カンバセイション・ピース の商品レビュー
どの本だっかか覚えてないけど 図書館でふっと本棚から抜いて、読み始めたら すらすらすら っと。と、止まらない! だ、だれ?この人とあわてて著者名確認したのが 保坂さんを知った時です。 この読みやすさ、心地よさは尋常じゃないと思う。 手元に置いておきたい一冊。
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プレーンソングが今ひとつよくわからなかったので、 保坂和志さんは、これが二冊目。 長い割りには、すらすら読めるかもしれない。 大事件が起こるわけでもなく、淡々としている。 こういう味なのかなぁ。 嫌いじゃない。
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「普通」を語ることの意味-『カンバセイション・ピース』 http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100623/1277325589
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当時我が家に、単行本2冊、文庫1冊あった本。兄妹3人で買っていたという。話せよ。 当時インフルエンザで寝込みながら読んでいました。 今もそのときも、変わらない気持ちで読み直すことが出来ると思う。 あまりそういった憧れの気持ちが変わらずに読める本は少ない。
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作中で交わされる登場人物たちの会話は、ごくありふれていて、だからこそ読んでいて心地がよい。 ただほとんど何も起こらないので、途中で飽きてしまう。 時間がない人にはお勧めできないかも。
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写真家、佐内正史が撮った表紙。 この写真のすごいところはピントがどこにもきていない、全部がなんとなくぼやけているところ。 なんてことないどこにでもありそうな風景で、でも自分で探してたり、撮ったりすればこうはならない。 もう文庫しかないのが残念です。
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今まで他の本や演劇やドラマなどに感じなかったリアリティを感じた。 他の作品では省かれていることをじっくり書いていっている気がした。 「書きあぐねている人のための小説入門」にあるこの人の文学観がこういう作品を書かせるんだなぁ。 気になったフレーズをメモするようにしているのだけど、...
今まで他の本や演劇やドラマなどに感じなかったリアリティを感じた。 他の作品では省かれていることをじっくり書いていっている気がした。 「書きあぐねている人のための小説入門」にあるこの人の文学観がこういう作品を書かせるんだなぁ。 気になったフレーズをメモするようにしているのだけど、20か所くらい書きたい場所があった。 今後続けて読んでいきたい作家。
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「恋をすると観るもの聞くものが楽しくなるとか、世界が生き生きとしてくるとか言うのは本当で、こういう風にただ拡散してきがちの視覚をひとつにまとめあげる力が人間の中で働き出して、風景は息を吹き込まれる。恋愛を小説やテレビドラマにするとお互いの気持ちのすれ違いや社会的な制約のことばかり...
「恋をすると観るもの聞くものが楽しくなるとか、世界が生き生きとしてくるとか言うのは本当で、こういう風にただ拡散してきがちの視覚をひとつにまとめあげる力が人間の中で働き出して、風景は息を吹き込まれる。恋愛を小説やテレビドラマにするとお互いの気持ちのすれ違いや社会的な制約のことばかりが筋になってしまうけれど、恋愛という状況の中にいる人間の世界全体が活気づくことの方が私にはずっとおもしろい。」 「奈緒子姉は伯母の通夜のときに「それではご遺族の方からお焼香を」と言われた途端に、「ハイッ!」と大声で返事して元気よく立ち上がってしまった。きょうだいの中でも特に仲のいい英樹兄と幸子姉は、お坊さんの読経のあいだじゅう伯父が浮気したときの話を周りの親戚どころかお坊さんにも聞こえそうな声で話して笑っていた。うちの親戚にはそれを注意するような人もいないのだが、それはともかく伯父の浮気がバレたとき伯母は怒って伯父の前で一一〇番に電話して、「逮捕してやってください」と言ったというのだ。警察が相手にしないでいると、伯母は警察にも怒りはじめて、伯父が受話器を取り上げたのだが、恥ずかしいやら恐縮しているやらで、伯父は「私がその浮気した堀内祥造と申しますがね」と、名前を名乗ってしまった。 「ラテン系かよ」」 「(前略)スプーン曲げというのはやっぱり特殊な能力なんだから、いつも曲げられるわけではないはずで、「超能力があるというんだったら、どんな条件でも曲げられなかったらおかしい」と言う人たちは、能力というものが常に一定なわけではなくて、それを維持することがすごく難しいことを知らない人であり、いつもそこそこのことしかしてなくて力を振り絞るということがどういうことかわかっていない人なんだ(後略)」 「「わからないことというのは知っていることに比例して増えるものなんだよ。だから、知っていることが少ない段階ではわからないことも少ない。逆説的な表現になるけど、わかっていると思っているうちは、じつはろくに知っていないということで、これは詭弁でもなんでもない。幻想しか見えていないっていうのはそういう意味で、相手のことっていうのは知れば知るほど、自分のことがわからないのと同じ意味でわからなくなってくる」」 (2009.4)
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保坂さんの長編小説。家と家族の思いでから、日々の生活を淡々と描き、そこに何とも言えない心の安らぎを覚えた。粘性の高い液体に包まれて、ゆっくり、ゆっくりとしか読み進めない感覚をもてた。
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保坂和志の短編やエッセイは何度か読んだ事があったけど、長編は初めて。 これといった事件や出来事が全くおきないので、ちょっと退屈に感じてしまうかも…。 登場人物たちの観念的な会話には色々と考えさせられるけど、私の読解力に限界があるので(笑)、正直よく分かりませんでした。 でも文章的...
保坂和志の短編やエッセイは何度か読んだ事があったけど、長編は初めて。 これといった事件や出来事が全くおきないので、ちょっと退屈に感じてしまうかも…。 登場人物たちの観念的な会話には色々と考えさせられるけど、私の読解力に限界があるので(笑)、正直よく分かりませんでした。 でも文章的な表現とかが凝ってて、なかなか面白かったです。 とりあえず猫と横浜ベイスターズが好きな人は読んどけ!みたいな。笑
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