睡蓮の長いまどろみ(上) の商品レビュー
主人公が1歳にならないうちにわけのわからない事情で出て行った、主人公の生き別れた母の素顔を徐々に割り出していくという、内容としては面白い本。ただ、311以来、日本でリアルに起こっている事象の数々がインパクト強すぎて、歴史・時事絡みでない日本の小説が全く楽しめなくなったなあ・・・と...
主人公が1歳にならないうちにわけのわからない事情で出て行った、主人公の生き別れた母の素顔を徐々に割り出していくという、内容としては面白い本。ただ、311以来、日本でリアルに起こっている事象の数々がインパクト強すぎて、歴史・時事絡みでない日本の小説が全く楽しめなくなったなあ・・・と強く感じた・・・
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年上の方におすすめされた純文学。 目の前で自殺した女性から手紙が届いて…とミステリー要素が強いから東野圭吾好きな人はおもしろいんじゃないかな?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旅先のお風呂で読んでいて、つるっとお風呂におとして、最後の方は読むのに苦労しました。前半は性的なシーンが読みづらかったのですが、だんだん宮本輝らしく主人公の人生観が語られるようになってきて、おもしろくなってきました。
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因果倶時ということばが出てくる。原因と結果が同居しているという意らしい。睡蓮はおしべとめしべが共存しておりこのことばを象徴しているということだ。ではこの物語、作者が伝えたかった原因と結果とははたして何なのだろうか。
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だんだん宮本輝の話がわからなくなってきた。私がついていけないだけなのか、彼が独自の世界に行ってしまったのか…。最後まで読んでも、結局は作家が何を言いたいのかわからない作品がいくつかあって、宮本輝の場合、この作品もそうだし、「オレンジの壷」もそうだったんですよね。宮本ワールドのお好...
だんだん宮本輝の話がわからなくなってきた。私がついていけないだけなのか、彼が独自の世界に行ってしまったのか…。最後まで読んでも、結局は作家が何を言いたいのかわからない作品がいくつかあって、宮本輝の場合、この作品もそうだし、「オレンジの壷」もそうだったんですよね。宮本ワールドのお好きな方には好まれるのかも…。私にはちょっとつらかったです。
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古本屋で購入。装丁の画が好きです。 ストーリーも現実にありそうな、なさそうな感じが割と読みやすかった。昔読破した著者作品より親近感が沸く1冊でした。
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前から気になっていましたが、ようやく読みました。誰の人生にでもありそうなドラマですね。名前を偽ってでも母親を一目みたいと思うのは、親との確執がない限り、普遍の感情のように思います。
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読んだと思って登録したけど、「愉楽の園」と間違っていた。そして、「愉楽の園」は検索しても出てこなかった。で、結局読んだ。
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いつもならスイスイ読める宮本作品 なのにこれは少々苦戦。現実味のない作品はあまり好きじゃないからか、私の理解を超えた世界で読みづらい部分が多い。下巻に期待。
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主人公世良順哉は身分を隠し社会的成功を収めた産みの母である森末美雪と再会します。 なぜ自分を捨てたのかこだわり続ける順哉の前に、19歳の少女の飛び降り自殺から物語は始まり、その後、死んだはずの少女から自分宛に手紙が届きます。ホラー小説的です。 「因果具時」・・・・睡蓮は、水に浮か...
主人公世良順哉は身分を隠し社会的成功を収めた産みの母である森末美雪と再会します。 なぜ自分を捨てたのかこだわり続ける順哉の前に、19歳の少女の飛び降り自殺から物語は始まり、その後、死んだはずの少女から自分宛に手紙が届きます。ホラー小説的です。 「因果具時」・・・・睡蓮は、水に浮かぶ植物ですが、その根は水中のどろの中につかってます。 蓮に込められた、そして人間の宿命にまつわる、諦めとも高潔さとも神秘性とも言い換えられる崇高さをもって、泥の中から汚れに染まらず生き抜き、花を咲かせる清々しさを、この小説によって訴えたかったのでしょうか。 終盤近くでタイトルに睡蓮を選んだ意味に気が付き、いつもながらのタイトルの付け方の妙に感動ながら、睡蓮が咲くいろんな国でこの花が神聖化され、宗教観を抱かせるまでに崇められてきた理由までわかった気がしました。
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