ヴァイブレータ の商品レビュー
「話す」ことと「言葉」について怒濤のように現れる「女性」のことばで書きつくした、悩み訴えかけてくる小説。構成の意図の記述とかとても良かったけど、しっかりしているが追いつめられている?主人公が冒頭のきっかけだけで、男にすがるようにしていってしまうのが疑問。
Posted by
約10年前に一度読み、そのあと映画版を見た。 当時思っていた印象と違う印象を受けた。 アルコール依存と食べ吐きをするフリーライターの女性と、トラックの運転手の4日間の旅。言ってしまえば行きずりの関係ではあるが、だからこそ共存できる関係というものが見えた。 今の自分にとっては、難し...
約10年前に一度読み、そのあと映画版を見た。 当時思っていた印象と違う印象を受けた。 アルコール依存と食べ吐きをするフリーライターの女性と、トラックの運転手の4日間の旅。言ってしまえば行きずりの関係ではあるが、だからこそ共存できる関係というものが見えた。 今の自分にとっては、難しすぎる話。
Posted by
一つの原点回帰。 男の胎内たるトラックで壊れかけのフリーライターが包まれ、純度を上げていく。 喰い喰われ溶液のように混ざり合い、上がっていく。 振動し続けていたノイズが柔らかに消えて。 行き詰った時、大元に立ち返って調子を取り戻す事がありますが、人としてそうなった時に戻る場所が...
一つの原点回帰。 男の胎内たるトラックで壊れかけのフリーライターが包まれ、純度を上げていく。 喰い喰われ溶液のように混ざり合い、上がっていく。 振動し続けていたノイズが柔らかに消えて。 行き詰った時、大元に立ち返って調子を取り戻す事がありますが、人としてそうなった時に戻る場所がそこなのかな、と。 つまりは、ぬくもりが。身を委ねられるものが。
Posted by
この小説を読んで「どうしてあたしのことがここに書いてるんだろう」と思った人がいたらしい。 そんなふうにすべてに共感はできないけれど、主人公の「頭の中の声がうるさい」というのはわかる気がする。 そして、コンビニで出会う「おかべたかとし」の優しさは、主人公を声から開放して、ほんのひ...
この小説を読んで「どうしてあたしのことがここに書いてるんだろう」と思った人がいたらしい。 そんなふうにすべてに共感はできないけれど、主人公の「頭の中の声がうるさい」というのはわかる気がする。 そして、コンビニで出会う「おかべたかとし」の優しさは、主人公を声から開放して、ほんのひとときでも安心感をもたらしてくれる。 アルコールと食べ吐きから逃れられない女性ライターが、コンビニで出会った運転手のトラックに乗って、そのまま四日間ついていく、ただそれだけの話なんだけど、なんだか余韻の残る小説だった。
Posted by
映画も非常に良かったけど、先に本を読んだので。 これはいい。 男性にはお勧めしないけど、とにかく非常に良い。
Posted by
http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-99.html
Posted by
1ヶ月前くらいに読んだことを忘れていてまた読み始めてしまった。途中で思い出したけど、それくらい残らない内容だったように思う。 個人的には表現がわざとらしい気がしたのでこの著者は苦手な部類かも。
Posted by
語り手はフリーライターの女性。冒頭「あたし」の自虐的で爛れた生活と、 悲鳴をあげんばかりに追いつめられた精神状態が (彼女は幻聴にも悩まされている) 畳み掛けるような文章で一気に綴られる。 コンビニで知り合った男のトラックに便乗、 男と会話やセックスをしたり車に揺られて...
語り手はフリーライターの女性。冒頭「あたし」の自虐的で爛れた生活と、 悲鳴をあげんばかりに追いつめられた精神状態が (彼女は幻聴にも悩まされている) 畳み掛けるような文章で一気に綴られる。 コンビニで知り合った男のトラックに便乗、 男と会話やセックスをしたり車に揺られてる内に「わたし」がなんらかの安らぎを得るまでの4日間の旅路がこの本のお話。 あらすじにしてしまうとこれだけだが 何気ない会話がエロチックだったり、官能描写の触感、 トラッカー無線の会話の生々しさ等、感覚的な描写が繊細。 ちょっと面白いと思ったのが無線でそれぞれがニックネーム名乗ってたり (いわばハンドルネームだな) こっそり違法なことしてるとか、いろんなチャンネルが抗争してたり・・・ へぇー、インターネットと似たような事やってるんだね。 文体に乗せられて一気読みしたけど 「わたし」と同化して読めたか?というとイマイチで この書き方はなんとなく女性の生理にうったえるような気がする。 ・・・それにヴァイブレータって女性喜ばせる物でしょ?
Posted by
寺島しのぶさん主演の映画が気になっていたので、まずはこちらから読んでみました。久々の官能的?な小説。物語は短く、急展開に進み、一見滅茶苦茶な内容に思えるのですが、すごく計算されていて素晴らしいと思います。映画も見てみたい。
Posted by
感覚的な文章を書くのが上手い方です。最初読んだ時、自分が上手く言い表せられなかった感情を、言葉を、表現してくれていると思ってびっくりしました。この方のエッセイもお薦め。
Posted by