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真相 の商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

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2018/11/09

いつもの警察ものとは違って、いろんな人物像からの視点で書かれた短編集。 物事には現実の先にいつもこのような真相が隠れているかもしれないと思うと、恐ろしくもあり、興味が湧いてくるかもしれない。 特に「他人の家」のストーリーが気に入りました。

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2017/01/23

横山秀男の警察小説ではないミステリー短編集。色々な人生があって身につまされる。 特に最後の「他人の家」は、一度過ちを犯したばかりにずっと回りから疎んじられ、罪を償い続けなくてはいけない様が悲しい。その夫婦が養子になり住む家を手に入れて、親切な老人が亡くなってから、最後に老人の親切...

横山秀男の警察小説ではないミステリー短編集。色々な人生があって身につまされる。 特に最後の「他人の家」は、一度過ちを犯したばかりにずっと回りから疎んじられ、罪を償い続けなくてはいけない様が悲しい。その夫婦が養子になり住む家を手に入れて、親切な老人が亡くなってから、最後に老人の親切の意味を知ることになる。

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2014/03/15

横山さん、短編集。 外からは見えない、実は、、、という話が五つ。 その思いがけない裏側に引き込まれます。 読む側を、あの手この手で不安にさせるのうまい。短編集なのに、一つ読むだけでかなり神経消耗してるのわかります。 しかし、やみつきになります(^^;;

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2013/07/15

帯の「この手だけはずっと繋いでいたい」が突き刺さりました。衝撃的な転がある短編5編、でもその中には救いがあるのかな。ものの見方を変えるとよくも悪くも真相の中に見えてくるのかも知れません。 できれば縁遠くあってほしい事件にかかわった人物の心理が、よく描かれていて引き込まれました。

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2012/11/03

〈内容〉犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・...

〈内容〉犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。──息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。

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2012/08/27

人がそれぞれ抱える懊悩、それが事件につながる事もあるし、事件を機に更なる懊悩を募らせる。 短編ながら、よくよく編み込まれた5編。 しっかり愉しんだ。

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2020/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

6編からなる短編集です。 事件解決だけで終わるのではなく、その中のそれぞれの事情や心の中を描いています。 それぞれの人間像がしっかりしているので、とても面白く読めました。 横山氏らしい作品でした。

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2015/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【真相】 横山秀夫さん 息子を殺された税理士。事件は迷宮入りかと思われたが 十数年後に犯人が捕まった。 まじめで、親孝行で、優しかった息子が何故殺されたのか・・ どういう経緯で、この犯人とかかわってしまったのか・・ 犯人が自供した真相は彼が想像だにしえないモノだった。 一度は捨てた自分の生まれ故郷で 村長選挙に立候補するコトになった。 現村長も助役も後押しを約束してくれている。 オレは必ず当選しなければならない。 現在の仕事をなげうって立候補したオレは 当選しなければ無職になってしまう。 妻のため、子どものため・・・ そして、オレの犯した過去の過ちを隠し通すために・・ 自動車会社をリストラされた男。 失業補償を受け取りつつ、ハローワークに通うが なかなか職が見つからない。友人の紹介で睡眠の治験の アルバイトをした日から夜に寝られなくなった。 殺人事件が起きた時、彼は寝られずに近くを散歩していた。 彼の目撃情報が元で犯人が捕まった。 犯人は同じ団地に住む男だった。 彼もまた職場をリストラされていたのだ。 男は素直に自供し「自分を社会には必要の無い人間」 だと言った。事件は解決したが、本当の犯人は・・ 今までで一番嬉しかったことは・・ 「友人が死んだこと」 大学空手部での猛烈なしごき・・ 「鍛える」という目的をはるかに逸脱した「しごき」だ。 多くの部員は空手部も、そして大学も辞めていった。 上級生の嫌がらせで大学にも居られなくなったのだ。 残った部員は理由があり、大学を辞められないヤツばかりだった。 夏の合宿、一回生の俺たちには地獄の合宿だった。 だれかが「このままじゃ殺されるぜ」と言った。 あながち冗談とも思えなかった。 そして、合宿中に部員が一人死んだ。 死因は事故死。。「何故死んだのか?」それを 考える余裕すらなかった。ただ、この事件がもとで、 合宿が打ち切りになるのが何より嬉しかった。 その嬉しさは、後悔のトゲとなって後々の心に闇を 落とした。 十数年後、卒業後今まで一度も会うことの なかった同期生から電話が入った。。 あの時の本当の死因は何だったのか・・ 過去の贖罪として、毎朝休むことなく続けている近所の清掃作業 刑期は満了し、社会復帰をしてはいても、世間は犯罪者には 厳しかった。 過去の罪が大家にばれて、アパートの退去を命じられた。 途方に暮れる男に、ある家の老人が声をかけてきた。 毎朝の清掃作業で顔を合わせる、 犬を散歩させている老人だった。 過去の犯罪が消し去れない男に老人は一つの提案をした。 その老人の養子になり、古い姓を捨てる。。 それと、養子になって後は毎日仏壇に線香を上げる。。 男には願ってもない提案だった。 老人は大きな家に一人住まい。。 女房は男をつくって逃げたと言っていた。 そして、養子に入ってすぐに老人は他界した・・ 「真相」「18番ホール」「不眠」 「花輪の海」「他人の家」の5編を収録。。 ☆ どの作品もが、「実は・・・真実は・・」 という設定で書かれていました。 短編で、読みやすく肩肘張らずに読める本でした。 ぐ〜〜っと引き込まれる本もいいけど、 こういう頭の中をサラっと吹き抜けるように通っていく 本も疲れなくていいな。。(^^)  

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2009/10/04

横山秀夫さんの人間小説。 お気に入りは 花輪の海 花輪の海の終わり方には希望を感じたので。 理不尽であったり、卑怯であったり、愚かであったり。 人間のリアルな感情が詰め込まれていて、読後は少し気持ちが重くなる話が多かった気がしますが。 これぞ横山さん、なのかな。

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2009/10/04

ハズレなき横山作品のひとつ「真相」 真相・18番ホール・不眠・花輪の海・他人の家の5つの物語からなる短編集。 どれも人の心をうまく扱った感動ありの話で面白かった。 けど、個人的には横山秀夫は警察小説でしょ!って思いがあり…。 短編なのにひとつひとつに重みがあり良かった。

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