ディアスポラ(4) の商品レビュー

前田栄【著】

クワンと離されたユリ…

[文庫ＯＦＦ]

クワンと離されたユリウスの動揺が。一方でお師匠との対決で彼は新たな決意を。

炎の精霊王に守護され…

[文庫ＯＦＦ]

炎の精霊王に守護された幼い魔法使いクワンと、四つのすべての属性の精霊達に愛され魔法の使えないユリウス。二人は水と風の精霊王とその魔法使い達と合流し、ついに最後の精霊王、砂王の待つ「厄災の大陸」へ―。

災厄の大陸へみんなが…

[文庫ＯＦＦ]

災厄の大陸へみんながそれぞれに向かいます。一人一人の成長が見られてとてもいい巻だと思います。

2009/10/04

樓主が楽しみにしているシリーズ。
　そろそろ、終わりが近そう。
　今回はっきりと登場した砂の精霊王「砂王」は黒色系美女でした。とっても悪女です。良い男ばかりたぶらかして、不幸にして、それでもそいつらに後悔させない。
　素晴らしくイイ女ですな。悪女ですが。
　彼女は知識を散開させないために、人間の主人を十年で見限り、次から次へと主を取り替えます。十年、なんにもない人もいない荒野に拘束したあと、放り出します。その人は、そういう精霊の無茶な存続に携わった結果、かなり酷い（苦しい）病気になって十年後ぐらいに死にます。体を鍛えてあるともう少し長生きしますが、でも必ず十年ちょいで死にます。
　で、男は彼女を自分のものに出来ますが、精霊は触れられません。会話は出来るけれど、ついでに美麗な姿を常に楽しめるけれど、そういう色事は一切なし。
　うーん。すっげー、悪い女だ。性格がちょっと悪いし。（樓主のちょっと好み）

　今回。
　精霊『宇宙人説』浮上。
　そして焦る余り、周囲にとてつもない恐怖を撒き散らすユリウス。
　けっこう可哀想なゼクロスの物語。
　クワンの受難。炎王の情けなさ大爆発（これはいつも通りだけど）。

　楽しゅうございました。
　あと２巻ぐらいは出るでしょう。そうじゃないと、この物語包み終わらない。