マネーロンダリング の商品レビュー
序盤は事前情報の整理のようでなかなか展開がなく諦めかけたが、事件が起きてからはハマっていった。今どこまで通用するか分からないが悪用を含めた金融知識全般が面白かった。また、それらを巧妙に用いたサスペンスとしても楽しめた。
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約2年前、オーストラリアの会社でなんとなーく働いてた時、海外で働いてるのにタックスヘイブンも知らないのか!と言われて読み始めた作品。 当時の わたしにはわからないことばかりで携帯で単語を調べながら読んだけど、めちゃくちゃ面白くてソッコーでタックスヘイブンも購入した。 作者の作品...
約2年前、オーストラリアの会社でなんとなーく働いてた時、海外で働いてるのにタックスヘイブンも知らないのか!と言われて読み始めた作品。 当時の わたしにはわからないことばかりで携帯で単語を調べながら読んだけど、めちゃくちゃ面白くてソッコーでタックスヘイブンも購入した。 作者の作品は海外での生活の描写が細かく、イメージがつき、すぐに物語に入っていけます。
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ページ数は多いがストーリーがどんどん進むので中弛みせずに読むことができた。香港が舞台の小説はハズレがないように思う。著者のほかの小説読みたくなる。
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工藤秋生の生き方を少し羨ましく思いながら、ハラハラドキドキしつつ最後まで一気に読み切りました。面白かった! 読み始めは香港の地名に戸惑い、なかなかすんなりと読み進めなかったのだけど、気にせずどんどん読み進んでいくうちに、だんだん物語の中に引きずり込まれていきました。丸一日、朝か...
工藤秋生の生き方を少し羨ましく思いながら、ハラハラドキドキしつつ最後まで一気に読み切りました。面白かった! 読み始めは香港の地名に戸惑い、なかなかすんなりと読み進めなかったのだけど、気にせずどんどん読み進んでいくうちに、だんだん物語の中に引きずり込まれていきました。丸一日、朝から晩までかかりましたが一日で読み切って、たっぷり満足したという感じがします。最後はなんだかあっけなかったけれど、ここが落ち着きどころだよね、という納得感もあって、印象に残る作品でした。
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面白かったけど難しかった。金融の知識がない私にすべて理解できるとは思ってなかったけど、ストーリーや人間関係も複雑で何がどうなって何が主題なのか、まだよくわかっていない。でも面白かった。
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『タックスヘイブン』に出てくる紫帆と『マネーロンダリング』に出てくる麗子は似ているキャラクターだと思った。
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今まで数冊のこの手の金融を題材にした小説を読んだけど、この本はピカイチだと思う。金融の話は用語も難しいし、手法も複雑なものが多いんだけど、とてもわかりやすく書いているし、それが小説の本筋と乖離していないのがいい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学卒業後、日本金融企業からNYのヘッジファンドに転職、秋生。本名不明。 退社後、ヒッピー生活をへて香港在住。偽名を語り、日本人の口座開設を手伝いながら暮らす。 婚約者の代理の美女、麗子に5億円の送金を依頼される。マネーロンダリングを説明。一晩をともに別れる 香港にヤクザがきた。女が50億円もって逃げた。 日本に戻り、調査開始。女の電話番号は古いアパート。 女は1年前に戸籍上は死んでいた。パスポートでは一か月前に香港に入国。 調査会社により、女は銀座時代に不動産会社役員の愛人、秘書になり、ヤクザのフロント企業から金を出させた。 ヤクザ黒木がやってきて脅される・香港に帰れ! 両親と兄がエリートであることが黒木にばれた。 香港に戻り、香港の仲間チャンが50億円の口座がわかった。パスワードがわかればだせる。 チャンが斬殺。黒木の仕業だろう。女に呼び出される。 黒木がやってきた。殺し屋は発砲。女はの仕業? 女の父が騙されて、母が父の前で強姦、父は自殺。 その時にいたヤクザが黒木。黒木が見なくていいと二階につれていかれた。黒木が女に札束を握らせて安心させた。 黒木への復讐?役員は自殺。大勢が死んだ。 一連の金の流れを女が考えたとは思えない。 仕掛けたのは仲間で後輩のマコト。秋生への嫉妬。 麗子が初めての女性だった。マコトの家でかくまっていた時に秋生のことをつぶやいた。クビをしめて殺してしまい、青木ヶ原に遺棄。 撃たれ、片足を失った黒木に麗子の埋葬を頼む。 両親と同じ墓に埋葬を依頼。 麗子の50億円は本人の希望で難民支援へ寄付。 秋生はバンクーバーへ、引っ越し、やりなおす為に
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マネーロンダリングやタックスヘイブンを軸にした国際金融犯罪小説。著者は実際にその手の話に大変詳しいらしく、他にも国際金融系の著書があるみたい。小説は前半でこれでもかと盛り込まれる具体的なマネーロンダリング手法の薀蓄パートが大変面白く、後半の犯罪謎解きパートは謎の美女の犯行動機や周...
マネーロンダリングやタックスヘイブンを軸にした国際金融犯罪小説。著者は実際にその手の話に大変詳しいらしく、他にも国際金融系の著書があるみたい。小説は前半でこれでもかと盛り込まれる具体的なマネーロンダリング手法の薀蓄パートが大変面白く、後半の犯罪謎解きパートは謎の美女の犯行動機や周りの人々の行動原理がもう少し、って感じだった。が、そこまで書き込んだら多分上下巻になってしまっただろうし、本としては薀蓄好きとしてやっぱりとても面白かった。薀蓄ラブ。
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とびきりの美女。麗子。 いわゆる 傾城の美女というヤツでしょうね。 詐欺まがいで 50億円 をあつめて、 日本から 税金逃れをして 送金し、自分のものにする。 一体、なんのために その行為をするのかが分からない。 お金のためではなく、復讐ともいえるが、不明である。 麗子には、子供...
とびきりの美女。麗子。 いわゆる 傾城の美女というヤツでしょうね。 詐欺まがいで 50億円 をあつめて、 日本から 税金逃れをして 送金し、自分のものにする。 一体、なんのために その行為をするのかが分からない。 お金のためではなく、復讐ともいえるが、不明である。 麗子には、子供の頃に 遭遇した事件が、 バネとなり、美しいことを武器にして、 不動産会社の役員、そして 投資会社のオトコを たらし込み、巻き込んで、50億円を取り込む。 そのアドバイスをするのが 工藤秋生。 税金を支払わないことが、何よりも大切であると言う。 香港を舞台にして、税金を節税して タックスヘブンに会社を設立して、香港から送金して 会社と個人へのカネの移行をすることで、 自分のものになると言う ことというスキーム。 著者の株投資の経験も下地にして、 カネに 翻弄されることの 愚かさを語り、 お金のために 信用さえも投げ捨ててしまう人間が登場する。 結構 細かい計算をして 説明する。 確かに、経済知識が豊富である。 どこまでが、悪なのか? ヤクザであれば 暴力を使っていいということも、 かなり ヤバいスキームで 物語を構成する。
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