読めなくなってくる。けど、カフが助かってよかった(^_^)

Posted byブクログ

2011/07/22

映画「クジラの島の少女」を見て、再読 映画ほど家父長制の嫌さが出ていない 生き物と心(言葉?)を通わせるって 素敵な世界 狩猟民族に多い気がする

Posted byブクログ

2011/06/20

 2002年に製作されたニュージーランド映画『クジラの島の少女』の原作。パタゴニアからクジラに乗ってたどりついたクジラ乗り、カファティア・テ・ランギが開いたといわれる村、ファンガラ。カファティアの家系の跡を継ぐのは代々男の子と決められていたが、一族の長コロ・アピラナの家に生まれた...

 2002年に製作されたニュージーランド映画『クジラの島の少女』の原作。パタゴニアからクジラに乗ってたどりついたクジラ乗り、カファティア・テ・ランギが開いたといわれる村、ファンガラ。カファティアの家系の跡を継ぐのは代々男の子と決められていたが、一族の長コロ・アピラナの家に生まれたのは曾孫は女の子。がっかりするコロ・アピラナ。お前には跡を継げないと冷たくされても、曾祖父を慕う女の子カナ。しかし彼女には不思議な力が備わっていた。一族に訪れる危機に立ち向かうカナ。結末は…。涙なくしては読めない静かな感動をくれる1冊です。  マオリの文化や歴史、ニュージーランドの豊かな自然に触れたい人にもおすすめ。

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2010/03/04

映画にもなったんですね。 ちょっとマオイ語?が読みにくかったですが最後は爽やかな感動がありました。

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2009/12/08

映画化もされているこの本、ほとんど前提知識がないまま読んだんですが、すごくおもしろかった。おじいさんと主人公の少女の最後になってやっと・・・の状態(ああ、わかりにくい言い方・・・)に、ほろっと涙がこぼれました。 ダイバーシティがどうとかいうよりも、この本1冊読めばいいんじゃない...

映画化もされているこの本、ほとんど前提知識がないまま読んだんですが、すごくおもしろかった。おじいさんと主人公の少女の最後になってやっと・・・の状態(ああ、わかりにくい言い方・・・)に、ほろっと涙がこぼれました。 ダイバーシティがどうとかいうよりも、この本1冊読めばいいんじゃないかな、と思ったり。

Posted byブクログ

2009/10/04

マオリ族の少女の話。現代と伝説と伝統の間で少女の運命は・・・・。原書も読みたいと思った一冊でした。060827

Posted byブクログ

2009/10/04

女の子がヒーローのこの物語はマオイの一部族を舞台にした愛情の物語。部族の教えを次第に忘れていく若者たち、かたくなに教えを守ろうとする長。古の先祖の名を受け継ぐ少女がむかえる運命への序曲。本当の豊かさを教えてくれます。

Posted byブクログ