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大学・中庸 の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2023/12/18

大学は、個人の修練が国家安寧にもつながることを説いている。中庸は、バランス感覚の重要性を中心に、勉学の仕方等について説いている。後者は自分の価値観の核にもなった。

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2022/10/06

開始:2022/10/3 終了:2022/10/6 感想 儒教の中心教理までの道のりは果てしない。たとえ頭で理解しても実践に移せなければ意味はない。まずは親を敬い、友達を大事にするところから。

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2022/07/23

『大学』『中庸』の本3冊目にして、ようやく全章収録の本に辿り着いた。さすが安心の岩波文庫。 『大学』部分では、全体解説と旧本の漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『大学章句』の旧本と重複しない要素の記載がある。 『中庸』部分では、全体解説と漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子...

『大学』『中庸』の本3冊目にして、ようやく全章収録の本に辿り着いた。さすが安心の岩波文庫。 『大学』部分では、全体解説と旧本の漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『大学章句』の旧本と重複しない要素の記載がある。 『中庸』部分では、全体解説と漢文・読み下し文、注釈と現代語訳、朱子『中庸章句』序の訳註の記載がある。 全章載っているのがありがたい面を重々感じつつ、とはいえ解説・注釈が分かりやすいかというと個人的にはそうでもなかった。かといって全くわからないというほどでもない。 訳註の位置が章末ではなく、読み下し文と現代語訳の間にあるのが始め慣れなかったが、それで読む場所の迷子になりにくかったかも。

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2022/03/13

歴史で習った「四書」は『大学』→『論語』→『孟子』→『中庸』の順で学ぶべきという。本書はそのうち最初と最後を学べる。 大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善(大学第1章) 大学は、最高学府と大人の学びの意味を兼ね、まずは一身の修養が大事。 中庸は、その意味だけならさほど難しく...

歴史で習った「四書」は『大学』→『論語』→『孟子』→『中庸』の順で学ぶべきという。本書はそのうち最初と最後を学べる。 大学之道、在明明徳、在親民、在止於至善(大学第1章) 大学は、最高学府と大人の学びの意味を兼ね、まずは一身の修養が大事。 中庸は、その意味だけならさほど難しくもないが、 誠者、天之道也、誠之者、人之道也(中庸第11章) という窮極の道が示されている。最後に学ぶわけだ。 今、露国の大統領に送りたい言葉があった。 一人貪戻、一国乱作乱(大学第5章) 「君主一人の身が貪欲(不譲)ででたらめ(不仁)であれば、国じゅうが争乱を起こすことになる(60p)」

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2022/02/06

2022.2.6 読了 四書五経のうち、大学と中庸について総花的に原著アプローチができる。細かい概念などは読み込んでいく必要あり。

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2020/07/31

私が人生で初めて啓蒙を体感した書。これからも慎独の道を守り通して行きたいと思っている。 しかし、中庸の方は難解で奥深く、これを理解するにはまだまだ経験が浅いので、読むのは気が向いた時に軽く、という風にしている

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2019/08/15

”「格物致知」について知るため、『大学』を目的に読んだ。『大学』の第一章には、3つの実践項目(「明徳を明らかにする」「民を親しましむる」「至善に止まる(とどまる)」)が提示されていて、これらは「三綱領」と呼ばれている。この三綱領の教えを具体的にどう実践するかを説いたのが「八条目」...

”「格物致知」について知るため、『大学』を目的に読んだ。『大学』の第一章には、3つの実践項目(「明徳を明らかにする」「民を親しましむる」「至善に止まる(とどまる)」)が提示されていて、これらは「三綱領」と呼ばれている。この三綱領の教えを具体的にどう実践するかを説いたのが「八条目」で、格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下の8つを指す。 ★八条目について(口語訳) --- 古(いにしえ)の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ず其の國を治む。其の國を治めんと欲する者は、先ず其の家を齊(ととの)う。その家を齊えんと欲する者は、先ず其の身を修む。其の身を修めんと欲する者は、先ず其の心を正しうす。其の心を正しうせんと欲する者は、先ず其の意(こころばせ)を誠にす。その意を誠にせんと欲する者は、先ず其の知を致す。知を致すは物を格(ただ)すに在り 物を格して后(のち)知至る。知至りて后意誠なり。意誠なりて后心正し。心正して后身修まる。身修まりて后家齊う。家齊いて后國治まる。國治まりて后天下平らかなり --- <読書メモ> ・『大学』と『中庸』とは、『論語』と『孟子』に合わせて「四書」とされ、儒教の代表的な経典としてひろく読まれてきた。(中略)  『大学』は「初学入徳の門(いりぐち)」として第一に学ぶべきもの、『中庸』は最も深遠なものとして「四書」の最後に学ぶべきものであった。(p.3) ・『大学』と『中庸』は、もともと『論語』や『孟子』と並ぶ単行本ではなかった。「五経」のなかの一つとして伝わってきた『礼記』四十九篇のなかに編集された二篇であって、その作者や時代も明確ではない。朱子が大学篇を曾子に関係づけたのは、なんの根拠もない武断であった。そして中庸篇の方は、『礼記』のなかでそれにつづく三篇とともに『子思子』から採用されたという記録が伝わるが、その内容には孔子の孫の子思の時代のものとはとても思えないものがある。(p.4) ・『大学』の要点は(略)己れ一身の修養を基盤として天下国家の統治を目ざすという「修己」と「治人」との組織的な連繋統一であって、それこそが大学教育の目標だというのである。(p.12) ★『大学』の内容が目ざすところは、天子や諸侯といった特別な統治者というものではない。また特別な貴族の子弟というのでもない。天下の政治に対する関心が強いのはもちろんであるが、「君子」という言葉で象徴されるように、その対象は開かれている。為政者としての君主を含むとともにひろく天下の賢士を求めているのである。そして、何よりも重要なことは、為政者たるべきものは、その身分にかかわりなく、わが身の徳を修めよと強調していることである。(p.23) ★大学で学問の総しあげとして学ぶべきことは、輝かしい徳を身につけてそれを[世界にむけてさらに]輝かせることであり、[そうした実践を通して]民衆が親しみ睦みあうようにすることであり、こうしていつも最高善の境地にふみ止まる(とどまる)ことである。(p.33)  #三綱領(明徳、親民、止於至善) ・切るが如く瑳(みが)くが如く、琢(う)つが如く磨(す)るが如し。(pp.42-43)  #「切磋琢磨」という語の出典。 ・大学章句 本文  「四書」の学習は大学→論語→孟子→中庸の順序で学ぶべきものとされた。(p.95:注より) ・そして「至善に止まる」は八条目各条をつらぬき、最初の「格物致知」は至善の境地をまず知る(止まるを知る)ことだと考えられている。(p.98:注より) #『中庸』は未読だが、今回はここで終了。”

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2019/01/13

四書(『論語』『孟子』『大学』『中庸』)のうち『大学』『中庸』を収録。ただ、朱子の『章句』(いわゆる新注)でなく、『礼記』四十九篇から原本、古義を求める古注である。ただし、朱子の『大学章句』も読み下し文、口語訳も併収されている。

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2018/12/30

正しい心とは何か考えさせられます。 自分の中と外の中庸が必要です。 1.この本を一言で表すと? ・自己みがきを考え直す本 2.よかった点を3〜5つ ・国をよくおさめようとしたひとはまず家をおさめた(p35)   →論語にも通じる考え。日本人に受け入れられやすい考え方。 ・自...

正しい心とは何か考えさせられます。 自分の中と外の中庸が必要です。 1.この本を一言で表すと? ・自己みがきを考え直す本 2.よかった点を3〜5つ ・国をよくおさめようとしたひとはまず家をおさめた(p35)   →論語にも通じる考え。日本人に受け入れられやすい考え方。 ・自分の子供にこうあってほしいと望むことを自ら行って自分の父親にお仕えすることができてない(p164)   →子供の教育に役立ちそう。父親としての自覚を再認識。 ・偉大な徳を備えた人は必ず天命を受ける(p175)   →結果を求めるのではなく、プロセスが重要ということ。 ・誠の道   →うちの会社の企業理念なので気になった。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・喜怒哀楽の偏りがなく、調和がとれている状態の「中」、「和」(p145)は続けばつまらない世界にならないか? ・同じ内容の繰り返しが多い ・中庸の君子の話と誠の話はなぜ一緒の書になっているのか解説を読んでも理解できなかった ・国の財政について(p80)重税を取ることはいけないが、財政に力を注ぐことは悪いことではないと思う。 3.実践してみようとおもうこと ・自分の天命とは何か考えてみる ・1、2回読んだだけでは理解が足りないので時間をおいて読み返す

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2018/04/18

「大学」は三綱領八条目に始まる。三綱領は「明徳」「親民」「至善」、八条目は「格物」「致知」「誠意」「正心」「脩身」「斉家」「治国」「平天下」を指し、所謂「修身斉家治国平天下」の前に「格物「致知」「誠意」という三つの徳目を配する点に特色がある(第一章)。朱子・程子が「大学」を「初学...

「大学」は三綱領八条目に始まる。三綱領は「明徳」「親民」「至善」、八条目は「格物」「致知」「誠意」「正心」「脩身」「斉家」「治国」「平天下」を指し、所謂「修身斉家治国平天下」の前に「格物「致知」「誠意」という三つの徳目を配する点に特色がある(第一章)。朱子・程子が「大学」を「初学入徳之門」とみなしたのも、この明晰さ故であろう。 しかし、三綱領八条目を敷衍するはずの第二章では、「格物」「致知」に言及することなくいきなり「誠意」の解説が始まる。朱子はこれを「脱文」とみなして「格物」「致知」についての解説を補うが、そもそも文章の体裁からして「大学」本文が両者について説明する心算が全くないことは明らかだ。 そして第三章では「正心」から「脩身」へ、第四章では「脩身」から「斉家」への展開を説くが、どうも説明が不明瞭ですっきりしない。例えば第三章は「身有所忿懥則不得其正…」と解説するわけだが、「心が正くなければ身も修まらない」という趣旨に照らして「身」なのか「心」なのか文意に混乱が見られる。 極めつけは本文を彩る多数の「詩経」からの引用である。いかに「断章引義」(原意に関係なく句についての自由な解釈で引用する)とはいえ、別に本文を理解するために役立つわけでもなく、むしろ「まあそう言えなくもないが」という程度の引用が多いように見受けられる。 もちろん「大学」を参看するに吝かではないが、文体の簡にして要を得たるはやはり「論語」に如くはない。

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