二百年の子供 の商品レビュー
ノーベル賞作家大江健三郎氏の、生涯唯一のファンタジー。 田舎に預けられた3人の子供たちが、その地の昔から未来まで、時を越える冒険をする。 とてもおだやかで優しく、深みのある話でした。先を読みたいのと少し止まって考えたいのとで迷い、結局付箋をつけながら読んだ。 心から願った...
ノーベル賞作家大江健三郎氏の、生涯唯一のファンタジー。 田舎に預けられた3人の子供たちが、その地の昔から未来まで、時を越える冒険をする。 とてもおだやかで優しく、深みのある話でした。先を読みたいのと少し止まって考えたいのとで迷い、結局付箋をつけながら読んだ。 心から願ったら、子供に限り実現する不思議。 私はもうこの本で不思議を体験できる子供年齢ではないけど、もし子供だったとしても最初の『心から願う』という段階で躓いているかも。 そんな純粋な子供ではなかった。たいていの人はそうだろう。 しかし、実際にこんな子達がいるか、そんなことはどうでもいいのだ。 三人の子供たちの冒険、それは夢か現か。
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氏の最初にして最後になるだろうファンタジー。ファンタジーというスタイルをもって書きながら、その中で、ファンタジーとは何かという定義もしている。現実から決して離れない物語。
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大江氏唯一のファンタジーで、子供からおとなまで読める作品。やはり文章が少し難しいが、3兄弟が過去と未来を行き来するというストーリーでとても面白い。個人的に、この3兄弟のモデルは大江氏の子供さんなのではないか?と感じた。
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