死霊(2) の商品レビュー
第4~6章。以前読んだのは’76年刊の「定本 死霊 全五章」と云う版で、真っ黒けな装丁の本だった。従って第6章以降は今回が初読。霧の中の茫洋とした会話に終止する第4章、作者自身の共産党体験が色濃く反映される第5章、「愁いの王」のエピソードと転覆したまま川上に流されるボートに掴まり...
第4~6章。以前読んだのは’76年刊の「定本 死霊 全五章」と云う版で、真っ黒けな装丁の本だった。従って第6章以降は今回が初読。霧の中の茫洋とした会話に終止する第4章、作者自身の共産党体験が色濃く反映される第5章、「愁いの王」のエピソードと転覆したまま川上に流されるボートに掴まりながら語られる妙な明るさのある第6章。形而上エンターテインメントは佳境に入る。 402頁
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作者が死ぬまで描き続けた傑作です。完結はできませんでしたが、インタビューによるネタバレが全集に掲載されています。
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