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論理哲学論考 の商品レビュー

4.2

66件のお客様レビュー

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20世紀哲学の方向を…

20世紀哲学の方向を決定づけた著者が、唯一生前に刊行した、前期思想を代表する哲学書です。現実世界を分析し、ついで世界の像たる言語を支えにして、世界の可能性を思考の限界まで探っていきます。その帰結として有名な「語れるものは明晰に語ることができ、語れないものについては沈黙するほかない...

20世紀哲学の方向を決定づけた著者が、唯一生前に刊行した、前期思想を代表する哲学書です。現実世界を分析し、ついで世界の像たる言語を支えにして、世界の可能性を思考の限界まで探っていきます。その帰結として有名な「語れるものは明晰に語ることができ、語れないものについては沈黙するほかない」という結論が導出されます。換言すれば、本書は思考の限界・言語の限界を画定することによって、伝統的な哲学問題を最終的に解消せしめるという、壮大な野望に満ちたプロジェクトでもあったといえるでしょう。個人的には、筑摩文庫から同書が出て

文庫OFF

最後の命題「語りえぬ…

最後の命題「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」は形而上学の終焉を告知することばとして現在でもしばしば引用されます。『論考』においては、語られえないものは示されます。しかし、有意味な命題として形而上学的、あるいは価値的領域を語ることができない、という『論考』の主張は、...

最後の命題「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」は形而上学の終焉を告知することばとして現在でもしばしば引用されます。『論考』においては、語られえないものは示されます。しかし、有意味な命題として形而上学的、あるいは価値的領域を語ることができない、という『論考』の主張は、そのような領域が存在することを否定するものではありません。そうではなく、形而上学的領域を「語って」しまう形而上学は意味を為さない命題の集合に堕すほかない、ということを意味しているのだと思います。

文庫OFF

訳はしっかりしている…

訳はしっかりしているのですが、注解が少ないので、ちくま文庫から出ている同書をお薦めします。

文庫OFF

2026/03/11

1 世界は成立していることがらの総体である。 2 成立していることがら,すなわち事実とは,諸事態の成立である。 3 事実の論理像が思考である。 4 思考とは有意味な命題である。 5 命題は要素命題の真理関数である。 6 真理関数の一般形式はこうである。[p,ξ,N(ξ)]※否定 ...

1 世界は成立していることがらの総体である。 2 成立していることがら,すなわち事実とは,諸事態の成立である。 3 事実の論理像が思考である。 4 思考とは有意味な命題である。 5 命題は要素命題の真理関数である。 6 真理関数の一般形式はこうである。[p,ξ,N(ξ)]※否定 7 語りえぬものについては,沈黙せねばならない。

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2026/02/21

三・〇三一 かつてひとはこう言った。神はすべてを創造しうる。ただ論理法則に反することを除いては、と。──つまり、「非論理的」な世界について、それがどのようであるかなど、われわれには語りえないのである。

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2025/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すこし論理学をやったら、とても面白くよめた。何度か読み返したい。哲学の問題が終わったという考えたのも無理はないかと思う。著者、ウィトゲンシュタインは航空工学を学び、数学、論理学に進んだ。けっこう身も蓋もないことを言うなと思う。西洋の文脈では革命的かもしれんが、東洋的にはよくある思想かもしれんと考えたりする。野矢茂樹氏の解説もすっきりしていた。基本的にウィトゲンシュタインはラッセルが誤解したように完全言語など作ろうとしておらず、日常言語を分析していて、これは後期ウィトゲンシュタインにも通じる観点だと思う。 6.4311 死は人生のできごとではない。ひとは死を経験しない。 6.4312 私が永遠に生き続けたとして、それで謎が解けるとでもいうのだろうか。その永遠の生もまた、現在の生と何ひとつ変わらず謎にみちたものではあるまいか。 6.432 世界がいかにあるかは、より高い次元からすれば完全にどうでもよいことでしかない。神は世界のうちに姿を現しはしない。 6.4321 事実はただ問題を導くだけであり、解決を導きはしない。 6.44 神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである。 6.521 生の問題の解決を、ひとは問題の消滅によって気づく。

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2025/05/23

これまで読んだ中で最も美しい哲学書。カントは時間や空間をア・プリオリであるとしたが、著者は記述ので形式を与えるものとして捉えようとした。要素命題のすべての可能性が真になる真理条件をトートロジー、すべての可能性が偽になるものを矛盾と呼ぶ。真理操作とは要素命題から真理関数を作る方法で...

これまで読んだ中で最も美しい哲学書。カントは時間や空間をア・プリオリであるとしたが、著者は記述ので形式を与えるものとして捉えようとした。要素命題のすべての可能性が真になる真理条件をトートロジー、すべての可能性が偽になるものを矛盾と呼ぶ。真理操作とは要素命題から真理関数を作る方法である。命題の本質を提示することは、あらゆる記述の本質を提示することであり、世界の本質を提示することである。しかし要素命題は名の合成であり、ア・プリオリに挙げることは出来ない。論理によって決定される問いは論理のみにより決定される。論理を理解するために私達が必要とする「経験」は「何かがある」というものである。私達の日常言語のすべての命題は、実際、そのあるがままで、論理的に完全に秩序づけられている。私の言語の限界が私の世界の限界を意味する。思考し表象する主体は存在せず、世界に属さない。それは世界の限界である。ア・プリオリな法則は存在せず、一つの論理形式の可能性をア・プリオリに知るのである。永遠を時間的な永続としてではなく無時間性と解する時、現在に生きる者は永遠に生きるのである。答えが成り立つのは、ただ、何ごとかが語られうるところでしかない。生の問題の解決を、ひとは問題の消滅によって気付く。かくして「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」。

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2025/05/23

正直、脳が溶けるほど難解。 人類は言語の枠組みからは出られず、 前提、つまり言葉が無ければ論理を立てられない 語り得ぬものについては、沈黙せねばならない

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2025/09/28

● 2024年後半か2025年1月に登録していた。たぶん茂木健一郎さんのYouTubeで知った著者。 ● 2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金持ちになること」と検索して出たショート動画「保存必須!賢くなれる本3選」のコメ欄で、皆がおすすめしてた本。 コメ...

● 2024年後半か2025年1月に登録していた。たぶん茂木健一郎さんのYouTubeで知った著者。 ● 2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金持ちになること」と検索して出たショート動画「保存必須!賢くなれる本3選」のコメ欄で、皆がおすすめしてた本。 コメ欄より:論理哲学論考 https://youtu.be/zW1jx6LS4ko?si=EpTXRbzGwUm9u9fN ●2025年9月28日、グラビティの「INTJの星」の質問ひろばの質問で「最近読んだ本は?マイベスト本があればそれ も教えてください。」に対して、この本をあげてる人がいた。 「最近またウィトゲンシュタイン『論考』読んだ。好きすぎる笑。」

Posted byブクログ

2023/12/24

「六・四一 世界の意義は世界の外になければならない」(p.144) ひとつひとつのセンテンスはとても簡潔。相当に考え抜いて書かれた本なのだろう。そのエッセンスはよくよく噛んで飲み込まねばもったいない。

Posted byブクログ