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戦艦「大和」開発物語 の商品レビュー

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2024/03/09

2024年2月読了。 戦前の造艦技術が戦後の経済復興に大きく寄与したことはそれはそうなんでしょうが、実際に大和の設計に関与した人が当時を回想する本書の内容を読むにつけ妙に違和感を持たされる。 例えば、戦後になって大和や武蔵を「大して役にもたたず、形ばかり大きな、くだらぬものを...

2024年2月読了。 戦前の造艦技術が戦後の経済復興に大きく寄与したことはそれはそうなんでしょうが、実際に大和の設計に関与した人が当時を回想する本書の内容を読むにつけ妙に違和感を持たされる。 例えば、戦後になって大和や武蔵を「大して役にもたたず、形ばかり大きな、くだらぬものを建造した」と非難するのは「結果論」であり、「日本人は戦艦『大和』を建造した」といって、日本の能力に賛辞を呈せられ、これに対し、素直にこのことばをうけとり、「日本の技術で、日本の資料を使って、『大和』は出来ました。あれはまったくの純日本製です」といって胸を張って威張るに価するものと思う。(49、50ページ)→建艦に関わった人々の苦難、情熱を考えると出来上がったものを無下に否定することは妥当な評価とは思えない反面で、やはり大きな方向性としては「そうではなかった」のではないか、と私は思う。 (67ページ)心配なのは、この主要防御区画の外になる艦の前後部の無防御部である。本艦設計当時は、第二次世界大戦でしめされたような熾烈きわまなりない空襲が、軍艦におそいかかろうとは、おそらく何人と予測できなかったであろう。 →やはり戦い方の「ルール」が変わってしまったことを、どのくらいのレベルの軍人が気づいていたのか、気づいていなかったのか、それとも気づいていたけど戦いのか考え方を変えなかったのか、変えられなかったのか。 (259ページ)「大和」の防御区画は、以上のようにかなり慎重ではあったが、他の国でもそうだったように、いぜんとして対大口径砲弾防御に重点がおかれていたことは否定できない。 →対空戦を想定していない、もしくは想定していたとしてもそれはメインではなかった。 繰り返しになるが、建造に直接携わった人々の労苦を無下にはできない。他方でやはりそもそもの発想という点で足りないものがあったということは記憶しておくべきではないか。

Posted byブクログ