マギンティ夫人は死んだ の商品レビュー
マギンティ夫人という、誰にも恨まれる覚えのない人物が殺害され、その罪である男が逮捕される。しかしその男は無実だと考える警視に頼まれポアロが真実を暴き出す。巧みな会話や描写に圧倒され、進んでいく物語。そして意外な犯人。自分は今回も最後まで犯人はわからなかった。
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「マギンティ夫人は死んだーー なぜ死んだー」 クリスティお馴染みのマザーグースに始まる この事件(それだけでちょっと嬉しい!笑) 家事手伝いの老女が窃盗目的で殺された? 一見すると如何にも犯人な被疑者、閉鎖的な町、 それぞれに事情を抱えていそうな登場人物...
「マギンティ夫人は死んだーー なぜ死んだー」 クリスティお馴染みのマザーグースに始まる この事件(それだけでちょっと嬉しい!笑) 家事手伝いの老女が窃盗目的で殺された? 一見すると如何にも犯人な被疑者、閉鎖的な町、 それぞれに事情を抱えていそうな登場人物たち。 犯人を推理しつつ読み進めても、 誰も彼もを疑いたくなってしまう手腕が、 いつもながらに巧みな作品となっている。 オンボロペンションと嵐の様な女将さんに苛まれるポアロ氏の姿もユーモラス!笑 全て落着後に微笑ましい救いがあるのも、 私がクリスティ推しな一因かしらと再確認出来ました。
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小さな村で起こったマギンティ夫人殺害事件を再調査することになったポアロ。村唯一のゲストハウスで、乱雑な部屋と不味い食事に耐えながら、ポアロは住人たちの話を聞いて真相へと近づいていくが。 ポアロが終始出ずっぱりの作品。→ 登場人物がとにかく多くてこんがらがるんだけど、オリヴァ夫人...
小さな村で起こったマギンティ夫人殺害事件を再調査することになったポアロ。村唯一のゲストハウスで、乱雑な部屋と不味い食事に耐えながら、ポアロは住人たちの話を聞いて真相へと近づいていくが。 ポアロが終始出ずっぱりの作品。→ 登場人物がとにかく多くてこんがらがるんだけど、オリヴァ夫人(「ひらいたトランプ」の登場人物)が登場したので一気に読めた!ポアロ×オリヴァ夫人、楽しい。冒頭でポアロがヘイスティングズに触れているのもファンとしては嬉しいところ。 事件としてはなかなか複雑。二重構造。→ だからこそ、ラストのパタパタと閉じる感じは気持ちいい。クリスティならではのラストにニンマリ。 ポアロはいつでも紳士なんです。グルメな紳士。今回はかなり食事と寝床に苦しめられてるけど(笑)
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ポアロシリーズは既に後半戦。今回は登場人物の多さ、名前の複雑さから苦労しながらの読書。マギンティ夫人は殺された。犯人とされた男性が死刑執行直前にスペンス警部が「ちょっと待った!」でポアロに真相追及のための再捜査を依頼する。マギンティ夫人の住居者へのポアロ流の聞き取り、そこで分かった雑誌「日曜の友」の記事の4人の女性とその顛末。そしてまた1人が殺され、話しが複雑化する。マギンティ夫人と殺された1人と記事の4人の女性のリンク。犯人はまたハズレ。今回も話しを追うだけでだった。表紙写真、世の男性が惹かれるはず!④
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クリスティ作品にしては珍しく、女中の殺人事件。 登場人物が多く、読んでいてあっちこっちに色々と展開してゆき、また、他作品と比べても、いやらしいミスリードが多い作品であった印象。 しかし、最後にスッキリ解決するのはさすが。
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出番は少ないけどモードウィリアムズはこれまで読んだアガサクリスティーの作品の中でも特に好きなキャラクターの1人。。文庫本291ページの「深みのある低音で話すかなり年配の男」は回収なし?
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ポアロ ポアロ出ずっぱり。ヘイスティングズは「いてくれたらなあ」と心の中でつぶやかれるだけ。登場人物が多くて、読むのに苦労した作品。それと私とは翻訳家が合わないみたい。余りにも古くさく感じて、スムーズに読み進められない。訳者の田村隆一氏は1923年生まれ!全く関係ないが調べたら5...
ポアロ ポアロ出ずっぱり。ヘイスティングズは「いてくれたらなあ」と心の中でつぶやかれるだけ。登場人物が多くて、読むのに苦労した作品。それと私とは翻訳家が合わないみたい。余りにも古くさく感じて、スムーズに読み進められない。訳者の田村隆一氏は1923年生まれ!全く関係ないが調べたら5回結婚していた。すごい!この訳者のクリスティー作品は新訳に切り替わっていっているようだが、この作品も含めまだのものも新訳で出して欲しい。「魔術の殺人」もこの作品も新訳で読みたかった。
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登場人物が多く序盤は全体像を掴みにくい。物語が進むにつれて少しずつ真実が明らかになっていき、少ない手がかりからポアロが論理的思考で犯人を絞り込んでいく様子はいつもながらに痛快。ひとつ残念なのは、かなり前に翻訳されたものなので全体的に言葉の選び方が古いところ。海外ミステリの犯人に「...
登場人物が多く序盤は全体像を掴みにくい。物語が進むにつれて少しずつ真実が明らかになっていき、少ない手がかりからポアロが論理的思考で犯人を絞り込んでいく様子はいつもながらに痛快。ひとつ残念なのは、かなり前に翻訳されたものなので全体的に言葉の選び方が古いところ。海外ミステリの犯人に「下手人」という言葉が使われているのは今の時代には合わない。言葉は常に進化するものであり翻訳物が古くなってしまうのは致し方ない。名作だけに早々に新訳が発刊されることに期待したい。
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地方の村で地味な家政婦が殺され、犯人として青年が逮捕された。 近隣に住む退職した警視は青年犯人説に疑問を抱き、旧友のポアロに再捜査を依頼した。 村に赴いたポアロは捜査を進めてゆき、やがて4件の殺人事件と事件に関わった 4人の女性のことを材料にした古い新聞記事を見つけ出す。 家政婦が殺された原因は、この記事の中の4人の女性のうちの一人に関係があると ポアロは推理する。 といった流れのミステリー。 捜査のため村の宿屋に滞在するポアロは、食事の不味さにゲンナリし、 村のほとんど誰もがポアロのことを高名な探偵であると知らない状況に憤慨します(笑) 新聞記事には4人の女性それぞれの、不鮮明な写真が掲載されていたのすが、 これがミスリードとして働いています。 ただ、もう一つのミスリードである名前については、 西欧の文化の事柄のため、日本の読者の多くは、 謎解きされた後に「あ、そうなの。ふーん」と思うのではないでしょうか。 ところで、目くらましのためとはいえ、 本作では医者の扱いがクリスティにしては雑じゃないかと思います・・・
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マギンティ夫人殺しで死刑の確定した間借り人のベントリイ。当の本人を逮捕したスペンス警視は実はベントリイは犯人ではない気がするとポアロに再調査を依頼する。 マギンティ夫人が「あの犯罪者は今」という新聞記事に目を止めたことを突き止めたポアロはその関係者が村にいるとにらむ。 今回は...
マギンティ夫人殺しで死刑の確定した間借り人のベントリイ。当の本人を逮捕したスペンス警視は実はベントリイは犯人ではない気がするとポアロに再調査を依頼する。 マギンティ夫人が「あの犯罪者は今」という新聞記事に目を止めたことを突き止めたポアロはその関係者が村にいるとにらむ。 今回は資産家一家の物語ではなく、貧しい犯罪者の関係者。ちょっと前半退屈。人物の名前や関係がわかりずらかった。 1952発表 2003.12.15発行 2012.10.25第4刷 図書館
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