透明人間の納屋 の商品レビュー
ミステリーランド。ようやく購入、読了。 あー、いや、うん。 面白い、んだとは思う。最後まで読めたし、しんみりじんわりしたし。 途中の透明人間のトリックも面白かったけど。 反転。 北朝鮮ネタはどうよ。まぁ、一応高柳は成人しているので途中で気付くのは仕方ない。登場人物の台...
ミステリーランド。ようやく購入、読了。 あー、いや、うん。 面白い、んだとは思う。最後まで読めたし、しんみりじんわりしたし。 途中の透明人間のトリックも面白かったけど。 反転。 北朝鮮ネタはどうよ。まぁ、一応高柳は成人しているので途中で気付くのは仕方ない。登場人物の台詞から明らかに「社会主義国って、北朝鮮じゃん」と気付ける。 それはいいとしよう。 ただなぁ、まぁ、島田荘司はこういう社会系好きだから仕方ないのかもしれないが。 俺が子どもだったらこういうの好きじゃないな、多分。社会とか取り入れたのがあけすけで、逆に好きじゃない。子供向けならもっとわくわく出来るようなものがいいなぁ。 やっぱり「子どものための」ってのは大きなネックになってるのかね。読むほうもそれを意識してしまうからかな。 これを読んだ子ども(小、中学生くらいか)に感想を聞いてみたいものだ。 03.12.31
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おかしいとは思ってたんです。 冒頭での異様な中国ロシア推しを見て、「うん?これ共産圏」と違和感をは覚えてたんですけど。 まさかこのオチを持ってくるなんて・・・ このシリーズ通しての話ですけど、子供に読ませてわかるの?とか、伝わるの?と思う話ばかりなんですよね。その中でもこの話はいちばん「伝えたい」と思う。 そっちゃこっちゃで叩かれている作品ですが(笑)、たしかにミステリとして読めばそれはどうなの? と思う点は多々あるものの、それ以上に背景を評価してほしいなぁと。 しばらくショックで呆然としてました。つらいけど、多くの人に読んで欲しい本。
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住んでいるアパートの近くの印刷所の男性が、父親のいない自分の 楽しい遊び相手だった。 子供が読む本ではない、という内容。 まさかそこまで話が大きくなるとは思わず…というよりも 予測不可能です。 しかしまさにそういう推理をしてしまうほどの 状況証拠はすごかったです。 大人でもそう...
住んでいるアパートの近くの印刷所の男性が、父親のいない自分の 楽しい遊び相手だった。 子供が読む本ではない、という内容。 まさかそこまで話が大きくなるとは思わず…というよりも 予測不可能です。 しかしまさにそういう推理をしてしまうほどの 状況証拠はすごかったです。 大人でもそう説明されれば、そうだと考えてしまうほどに。 嫉妬に打算にとなりの国。 最後まで読んで、彼が言っていた『透明人間』が何なのか分かりました。 しかしそれを言うならば、してない相手は誰であろうと それに当てはまってしまいます。 透明人間にならないように、頑張らねばなりません。
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透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうと...
透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。
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子供向けのミステリーランドにしては、大人要素が多くないか。 逆に言えば、大人が読んでも充分楽しめるということだが。 挿し絵も細密で、長く持っていたくなりそうな一冊。
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「ぼくはあの人が大好きだった。あの人の語る話、あの人の作りだすもの、すべてに胸がときめいた。ぼくこそ目を閉じれば、あの眞鍋印刷の裏の納屋に、思いは時空を超えて戻っていく。あの素晴らしい透明人間の納屋に。」 まさかのラストな展開にあわわ!!!と驚いてしまった。 まさに、意表を突か...
「ぼくはあの人が大好きだった。あの人の語る話、あの人の作りだすもの、すべてに胸がときめいた。ぼくこそ目を閉じれば、あの眞鍋印刷の裏の納屋に、思いは時空を超えて戻っていく。あの素晴らしい透明人間の納屋に。」 まさかのラストな展開にあわわ!!!と驚いてしまった。 まさに、意表を突かれた問題作!?快作・・・!??!! 最初のうちは、暗いテイストのお話だなぁ、、、なんて 淡々と読んでいたのだけれど、ラスト辺りになってきて 思いもよらない方向性に持っていかれて、 えーー!!こんな展開!?!? とひたすら唖然としたまま物語は終わってしまうのだけれど。 よくよく考えてみると、ラストがそうなるという必然性の 伏線は、最初から至るところに張られていたりするのよねぇ。 読み終わったときは、なんだかドキドキしてしまいました。 そして、物凄く、、深いんじゃないかなぁ、とも思うのでした。 【5/28読了・初読・市立図書館】
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50年代に子供だったヨウちゃんの話。ミステリーランドだから、子供向けなんだと思うのだけれど。 大人になったヨウちゃんが子供の頃、真鍋さんと過ごした日々と殺人事件の回想。母子家庭だったヨウちゃんだから、真鍋さんとの日々は楽しかったのだ。やっぱりパパも必要なんだね。いえ、不要だと思ってるわけじゃないけれど、改めてそう思う。 真鍋さんは北朝鮮の工作員。偽紙幣で日本経済を混乱させる任務に失敗して帰国したから、収容所送り。大人になったヨウちゃんに脱北者から真鍋さんの手紙が届く。
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出版社/著者からの内容紹介 透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそん...
出版社/著者からの内容紹介 透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。
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ミステリーランドでは珍しい「大人」の回想録。 内容も非常に時事問題をはらんでいて、かつ大人の事情が透けてみえる。 トリックは多少無理があるとも思えるが、ギリギリまで子ども向けに落としてここまで出来るのかと納得した記憶がある。 せつないオチだよなあ。
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