江戸お留守居役の日記 の商品レビュー
江戸時代における各藩…
江戸時代における各藩の藩邸での様子を克明に記したものである。本書は萩(長州)藩を挙げて説明されているが、おそらくどこの藩も似たようなものであったのではなかろうか。
文庫OFF
江戸時代・寛永期の萩藩、江戸お留守居役だった福間彦右衛門の 日記から、そのお役目から大名屋敷の様子等を読み解いている。 プロローグ-福間彦右衛門の登場 第一章 お留守居役と幕閣・旗本 第二章 支藩との対立 第三章 萩藩の江戸屋敷 第四章 他藩との交渉 第五章 町人と江戸藩邸 第六...
江戸時代・寛永期の萩藩、江戸お留守居役だった福間彦右衛門の 日記から、そのお役目から大名屋敷の様子等を読み解いている。 プロローグ-福間彦右衛門の登場 第一章 お留守居役と幕閣・旗本 第二章 支藩との対立 第三章 萩藩の江戸屋敷 第四章 他藩との交渉 第五章 町人と江戸藩邸 第六章 御家のために 第七章 二つの代替わり エピローグ-彦右衛門の引退 図版・図表一覧、主要引用史料一覧、主要参考文献一覧有り。 寛永期は家光の時代。 まだ戦国末期の名残があり、島原の乱の影響や改易等での牢人が 多く存在した時代に萩藩の江戸藩邸にて、お留守居役を勤めた 福間彦右衛門。 藩主の信頼、幕閣や旗本との関係、支藩との対立、そして、 当主や家光の死、由井正雪の乱など、波乱に満ちたものでした。 それらを乗り越える交渉術等、外交官としてのお留守居役の役割が 詳細に描かれています。 また、大名屋敷の内部や生活の様子など、興味深い史料も多く、 大いに参考になり、かつ、楽しめました。
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江戸時代の高級官僚の様子が良くわかる。 不思議な程、今と全く変わらない人との付き合い。 これを読むと忠臣蔵の浅野家の留守居役は仕事をしていなかった!と言う事かな。
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家光時代の、毛利氏の江戸留守居役のつけた日記から、当時、江戸の「大名屋敷」が如何なる役目を果たしていたのか、が明らかにされている。この書を読むと、江戸時代の藩というものが現代が思うよりずっと独立度の高い存在だったことがわかる。そうした中で幕府の意向を汲み、疑義をかけられぬよう気づ...
家光時代の、毛利氏の江戸留守居役のつけた日記から、当時、江戸の「大名屋敷」が如何なる役目を果たしていたのか、が明らかにされている。この書を読むと、江戸時代の藩というものが現代が思うよりずっと独立度の高い存在だったことがわかる。そうした中で幕府の意向を汲み、疑義をかけられぬよう気づかい、武家・大名としての体面も堅持していく、という高度で難しい交渉・調整が為されていたことがわかって興味深かった。(図書館にて)
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