睡蓮の長いまどろみ(上) の商品レビュー
「三千人の私を生きた…
「三千人の私を生きたい」そう言って母は消えた 。突然、目の前で身を投げた女から、死後に手紙が届く。四十二年前に自分を捨てた母が暗闇に見たものは? 人間の宿命を問う畢生の巨篇
文庫OFF
自分を捨てた母・美雪…
自分を捨てた母・美雪にイタリアのアッシジで再会した順哉。父母の離婚の原因は定かではないが、離婚に至るまでのいきさつが、その後、明らかになっていきます。飛び降り自殺をした千菜、その幼馴染の栗栖。順哉の同僚の今井。父と育ての母、実家の隣に住む老婆等を交え、ミステリアスな人生模様が展開...
自分を捨てた母・美雪にイタリアのアッシジで再会した順哉。父母の離婚の原因は定かではないが、離婚に至るまでのいきさつが、その後、明らかになっていきます。飛び降り自殺をした千菜、その幼馴染の栗栖。順哉の同僚の今井。父と育ての母、実家の隣に住む老婆等を交え、ミステリアスな人生模様が展開されます。
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相変わらずの少しだけ良い生活を送るおじさまが主人公の話。 所々男性にしかわからないのだろうな、と言う表現がでてきて、その辺りはとばしたりしながら読みました。しかし、作者にとってはその辺りが結構大切な部分だったのかもしれないと下巻を最後まで読んでわかりました。ストーリーはそれ程動く...
相変わらずの少しだけ良い生活を送るおじさまが主人公の話。 所々男性にしかわからないのだろうな、と言う表現がでてきて、その辺りはとばしたりしながら読みました。しかし、作者にとってはその辺りが結構大切な部分だったのかもしれないと下巻を最後まで読んでわかりました。ストーリーはそれ程動くことはなく、鈍行列車のような読み口でしたが、やはり宮本さんの本は旅行がしたくなりますね…
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この方の作品は初めて読みました。 母親と会うシーンや事件に巻き込まれて しまう。続きが早く読みたいです。
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2000年の作品。私は著者の作品は好きで60冊くらいは読んでいるのではないかと思います。著者の作品は純文学に位置されていると考えられるのですが、難解な印象は持っていません。特に彼の作品に出てくる関西弁の優しさには、うっとりすることが多々あります。今の大阪では死語になっでしまったよ...
2000年の作品。私は著者の作品は好きで60冊くらいは読んでいるのではないかと思います。著者の作品は純文学に位置されていると考えられるのですが、難解な印象は持っていません。特に彼の作品に出てくる関西弁の優しさには、うっとりすることが多々あります。今の大阪では死語になっでしまったような言葉や言葉遣いが出てきます。それにウィットに富んだ部分もあって、読みやすくて好きなんです。この作品は、ミステリー仕立てで、どのように物語が進んでいくのか興味津々です。
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母の告白、よかった。 読みながら母の言葉が染み込んで行った。文章のなせる業と思う。 そして、いたずら電話の犯人も、手紙の差出人も、すべてがクリアになってよかった。 ただ主人公の癖?だけが私には理解不能。育ての母親から十二分な愛情をもらって育てられても、本能は生みの母親の愛情を...
母の告白、よかった。 読みながら母の言葉が染み込んで行った。文章のなせる業と思う。 そして、いたずら電話の犯人も、手紙の差出人も、すべてがクリアになってよかった。 ただ主人公の癖?だけが私には理解不能。育ての母親から十二分な愛情をもらって育てられても、本能は生みの母親の愛情を求めているのか、うーん、わからない。残念。他の方の感想読んで理解したいと思う。
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さすがと言いますか、読み始めると引き込まれてしまいます。やはり宮本さんの文章は私の波長に合うようです。 しかし、アウトラインを書こうとすると悩んでしまいます。息子と母親の再会の物語。両親の離婚に隠された秘密。このあたりがメインストーリーなのですが、その他に"十七歳の少...
さすがと言いますか、読み始めると引き込まれてしまいます。やはり宮本さんの文章は私の波長に合うようです。 しかし、アウトラインを書こうとすると悩んでしまいます。息子と母親の再会の物語。両親の離婚に隠された秘密。このあたりがメインストーリーなのですが、その他に"十七歳の少女の目の前での自殺"および"内なる女性"というもう二つの流れがあります。少女の自殺は伏線として意味のあるものですが、あまりに扱いが大きすぎるように思えます。更に内なる女性については、この設定が何故必要だったのか理解に苦しみます。 もう一つ、私が宮本作品から離れ始めた理由−−物語りの流れと無関係な"世間に対する怒り"−−が少し顔を出してるようです。 もう少し整理すれば、綺麗な作品になったろうに。そんな気のする作品です。
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ある事情で離ればなれになってしまった母と子。 その何十年ぶりかの邂逅の果てに現れる新たな感情。 親と子のつながりとは何とも複雑なものだと改めて思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この人の近作、文体に凄味がなくなってきて面白くない。 三十頁ぐらいで飽きて、下巻のラストを読んだが気持ちわるい描写だったので、棄てることにした。買うんじゃなかった。
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主人公は、赤ちゃんの時、母に捨てれた。でもけっして不幸ではない、父や養母は優しかった。自分の家庭もあり、大切にしていた。けれど彼にはひとに言えない秘密もあった・・・。 てな感じの、不思議なはなしで。 会社で、若い女の子の自殺の場に遭遇し。 それに関して、また、気がかりな出来事も...
主人公は、赤ちゃんの時、母に捨てれた。でもけっして不幸ではない、父や養母は優しかった。自分の家庭もあり、大切にしていた。けれど彼にはひとに言えない秘密もあった・・・。 てな感じの、不思議なはなしで。 会社で、若い女の子の自殺の場に遭遇し。 それに関して、また、気がかりな出来事もあって。 捨てられた母に、自分を隠して逢いに行く。 同僚の生き方にも刺激を受ける。 思い返せば、盛りだくさん。ぎゅう、ぎゅう。 でも、感覚的にはそうでもないんだ。 重い重いはなしなようで、そう感じさせない明かりがある。 いろいろ起きたけど、ひとって、日常って、けっこういろんなものを抱えているもんだよなと思わされた。
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