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古寺巡礼 の商品レビュー

4.2

28件のお客様レビュー

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一人の人間のみずみず…

一人の人間のみずみずしい感性を通じて描き出された大和古寺。その「風景」は和辻色に彩られた、美しい水彩画かもしれない。今もなお変わることのない、ゆっくりと時間が流れる大和路を訪れるようなときに、一度手に取ってみてはいかがですか。

文庫OFF

今でこそ寺や仏像は、…

今でこそ寺や仏像は、芸術品・美術品としてもてはやされているが、当然のことながらそれらはもともと信仰とのかかわりにおいて誕生した。それらに西洋的な尺度でいう芸術的価値が「発見」されたのは明治以降、そして、和辻のこの書はその流れを継承して、奈良を「観光」の対象にする大きな役目を果たし...

今でこそ寺や仏像は、芸術品・美術品としてもてはやされているが、当然のことながらそれらはもともと信仰とのかかわりにおいて誕生した。それらに西洋的な尺度でいう芸術的価値が「発見」されたのは明治以降、そして、和辻のこの書はその流れを継承して、奈良を「観光」の対象にする大きな役目を果たした。・・・・それがよかったかどうかはわからないが。

文庫OFF

作者30歳の時に出版…

作者30歳の時に出版。同じ年に僕もこの本を手に取るが、作者と読者、この差異は・・というところか。寺好き、仏像好きには必携の書だ。

文庫OFF

2026/01/03

若き著者(出版時は30才=大正8年)の心の動きを綴った青春記でもあります。冒頭では、既に名を成した友人達を引き合いに出し、まだ何者でもない自分への不甲斐なさや将来に対する不安を吐露しています。 奔放に空想を膨らませた和辻さんが実はそのような心持ちで古い仏像・仏画に対峙していたの...

若き著者(出版時は30才=大正8年)の心の動きを綴った青春記でもあります。冒頭では、既に名を成した友人達を引き合いに出し、まだ何者でもない自分への不甲斐なさや将来に対する不安を吐露しています。 奔放に空想を膨らませた和辻さんが実はそのような心持ちで古い仏像・仏画に対峙していたのだと知ると、記された感想が豊富な学術的知見からのみ生まれたのではなく、不安な心情がある程度の影響を及ぼしていたのかもしれないと感じるのでした。

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2025/07/25

40年前に買った、茶色に変色したボロボロの文庫本がまだ本棚にあります。 この本をもって奈良の古寺を巡ったことが、なつかしく思い出されます。 山辺の道、当尾の里の浄瑠璃寺、談山神社、橘寺、箸墓、聖林寺、葛城の高天原伝説、當麻寺、法隆寺、薬師寺の聖観音はいいですよね、仏像は博物館館で...

40年前に買った、茶色に変色したボロボロの文庫本がまだ本棚にあります。 この本をもって奈良の古寺を巡ったことが、なつかしく思い出されます。 山辺の道、当尾の里の浄瑠璃寺、談山神社、橘寺、箸墓、聖林寺、葛城の高天原伝説、當麻寺、法隆寺、薬師寺の聖観音はいいですよね、仏像は博物館館で鑑賞するものではなく寺に詣って祈るものだということをこの本から学びました。 関東には、日本文化の起源を探れるような場所が少ないので、奈良という土地の古代の空気感がとてもすきです。

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2025/03/13

これは本当に美しい。日本語として。文章として。 感想は正直、他の方が書かれているのが参考になります。 感想を書かれる方も、美しい文章だなぁと感嘆致しました。 大正期の、いわゆる有名所の古寺巡礼ではあるけれども、 この本を持って、今はどうなってるのか、答え合わせをしに奈良に赴きたく...

これは本当に美しい。日本語として。文章として。 感想は正直、他の方が書かれているのが参考になります。 感想を書かれる方も、美しい文章だなぁと感嘆致しました。 大正期の、いわゆる有名所の古寺巡礼ではあるけれども、 この本を持って、今はどうなってるのか、答え合わせをしに奈良に赴きたくなりました。

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2025/01/23

 時を超えた古寺と仏像の美に迫る名著だと思う。この本を手に巡礼の旅をした人は少なくないだろう。  彼の筆致は仏像そのものの静けさと深遠さを言葉に映し出し、読む者を詩的な陶酔へと誘う。だが彼が目指したのは単なる美の賛美ではない。歴史や文化を紡ぎ出し仏像が生まれた背景にまで思いを馳せ...

 時を超えた古寺と仏像の美に迫る名著だと思う。この本を手に巡礼の旅をした人は少なくないだろう。  彼の筆致は仏像そのものの静けさと深遠さを言葉に映し出し、読む者を詩的な陶酔へと誘う。だが彼が目指したのは単なる美の賛美ではない。歴史や文化を紡ぎ出し仏像が生まれた背景にまで思いを馳せた。  彼の文章は仏像の「表情」だけでなく「内面」も描き出す。 私たちもまたこの本を携えて旅をすれば仏像とともに自己を見つめ直す巡礼となるだろう。

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2025/01/22

古都・奈良の古寺とそこにある仏像についての紀行文と言うべきものだろうか。 この本の特徴は日本語の使い方がとても上手かつ綺麗で、頭の中にスッと感覚として入ってくる点だと思う。自分の読書遍歴が浅いからかもしれないが、ここまで綺麗な日本語の文を書く人は初めてかもしれない。寺の名前はとも...

古都・奈良の古寺とそこにある仏像についての紀行文と言うべきものだろうか。 この本の特徴は日本語の使い方がとても上手かつ綺麗で、頭の中にスッと感覚として入ってくる点だと思う。自分の読書遍歴が浅いからかもしれないが、ここまで綺麗な日本語の文を書く人は初めてかもしれない。寺の名前はともかくとして、仏像の知識は殆どないのだが、仏像の素晴らしさや臨場感をひしひしと感じることができる。 100年以上残っているのは伊達ではないと言うことだろうか。

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2024/08/29

大正時代からのロングセラー! 日本人として数十年生きてきて 観光や日本史の授業で見てたり ちらっとテレビ等で観てたりする お寺さん 仏像 歴史の知識 など 無意識に刷り込まれてるものを 掘り起こして読んでる感じだった 奈良に行きたくなった! じっくり1-2週間滞在して また読...

大正時代からのロングセラー! 日本人として数十年生きてきて 観光や日本史の授業で見てたり ちらっとテレビ等で観てたりする お寺さん 仏像 歴史の知識 など 無意識に刷り込まれてるものを 掘り起こして読んでる感じだった 奈良に行きたくなった! じっくり1-2週間滞在して また読み返したい

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2023/11/30

古寺巡礼 著:和辻 哲郎 紙版 岩波文庫 青144-1 大正7年著者が、友人と奈良付近の寺々をめぐった印象記とある ギリシャ⇒インド⇒西域⇒中国⇒日本 を貫く、美術、技法の伝達 仏像をみてなまめかしい感触をもつなど、結構官能的、学術的にはちょっとはずしているのでは 天武帝や...

古寺巡礼 著:和辻 哲郎 紙版 岩波文庫 青144-1 大正7年著者が、友人と奈良付近の寺々をめぐった印象記とある ギリシャ⇒インド⇒西域⇒中国⇒日本 を貫く、美術、技法の伝達 仏像をみてなまめかしい感触をもつなど、結構官能的、学術的にはちょっとはずしているのでは 天武帝や光明皇后などの逸話、万葉集と恋歌、そして、仏像とその作者への思い、など、和辻が案内する奈良の原風景は、時代を超えて日本という国が明確に成立した時代、白鳳時代へといざなってくれる 仏像、菩薩、まさに日本の至宝 東大寺三月堂本尊不空羂索観音 聖林寺十一面観音 法隆寺百済観音 法華寺十一面観音 薬師寺金堂本尊薬師如来 薬師寺東院堂聖観音 薬師寺吉祥天女(画) 法隆寺金堂壁画右脇侍 法隆寺橘夫人念持仏 法隆寺夢殿観音 中宮寺観音 等 目次 一 アジャンター壁画の模写──ギリシアとの関係──宗教画としての意味──ペルシア使臣の画 二 哀愁のこころ──南禅寺の夜 三 若王子の家──博物館、西域の壁画──西域の仏頭──ガンダーラ仏頭と広隆寺の弥勒 四 東西風呂のこと──京都より奈良へ──ホテルの食堂 五 廃都の道──新薬師寺──鹿野苑の幻想 六 浄瑠璃寺への道──浄瑠璃寺──戒壇院──戒壇院四天王──三月堂本尊──三月堂諸像 七 疲労──奈良博物館──聖林寺十一面観音 八 数多き観音像、観音崇拝──写実──百済観音 九 天平の彫刻家──良弁──問答師──大安寺の作家──唐招提寺の作家、法隆寺の作家──日本霊異記──法隆寺天蓋の鳳凰と天人──維摩像、銅板押出仏 十 伎楽面──仮面の効果──伎楽の演奏──大仏開眼供養の伎楽──舞台──大仏殿前の観衆──舞台上の所作──伎楽の扮装──林邑楽の所作──伎楽の新作、日本化──林邑楽の変遷──秘伝相承の弊──伎楽面とバラモン神話──呉楽、西域楽、仮面の伝統──猿楽、田楽──能狂言と伎楽──伎楽とギリシア劇、ペルシア、インドのギリシア劇──バラモン文化とギリシア風文化──インド劇とギリシア劇──シナ、日本との交渉 十一 カラ風呂──光明后施浴の伝説──蒸し風呂の伝統 十二 法華寺より古京を望む──法華寺十一面観音──光明后と彫刻家問答師──彫刻家の地位──光明后の面影 十三 天平の女──天平の僧尼──尼君 十四 西の京──唐招提寺金堂──金堂内部──千手観音──講堂 十五 唐僧鑑真──鑑真将来品目録──奈良時代と平安時代初期 十六 薬師寺、講堂薬師三尊──金堂薬師如来──金堂脇侍──薬師製作年代、天武帝──天武時代飛鳥の文化──薬師の作者──薬師寺東塔──東院堂聖観音 十七 奈良京の現状、聖観音の作者──玄弉三蔵──グプタ朝の芸術、西域人の共働──聖観音の作者──薬師寺について──神を人の姿に──S氏の話 十八 博物館特別展覧──法華寺弥陀三尊──中尊と左右の相違──光明后枕仏説 十九 西大寺の十二天──薬師寺吉祥天女──インドの吉祥天女──天平の吉祥天女──信貴山縁起 二十 当麻の山──中将姫伝説──当麻曼陀羅──浄土の幻想──久米寺、岡寺──藤原京跡──三輪山、丹波市 二十一 月夜の東大寺南大門──当初の東大寺伽藍──月明の三月堂──N君の話 二十二 法隆寺──中門内の印象──エンタシス──ギリシアの影響──五重塔の運動 二十三 金堂壁画──金堂壁画とアジャンター壁画──インド風の減退──日本人の痕跡──大壁小壁──金堂壇上──橘夫人の廚子──綱封蔵 二十四 夢殿──夢殿秘仏──フェノロサの見方──伝法堂──中宮寺──中宮寺観音──日本的特質──中宮寺以後 解  説…………(谷川徹三) ISBN:9784003314418 出版社:岩波書店 判型:文庫 ページ数:296ページ 定価:900円(本体) 発売日:1979年03月16日第1刷 発売日:2006年10月05日第52刷

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