マジョモリ の商品レビュー
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母と娘。お母さんの子供の頃ってどんなだったんだろう。母親に対する思いが整理されずに抱く葛藤を癒してくれる。自分の興味がそこにあるのでついそんな心理面が強く残ったけど、他の読者の皆さんのおっしゃる通り自然の描写が美しい。その美しさによっても癒されたのかな。
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ある朝、"まじょもり"へご招待を受けた"つばき"。 普段は大人達から入ることを禁止されている神聖な御陵で、子供達もなんとなく敬遠してしまう"まじょもり"に、たった一人で入って行った"つばき"の姿に、ジブリ映画のヒロインを重ねてしまう。 "まじょもり"の主・ハナと後から参加した少女・ふたば。 女3人のちょっと不思議なお茶会はとっても素敵。 私だったら夕暮れの味がするというノギクのお茶が飲んでみたいな。 そして3人と一緒に春の花々に囲まれて「甘露、甘露」と言いながら朝露でてきた笹酒を飲みたい。 "ふたば"ちゃんの秘密には早くから気付いていたけれど、私もこんな女の子だけのお茶会に参加したい。 「私もご招待されたーい」と大粒の涙をぽろぽろこぼして、顔をくしゃくしゃにしてしゃくり上げる、大人気ないお母さん。 そんなお母さんの気持ちが痛い程分かる。 お母さんだって元は小さな女の子だったんだよね。。 もう一度女の子に戻ってみたくなる、素敵な物語だった。
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図書館で借りて読む。綺麗で雰囲気のある挿絵と、すんなりするする入るアクの無いお話。おままごとをもう一度やりたくなる。娘が小学校に上がって沢山の本を読むようになったら、勧めてあげたい。
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からくりからくさの時のイラストレーターさんとの絵本。 梨木さんらしく現実と繋がっているところにある不思議、植物のお話でした。 お話に出てくるお菓子を食べてみたいな。 この方の作品の雰囲気は本当に大好きです。
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この絵本を好きになる子は素敵だと思います。 女の子ばかりの話だからあんまり男の子は読まないかもしれませんね、もったいない。
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梨木香歩さんの装画を担当することの多い早川司寿乃(しずの)さんとの童話。 家の前の鬱蒼とした森、マジョモリで起こる不思議な出来事の話。 母親と主人公、ふたばとつばきの掛け合いが和やかでリズミカル。 母子の優良で円滑な関係が、ファンタジーを軸にあった。 その点は梨木さんの他の作品...
梨木香歩さんの装画を担当することの多い早川司寿乃(しずの)さんとの童話。 家の前の鬱蒼とした森、マジョモリで起こる不思議な出来事の話。 母親と主人公、ふたばとつばきの掛け合いが和やかでリズミカル。 母子の優良で円滑な関係が、ファンタジーを軸にあった。 その点は梨木さんの他の作品にも通じる家族の温かさを感じた。
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御陵の隣にある神社の娘が、不思議な蔓に導かれて御陵の森の中に足を踏み入れると、そこには… とても日本的な童話。 絵も綺麗で、植物の描写など梨木さんらしく、主人公の女の子のお母さんのキャラクターが活きていて、面白かった。
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2013.9.18市立図書館 絵本仕立てのファンタジー。タイトルからは想像できなかったけれど、日本のどこかにある御陵(いわゆる古墳)を舞台としたお話だった。 主人公の少女に届いた「まじょもりへ ごしょうたい」の手紙からはじまるふしぎなひととき。 ある一定のときにたまたまタイミングがあればあずかれる「ごしょうたい」なのかしら? 主人公のおかあさんには、どんないきさつがあったのかなぁ、とあれこれ想像せずにはいられない。そして主人公にもいつか二度目があるのかしら、と。 すずやかな透明感があって、ちょっとふしぎなふんいきの挿絵がよくあっている。
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ある朝つばきが目を覚ますと、机の上にみずいろの招待状が。 「まじょもりへ ごしょうたい」 子供は入ってはいけないその森に、空いろの蔓に導かれるまま勇気を出して行ってみたつばきは、緑色の髪をした不思議な女性ハナさんと出会う。 遅れてきたちょっと生意気な女の子ふたばちゃんも交え、...
ある朝つばきが目を覚ますと、机の上にみずいろの招待状が。 「まじょもりへ ごしょうたい」 子供は入ってはいけないその森に、空いろの蔓に導かれるまま勇気を出して行ってみたつばきは、緑色の髪をした不思議な女性ハナさんと出会う。 遅れてきたちょっと生意気な女の子ふたばちゃんも交え、花満開の春のマジョモリで不思議なお茶会がはじまった――。 誰もがやがて忘れてしまう『小さな女の子の時間』を優しい色彩で描く、すべての女性、すべての母娘へ贈る絵本。 娘がマジョモリに招かれたことを知って、「私もご招待されたーい」と泣くお母さん、初めて食べる生クリームの味が好きか嫌いか判るまで1ヶ月かかるハナさん、ふたばちゃんの正体に気づかないおっとりさんなつばきと、皆結構いいキャラしてます(笑)。最後まで読むと判るハナさんの驚愕の御本名って…(=゜ω゜=;) マジ!?
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絵が、淡く水彩画のようなやさしいタッチで、とても綺麗。 ちょっと不思議なマジョモリのお茶会の時だけは、お母さんもが少女だった。 流れるように揺らぐ時間と、見えない魔法にかかっていた。
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