ねじの回転 デイジー・ミラー の商品レビュー
読めば読むほどわから…
読めば読むほどわからなくなっていく、曖昧模糊としたヘンリージェイムズの世界。このわからなさ加減がいい。
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津村のよみなおし世界文学の1冊。ねじの回転は幽霊話をしている話題ですぐ出てくる。その話題の家庭教師についての話が説明される。家庭教師が幼い男女の子どもについて幽霊が間に入ってくる。幽霊が実体か幻想かは明確に書かず、最後で男の子のマイルズが退学させられた理由が明らかにされていく。タ...
津村のよみなおし世界文学の1冊。ねじの回転は幽霊話をしている話題ですぐ出てくる。その話題の家庭教師についての話が説明される。家庭教師が幼い男女の子どもについて幽霊が間に入ってくる。幽霊が実体か幻想かは明確に書かず、最後で男の子のマイルズが退学させられた理由が明らかにされていく。タイトルからは科学の話と勘違いしてしまう。 2700冊目の本であ。
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ジェイムズの『ねじの回転』が一読ではなんだかすっきりしなかったので、違う訳のを(筑摩書房全集)読み、ついでに『デイジー・ミラー』も読む。 『ねじの回転』は解説やネットのプレビューを見たりして、いろいろな解釈があると知る。まだすっきりしないが(笑)そういうものらしい。なるほど20...
ジェイムズの『ねじの回転』が一読ではなんだかすっきりしなかったので、違う訳のを(筑摩書房全集)読み、ついでに『デイジー・ミラー』も読む。 『ねじの回転』は解説やネットのプレビューを見たりして、いろいろな解釈があると知る。まだすっきりしないが(笑)そういうものらしい。なるほど20世紀の「意識の流れを追う文学」先駆的存在作家の奥深いところである。 それに比して『デイジー・ミラー』はわかりやすい。スイスとイタリアで有閑的に過ごしているブルジョワのお嬢様(アメリカ人)がおなじアメリカ人男性と交友を重ねるが、新しい付き合い方を無邪気にする娘にたいして、旧弊がぬけない男性は失恋してしまう。 明るくて、美しくて、コケットリーで勇敢な女性に、「もしかしてすれっからしの女」ではないかと疑心暗鬼になる男性は今も絶えないだろう。魅力に捉えられながらもぐずぐずとしている若者の心理がおもしろかった。 欧米ではヘンリー・ジェイムズを20世紀の重要な作家の一人として挙げている。『鳩の翼』(1902年)『使者たち』(1903年)『黄金の盃』(1904年)が「20世紀に書かれた英文学100選」に入っている。
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『デイジー・ミラー』は、 アメリカ的なものとヨーロッパ的なものとの対比、 ということらしいけれど。 モームの『雨』では堕落した女が保守的な神父を凌駕し、 人間の弱さを表現していた。 一方『デイジー・ミラー』は何なんだろうと。 アメリカ的なものを自由、ヨーロッパ的なものを保守的と呼...
『デイジー・ミラー』は、 アメリカ的なものとヨーロッパ的なものとの対比、 ということらしいけれど。 モームの『雨』では堕落した女が保守的な神父を凌駕し、 人間の弱さを表現していた。 一方『デイジー・ミラー』は何なんだろうと。 アメリカ的なものを自由、ヨーロッパ的なものを保守的と呼ぶならば、 『デイジー・ミラー』は異物が排除されて終わる。 単なるデイジーの死で終わるのではないことは、ジョヴァネリの「無垢な人だった」という言葉でわかる。が、 時代が早すぎたということなんだろうか。 人生とはそういうものだと言いたいのか、 あるいは、物語として完結させるために添えられた結末に過ぎないのか。 デイジーは何のために死んだんだろう? 『ねじの回転』は良くわかりませんでした。 解説を読んで、へー、とも思ったのですが、 もう時代的に悪徳の基準が違うから…。 でもこれが『Others』の元ネタだと考えて読むと、 人間と幽霊が逆転してちょっと深みが出るかも。 と一瞬考えたけど、やっぱり語り継がれているからそれは深読みし過ぎなんだと思うんだよなー。 二重に読めるのはわかった。 でも。 という感じ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ヘンリー・ジェイムズ三十代の頃の作品「デイジー・ミラー」と五十代の頃の作品「ねじの回転」の二編からなる一冊。 自由奔放で純粋無垢なデイジーの結末が切ない。 ウィンターボーンへ言づてを残したデイジーの真相心理は結局のところ、ウィンターボーンだけでなく読者も分からないままだと思う。 「ねじの回転」はぞくっとする話だった。 ハンサムな紳士、若い家庭教師の娘、美しい子供達、数人しか住まわない広いお屋敷、現れる前任者の幽霊たちとこれでもかというくらいゴシックホラー要素が詰まっていて面白かった。 291ページから292ページのマイルズと家庭教師のやりとりがすごく怖い。 物語が恐ろしい最後を迎えた後、「ねじの回転」という題名がこの物語にはとてもぴったりでより恐怖を助長させているということが分かる。
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『デイジー・ミラー』は言葉に無駄がなく、映画のようにその場面場面を想像することができた。前半で『伊豆の踊り子』に似ている気も少しした。 『ねじの回転』での子供への溺愛ぶりはやはり異常だ。
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無垢と狡猾さは紙一重?シャープな小説技巧でぐいぐい読まされてしまう傑作中篇2作。結末はいろいろと深読みできそう…
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"Unreliable Narratives"の授業で『ねじの回転』を扱うにあたって。 昨年冬に原文で大体読んだものの、補助的に翻訳で読みなおした。 さまざまに議論はあるようだけれども、この曖昧さ・視界の狭さ・窮屈な束縛がそうさせる魅力なのでしょう。 『デイ...
"Unreliable Narratives"の授業で『ねじの回転』を扱うにあたって。 昨年冬に原文で大体読んだものの、補助的に翻訳で読みなおした。 さまざまに議論はあるようだけれども、この曖昧さ・視界の狭さ・窮屈な束縛がそうさせる魅力なのでしょう。 『デイジー・ミラー』 アメリカ人@欧州 はヘンリージェイムズのひとつのテーマであるよう。 だんだんと心が離れて行く様になぜかほっとした。
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デイジー・ミラー。確か別の出版社版のあとがきに書いてあったことだと思うのだけど、「男は彼女が好きで、女は彼女が嫌い」というのが良く分かります。 女からしたら「なによそんなアbズレ!簡単にだまされて見損なったわ!」という感じだけど、男ってこういう女に弱いんだよなぁと納得してしまう「...
デイジー・ミラー。確か別の出版社版のあとがきに書いてあったことだと思うのだけど、「男は彼女が好きで、女は彼女が嫌い」というのが良く分かります。 女からしたら「なによそんなアbズレ!簡単にだまされて見損なったわ!」という感じだけど、男ってこういう女に弱いんだよなぁと納得してしまう「男の理想」の彼女。ヘンリーの巧みな描写に惚れぼれします。
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