動物たちの自然健康法 の商品レビュー

シンディエンジェル(著者),羽田節子(訳者)

2024/03/04

動物が最高の健康状態を手にする方法は、適応度を増すための中心的なメカニズムである

という一文が、従来と大きく違う健康観である
人間や人の飼育下にあるペットや動物園の動物は環境はある程度一定であるために、ビタミンや薬などで問題点に対応できる

でも、野生では薬になる植物も土も一定した状態ではない、だからこそ、同じ植物でも今の状態に適応したものを、適応する量だけをとる知恵が必要である

テレビやSNSの情報を丸呑みにして、闇雲にそればかりを取って、体を壊す人間の適応力のなさがクローズアップされる

2017/05/22

眼から鱗で面白かった。野生の動物は身体の具合が悪くなると、症状に併せた薬草を食べたり、処置ができるとのこと。
中でも土食。ミネラルを撮るためという理由もあるが、体内の毒を吸着して排出することが確認されたと。
飼われた動物がいかに不自然な生活環境であるかや、人間には全くこの能力がなくなったのは惜しいよなとか、知らないことがたくさんあった。

2016/01/28

野生の動物たちは、植物や岩石、土などを利用して病を治したり、不足した栄養を補ったりして、健康を保っています。薬の調合師や医師たちは、そうした野生動物の行動から学び、今日の医療の発達に役立てたと言います。動物たちの適応力に感心しつつ、自然界の健康法に、学ぶべき教訓を見出します。

2013/05/11

野生動物達から知る健康の為に知恵。
植物から発生する化学化合物を動物達は利用する。
病気という不快を解消する為に食べたり、皮膚に塗り付けたりの行動を行う。
これはやみくもに行っているのではなく、それらの植物を分析すると化学的効能が立証されるものである。
優れた薬草の調合師は実はこうした野生動物の行動から学んだものだそうだ。
しかし、こうした優れた能力を持った野生動物も人間が関与するとその能力をなくしてしまう。
栄養価だけを考慮したエサや人間の捨てたゴミをあさることを覚えた動物たちは早熟となり、心臓病や糖尿病に犯され、また精神的ストレスにより自傷行為が絶えなくなるという。
今の人間達の状況に似ていないか。
健康的に生きるという事は身体の声を真摯に聞く事ができるかどうかにかかっているのかもそれない。

2012/01/15

自然界ってすごいメカニズムで動いてるんだ、と目からウロコの1冊。
動物や生物の生態に興味が沸いた。
また読み直したい。