みかん畑に帰りたかった の商品レビュー
僕が中学生の頃、この作者の”別の”本を読み、いずれ同じ足跡を辿り、同じ光景を見たい、旅をしたい。と思うようになりました。といっても自転車旅行に関するハウトゥー本なのですが、作者は僕の青春時代にも足跡を残し、夢を与えてくれた人物です。 その夢を歩むさなかに、志半ばで亡くなった作者の...
僕が中学生の頃、この作者の”別の”本を読み、いずれ同じ足跡を辿り、同じ光景を見たい、旅をしたい。と思うようになりました。といっても自転車旅行に関するハウトゥー本なのですが、作者は僕の青春時代にも足跡を残し、夢を与えてくれた人物です。 その夢を歩むさなかに、志半ばで亡くなった作者の親友。 夢は現実となった時に必ず障害とアクシデントがつきまとう。作者は本書で語られる冒険家の親友のターニングポイントの時期に傍にいた人物として、また心通わせた親友として、亡き彼の足跡を誰にでも読みやすい読み物として世に残してくれました。 なぜ彼は無茶な挑戦をせねばならなかったのか、なぜ死なねばならなかったのか。 その背景まで思いを巡らせると、現代社会の問題が浮き彫りとなってきます。 彼らの生き様と死の理由に大きな共感を得ることでしょう。 単純に、1990年前後の南米、日本、世界情勢を描いた紀行文として読んだとしても、面白いです。
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登場人物の情熱を、冷静な筆致で語る、冒険の数々にどんどん引き込まれていく。 読後の、なんとも言えない後味も含めて、読んで良かったと思う本。
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