マークスの山(下) の商品レビュー
上・下巻一気読みしてしまいました^^; 面白かったし、犯罪を犯してしまったけど、水沢がとても可哀そうでならなかったです。
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私は高村薫作品が好きです。だから★4つだけど、最後の最後でこのマークスたちが取った行動が理解できない。もちろん犯人もこんな結果とはと思う。でも、そこにいたるまで、合田と義兄、合田と同じ班の刑事たち、彼らとも関係の微妙さが読ませるんです。映画を見ているので、犯行動機とかマークスたち...
私は高村薫作品が好きです。だから★4つだけど、最後の最後でこのマークスたちが取った行動が理解できない。もちろん犯人もこんな結果とはと思う。でも、そこにいたるまで、合田と義兄、合田と同じ班の刑事たち、彼らとも関係の微妙さが読ませるんです。映画を見ているので、犯行動機とかマークスたちの対応とかは映画のほうが良かった気がするけど、映画では合田周辺がなかったものねえ、スニーカーは洗ってたけど。
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警察内部の縄張り争い、警察と検察、権力争いなどこれが日常的に本当にあると考えると暗ーい気持ちにさせられる作品。 マークスの殺人の動機はちょっと弱い気がするがまあ面白かった。 レディージョーカーの方が話としてはよくできていたような気がする。
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硬い文体の割には、先が気になってぐいぐい読めます。 ラスト近くの犯人を追い詰める緊迫感は圧巻。 読んでたのは真夏なのに、冬山の寒さが伝わってきたよ。 ただ、もうちょっと登場人物、特に主人公への感情移入があってもいいかなぁと思う。 もうちょっと、もうちょっと作品自体もやらかくなっ...
硬い文体の割には、先が気になってぐいぐい読めます。 ラスト近くの犯人を追い詰める緊迫感は圧巻。 読んでたのは真夏なのに、冬山の寒さが伝わってきたよ。 ただ、もうちょっと登場人物、特に主人公への感情移入があってもいいかなぁと思う。 もうちょっと、もうちょっと作品自体もやらかくなって、より魅力が増すように思うけどなぁ・・・ってそれは読者の好み次第か。 お約束だけど、合田と加納の関係性には萌えましたw
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『このミステリーがすごい!』1994年1位 『直木三十五賞』第109回(1993年上半期) 『週刊文春ミステリーベスト10』1993年度1位
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地元の本屋で続編の『照柿』と共に平積みされてたので、なんとなく手にとってレジへ 刑事モノというよりも ミステリというよりも 人間を描いている作品 事件自体が伏線で、 ニ重人格かとも思える殺人者だけれども、純粋な一面も持っている青年の生き様 別れた妻の兄との葛藤...
地元の本屋で続編の『照柿』と共に平積みされてたので、なんとなく手にとってレジへ 刑事モノというよりも ミステリというよりも 人間を描いている作品 事件自体が伏線で、 ニ重人格かとも思える殺人者だけれども、純粋な一面も持っている青年の生き様 別れた妻の兄との葛藤や、警察社会の影の部分への苦悩を抱えつつ事件を読み解いていく刑事の生き様 そんな人間を語りたかったんだろうなぁ~ と感じさせる作品 ミステリとしては物足りない作品 コノ作者"某"っていう言葉が好きみたい・・・
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上巻を読むときはちっとも進まないと思いながら読んでいたのだけど 下巻は徐々に真相に迫っていくに連れてそれぞれの登場人物に愛着が湧いてきてぐっと引き込まれました。 最後は切ない。
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緻密なミステリー小説だったというのが第一の感想。最近ミステリーを乱読しているが、事件を軸に360℃ここまで精緻な描写を行っている作品には巡り合えなかった。犯人にしろ、刑事にしろ、「何故そう考えるの?何故そんな行動を取るの?」と不自然な疑問がわいてくる作品が多い中、本作は稀有な存在...
緻密なミステリー小説だったというのが第一の感想。最近ミステリーを乱読しているが、事件を軸に360℃ここまで精緻な描写を行っている作品には巡り合えなかった。犯人にしろ、刑事にしろ、「何故そう考えるの?何故そんな行動を取るの?」と不自然な疑問がわいてくる作品が多い中、本作は稀有な存在だと感じた
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2010年3月24日読了。2010年74冊目。 遺書によって真相がわかる場面は大変面白かった。 夏目漱石の「こころ」みたい。 ハッピーエンドだったのかどうかがわからないけど、 ラストは良い。合田刑事の行く末が気になるので、 続編にも手を出そうと思う。
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2003年2月2日読了。以下、過去の日記から抜粋。 祝文庫化・・・ようやく読了した。 髙村作品でおなじみの合田刑事デビュー作、そして直木賞受賞作品。 いろいろな意味で注目を集めるこの作品は、 実は私が髙村作品に最初に触れたきっかけでもある。 『マークスの山』は、警察もまた一企業...
2003年2月2日読了。以下、過去の日記から抜粋。 祝文庫化・・・ようやく読了した。 髙村作品でおなじみの合田刑事デビュー作、そして直木賞受賞作品。 いろいろな意味で注目を集めるこの作品は、 実は私が髙村作品に最初に触れたきっかけでもある。 『マークスの山』は、警察もまた一企業と同じ仕組みを取り、 警察官はその体制に組み込まれ、権力という柵の中を 必死でもがきながら突き進まねばならないという事実を 浮き彫りにしてくれた、さすが本格派警察小説という代物である。 これに続く『照柿』『レディ・ジョーカー』と比較しても、 やはりコレが一番面白いのじゃないかなぁというのが私見である。 特に、この作品のラストが好き。本当に好き。 せつなさを交えた美しさ、清浄な雰囲気があるからね。 さて、全面改稿については・・・よくわかっていない。 単行本と突き合わせて読むのもなんだか面倒だし、 おそらくココ変わってるなぁという漠然とした記憶のもとで、 とりあえず文庫を読み終えた次第である。
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