藍色のベンチャー(下) の商品レビュー
湖東焼の元素(伊藤)半兵衛を祖とする主人公に、時代の英傑井伊直弼の青年時代からの関りをからめながら、今は伝七が京において、半兵衛と直弼の湖東焼の精神を守り、敏満寺の耐火土で湖東焼並みの大窯を築いて磁器生産を始めるのである。半兵衛と直弼の悲願だった湖東焼の技術を踏襲しつつ名品を作り...
湖東焼の元素(伊藤)半兵衛を祖とする主人公に、時代の英傑井伊直弼の青年時代からの関りをからめながら、今は伝七が京において、半兵衛と直弼の湖東焼の精神を守り、敏満寺の耐火土で湖東焼並みの大窯を築いて磁器生産を始めるのである。半兵衛と直弼の悲願だった湖東焼の技術を踏襲しつつ名品を作り続ける職人たち。湖東焼の技術の高さを知りぬいているこうした職人たちは既存の窯には目もくれず、これまで京になかった大きな古窯を築き、京に湖東焼を再現させた。それが、のちの京都の高級磁器にもつながっていく。この焼物に対する歴史を作者は小説として見事に完成させた。単なるエコノミスト作者でない事を説明したのであらう。―読後―一服の清涼感を禁じえなかった。
Posted by
幕末の滋賀に実在した湖東焼の窯元の創設者を主人公にした物語。綿密な調査を元に描かれた力作なんだけど、ドキュメンタリーじゃないんだから、もう少しめりはりの効いた物語に仕立ててほしかったかな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「湖東焼」を軸にした二人の男の物語。 一人は井伊直弼、もう一人は絹屋半兵衛。 江戸時代にタイムスリップできるクオリティーは相変わらず。 かの有名な「桜田門外の変」に臨む直弼の心境の解釈は一度読んでおくべき。
Posted by
- 1
