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夜の鳥 の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2025/04/12

ノルウェー作家。精神を病む父と夢を諦め働く母。女子にさえ苛められ孤独なヨアキム。不安になると夜の鳥は騒ぐ。危なげな家族に救いはない。「きっと良くなる明日は」と信じ懸命に生きるヨアキムが不憫でならない。

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2021/06/02

これは、衝撃的だった❢これまでに奴隷船に乗せられた少年の話や白人から理不尽な扱いを受ける先住民の話を読んで、非常に重い内容ではあるけれど、何処かで「お話」という感覚があった。 これもお話なんだけど…何処にでもあるテーマ、すぐ近くで起こりそうな内容なので、読んでいて辛くなった。そ...

これは、衝撃的だった❢これまでに奴隷船に乗せられた少年の話や白人から理不尽な扱いを受ける先住民の話を読んで、非常に重い内容ではあるけれど、何処かで「お話」という感覚があった。 これもお話なんだけど…何処にでもあるテーマ、すぐ近くで起こりそうな内容なので、読んでいて辛くなった。それに表現力が半端ない

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2019/02/16

40年前にノルウェーで出版され世界的に翻訳されている児童文学。親子3人暮らし。父親は教師として職を得ているも、教室にどうしても入れないので仕事をしてない。そういう人間だからしっかりしてる訳はなく、家出もする。子供8歳、不安。昨日、街でお父さんが歩いてるの見たよ、なんて言われる。ど...

40年前にノルウェーで出版され世界的に翻訳されている児童文学。親子3人暮らし。父親は教師として職を得ているも、教室にどうしても入れないので仕事をしてない。そういう人間だからしっかりしてる訳はなく、家出もする。子供8歳、不安。昨日、街でお父さんが歩いてるの見たよ、なんて言われる。どよーん。 いい家庭だと思う。父も素直に自分の気持ちを息子に話し、母も、あなたは知らなくていいの、黙ってなさいなどと言わない。それが余計に不安に重なり、クローゼットに隠れる黒い鳥が、夜羽ばたくという妄想につながる。頑張れヨアキム。

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2016/09/30

ヨアキムの毎日は心安まらない。階段のシミには呪いがあり、地下室には殺人鬼がおり、洋服だんすには鳥が… そしてパパは仕事に行けなくなってしまう。 酒井駒子の表紙絵に惹かれて手に取った本ですが、読むにつれて胸の奥をギュッと掴まれるようなヒリヒリした感覚に襲われました。父親は就業三日に...

ヨアキムの毎日は心安まらない。階段のシミには呪いがあり、地下室には殺人鬼がおり、洋服だんすには鳥が… そしてパパは仕事に行けなくなってしまう。 酒井駒子の表紙絵に惹かれて手に取った本ですが、読むにつれて胸の奥をギュッと掴まれるようなヒリヒリした感覚に襲われました。父親は就業三日にして生徒の前に立つことができなくなり教職を辞してしまう。母親は望まぬ仕事に疲れてしまう。そんな両親のやり取りに心を痛め、隙あらば相手を攻撃しようとする友達関係に緊張を強いられる。今まで絶対だと思われていたものが崩れ、価値観がひっくり返る。小学二年生にしてヨアキムの世界はなかなかシビアです。それを象徴するのが夜になると洋服だんすから現れる(とヨアキムが認識している)鳥なのです。 寝る前にベッドの下を何度も確認し、廊下の明かりが入ってくるように少しだけドアを開け、鳥を閉じ込めておけるように洋服だんすに鍵をかける。そんな少し神経質にも思えるヨアキムですが、少年らしい冒険心や恋心や利己心も垣間見え、それが物語を重いだけのものにしていません。読後心の中にヨアキムがスッと佇んでいます。

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2016/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノルウェーの児童文学。 ヨアキムの父は中学教師を3日で挫折。心を病んでしまう。そんな父を、母はなんとか支えるが、母は自分の夢も諦めきれずにいる。 ヨアキムの世界は不穏に満ちている。近隣の大人は魔女であり、そこらじゅうに呪いの罠が仕掛けてある。さらには地下には殺人犯が潜んでいるのだ。 毎日を必死にやりすごすヨアキムだったが、「本当のこと」に気づき、自分の頭と心で考えだすうちに、世界は少しずつ色彩を変えていく。 ヨアキムの世界が穏やかでありますように。鳥はもう暴れだしませんようにと祈る心地で読み終えた。 大人の都合に振り回される子どもという図とは違う、子どもの世界の大きさを知ったような気がする。かつて自分にもあった世界ではあるのだけれど、ずいぶん多くのことを忘れてしまったようだ。

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2014/09/02

ノルウェー児童文学。 子供が子供でいられなくなるときは、意外と早く来る。 すごく良いのが父と子の関係性。父は情けない。そして対等なのだ。子供のヨアヒムを一人の自立した大人のように扱う。 この作品は子供を除け者にはしない。その意味では垣根がない。実際、子供のころでも親を見るときは随...

ノルウェー児童文学。 子供が子供でいられなくなるときは、意外と早く来る。 すごく良いのが父と子の関係性。父は情けない。そして対等なのだ。子供のヨアヒムを一人の自立した大人のように扱う。 この作品は子供を除け者にはしない。その意味では垣根がない。実際、子供のころでも親を見るときは随分と下に見ることも多いものだ。子供なりの解釈は、けっこう正しい。大人は本当に情けない。ヨアヒムのようにじっくり見ればわかるし、父は弱さを隠すこともできない。けっこうそういうものだなあと思う。 不安の形に、夜の鳥がいる。子供の視点にマジックリアリズムはよく溶け込み合う。マイブリットの神秘性も、きっとヨアヒムの脳内で処理しきれない存在だから、この視点からは謎が多い。好意、というものがどのようなものかわからない年齢にとって、それを表現することはできないし、できることはハンカチをあげる、ということだけ。読む側からはわかるけれど、語る視点では理由も気持ちも語ることができなく、それがどうにも可愛らしい。 しかし、わかりやすいエンドを用意せず、成長や物語の落とし所が描き切れていない。終わりでもいいけれど。続編があるらしいので、そちらで補完でしょうか? あと木靴履いてるっていいな。1975年に木靴履いてんのか。たまんねえな。 待つことは嫌だ、のヨアヒム。待つことというよりは、待たされているという被害者。真に待つことの楽しさを知るのは、ずっと先なのだろう。

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2014/01/08

「飛ぶ教室」2013.秋号で岩瀬成子さんがオススメされてた本。 ちょっと、かなり、ヒリヒリするお話だった。

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2013/10/28

現代北欧児童文学。中学校教師を目指したものの色々合わず心を病み出勤拒否中の父と保母を目指してるけど学生時代に妊娠出産休学&夫の病気により一家の稼ぎ手として洋服店で働くものの心身共にだいぶやつれてる母。いじめ、魔女、秋の公園、人殺し、友情、万引き、恋。少年ヨアキムの心に広がる不安と...

現代北欧児童文学。中学校教師を目指したものの色々合わず心を病み出勤拒否中の父と保母を目指してるけど学生時代に妊娠出産休学&夫の病気により一家の稼ぎ手として洋服店で働くものの心身共にだいぶやつれてる母。いじめ、魔女、秋の公園、人殺し、友情、万引き、恋。少年ヨアキムの心に広がる不安と共に暴れだす洋服だんすの中の黒い鳥たち。頼りたいものに頼れないヨアキムの心細さとノルウェー郊外の自然描写が絡まり合ってとてもノスタルジック。これが1975年発表っていうのがまたノルウェーって感じだよなと思ってしまう。

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2013/07/20

心を病んだパパはしばらく仕事を休むことになったけど、ときどき、家事をほったらかしにしてふらりといなくなってしまう。近所に行く時の木靴をはいて、遠くへ行く時のウィンドヤッケを着て。 近くか遠くか、ぼくはどこを探したらいいんだろう? ママは本当は保育士になるための学校へ行きたいけど...

心を病んだパパはしばらく仕事を休むことになったけど、ときどき、家事をほったらかしにしてふらりといなくなってしまう。近所に行く時の木靴をはいて、遠くへ行く時のウィンドヤッケを着て。 近くか遠くか、ぼくはどこを探したらいいんだろう? ママは本当は保育士になるための学校へ行きたいけど、パパの代わりに洋品店で働き、毎日自分がどんなドレスを欲しいのかもわからないお客の相手をして疲れている。 ぼくの部屋の古い洋服だんすの中には黒い鳥が住んでいて、不安な夜には締め切った扉の向こうで鳥の騒ぐ物音を耳にするんだ──。 階段の四段目にある「しみ」は魔力を持ってて危険で、地下室にはきっと凶悪な殺人犯が隠れてる。…こどもならではの想像力と感性が呼ぶ独特の恐怖。それから、信じていた「魔法のじゅもん」が効かなかった時の絶望感とか(*´Д`)=з 皆さんにも身に覚えがありませんか? こどもの頃は色々なものが不思議で怖かったはず。 夢を諦めて一家の大黒柱となっている母親、父親がどこかへ行ってしまう不安、いじめっこへの恐怖。語り手の「ぼく」、ヨアキムが幻視する夜の鳥。 言い尽くせない不安を抱きながらも両親を思いやる、小さな少年の姿を描くアンデルセン賞作家代表作の復刊。

Posted byブクログ

2013/07/13

子供の思っている言葉選びが凄くリアルなのでファンタジー要素があるけどリアリティがちゃんとあるので程良く楽しめた!

Posted byブクログ