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エミール(下) の商品レビュー

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エミールなる人間の教…

エミールなる人間の教育方法とともに、その妻たるべき少女ソフィーの教育をも加えて、小説形式で述べた教育思想史上不朽の古典。巻末にルソーがスケッチ風に自画像を描いた「マルゼルブへの手紙」を収録

文庫OFF

2021/03/07

「エミール(下)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1964.07.16 324p ¥300 (2021.03.05読了)(2021.02.21借入)(1973.08.20/14刷) ジャン・ジャック・ルソーの子育て論、最終巻です。何とか最後までたどり着きました。 エミールが青年期...

「エミール(下)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1964.07.16 324p ¥300 (2021.03.05読了)(2021.02.21借入)(1973.08.20/14刷) ジャン・ジャック・ルソーの子育て論、最終巻です。何とか最後までたどり着きました。 エミールが青年期に入ってきましたので、エミールの伴侶となる女性に眼を転じて、女性の子育て論が始まります。時代を反映した論になっています。男性も女性も社会に出て働き続ける現代にはこの本とは別の子育て論が必要そうです。 結婚年齢については、女性が10代で結婚するのは、体が未成熟のため妊娠による負担が大きくなるので、20代に入ってからのほうが良いと言っています。(206頁) 身分違いの結婚についてもあれこれと述べています。 エミールが22歳、ソフィーが18歳で相思相愛の状態になったけれど、結婚はあと二年は待ったほうがいいということで、エミールは旅に出されます。 旅について、あれこれと論じています。 「十人のフランス人をくらべてみたものはフランス人というものを知っていることになるが、同様に、十カ国の国民を見たものは人間というものを知っていることになる。」(214頁) その後、社会契約について論じています。『社会契約論』で論じたところです。 【目次】 第五編 (ソフィー ――女性について)  5頁 (旅について)  211頁 原注 訳注 付録 マルゼルブへの手紙 ◇今後読む本(予定) 『教育論』ラッセル 『宗教は必要か』ラッセル 『一般意志2.0』東浩紀 ☆関連図書(既読) 「エミール(上)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1962.05.16 「エミール(中)」ルソー著・今野一雄訳、岩波文庫、1963.07.16 「社会契約論」ルソー著・桑原武夫訳、岩波文庫、1954.12.25 「孤独な散歩者の夢想」ルソー著・今野一雄訳、ワイド版岩波文庫、1991.01.24 「ルソー」桑原武夫編、岩波新書、1962.12.20 「ルソー『エミール』」西研著、NHK出版、2016.06.01 「読書の学校・ルソー『社会契約論』」苫野一徳著、NHK出版、2020.12.30 (2021年3月7日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 自然と社会との対立や、自然の優位についてルソーがその処女論文「学問芸術論」以来一貫して主張してきた考えを教育論において全面的に展開した著作。エミールなる人間の教育方法とともに、その妻たるべき少女ソフィーの教育をも加えて、小説形式で述べた教育思想史上不朽の古典。巻末にルソーがスケッチ風に自画像を描いた「マルゼルブへの手紙」を収録。

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2020/03/08

一人の人間を育て上げる仕事(子育て)がこの世で一番難しい仕事だと思うことを思い知らされる。子供を持つ親あるいはこれから子供を持つ人が読むべき本。

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2015/08/16

カテゴリ:図書館企画展示 2013年度第2回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第2弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 仲居宏二教授(歴史社会学科/国際交流)からのおすすめ図書を展示しました。     ...

カテゴリ:図書館企画展示 2013年度第2回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第2弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 仲居宏二教授(歴史社会学科/国際交流)からのおすすめ図書を展示しました。          開催期間:2013年6月18日(火) ~2013年9月30日(月)【終了しました】 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース 『万物をつくる者の手をはなれるときすべてはよいものであるが、人間の手にうつるとすべてが悪くなる。』という有名な書き出しで始まるルソーのエミール、教育哲学書、児童教育書などとして読まれていますが、学生時代にはむしろ世界や自然を考えるガイダンスのように読みました。  書棚からすっかりセピア色に変色した文庫本を取り出しました。鉛筆で線を引きながら読んだ形跡があり懐かしく思い出しました。  僕の学生時代は政治的にも、経済的にも社会が大きく変化している時、何か指針となるものを欲し、確固とした考え方を持ちたいと思っていた時に出会った本です。まるで小説を読むように夢中でページをめくったことを記憶しています。  “自然に帰れ”などのフレーズは今でも使われています。200年前に書かれたものですが、逆説的な言い方の奥の意味を考える良いテキストでした。  さまざまなヒントが沢山含まれています。自信を持って推薦いたします。  第一巻だけでも読んでみてください。

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2021/01/20

烏兎の庭 庭師 1991年1月 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/rousseauy.html

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2014/02/21

『エミール』第5編および『マルゼルブへの手紙』を収録している。エミールの教育の締めくくりとして、エミールのみに似つかわしい女性とはいかなる人物であるべきか、という女性論が開陳される。その女性ソフィーと出会ったあとも、「市民の義務」を学ばなければならないと称して、『社会契約論』の思...

『エミール』第5編および『マルゼルブへの手紙』を収録している。エミールの教育の締めくくりとして、エミールのみに似つかわしい女性とはいかなる人物であるべきか、という女性論が開陳される。その女性ソフィーと出会ったあとも、「市民の義務」を学ばなければならないと称して、『社会契約論』の思想を規準に諸国を遊覧し、どの国に居住すれば自由を維持することができるかを検討する。最終的には、この地上において自由を維持することのできる国家は存在せず、積極的に国家活動に関わることはないが「執政官」として必要とされた場合にのみ義務を果たせばよい、という『社会契約論』で提示される「市民」像とは真逆の、自然法に従う「人間」像が提示されて終わる。

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2011/11/21

恋と生活、エミールの結婚までの道のり。この間が一番面白く読めた。でも、ルソーの考え方に違和感もあります。

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2011/08/20

 この巻まで進むともう教育論と言うよりは人生論と言った感じに見えてくる。教育と言ってもエミールはもう恋愛を超えて結婚しようかと言ったところまで来ている。しかしながらここまで来ても、やはりエミールは「エミールの子供」に対する教育の指針を教育されることを必要とする。教育と考えると疑問...

 この巻まで進むともう教育論と言うよりは人生論と言った感じに見えてくる。教育と言ってもエミールはもう恋愛を超えて結婚しようかと言ったところまで来ている。しかしながらここまで来ても、やはりエミールは「エミールの子供」に対する教育の指針を教育されることを必要とする。教育と考えると疑問を抱くけれど、人は常に勉強をしなければならないと言う方向から考えれば何となく分かるだろうか。  この巻の前半から中頃にかけて、ソフィーという女性を通して女性論・恋愛論・結婚論が展開されていたが、現代の視点からだからだろうか、非常に疑問に思われるものが多かった。実際に女性がこの本のこの辺りの記述を読んでどう思うのだろうかという疑問も抱いた。

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2015/09/20

生涯に一度は読んでおきたい・・・と、読後にこそ思った。 三巻は教育論というより、人生論のような。 部分的には楽しめて、部分的にはくどく感じた。 それでも、ツン読の多いことも理解できる。

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2010/05/02

内容(「BOOK」データベースより) 自然と社会との対立や、自然の優位についてルソーがその処女論文「学問芸術論」以来一貫して主張してきた考えを教育論において全面的に展開した著作。エミールなる人間の教育方法とともに、その妻たるべき少女ソフィーの教育をも加えて、小説形式で述...

内容(「BOOK」データベースより) 自然と社会との対立や、自然の優位についてルソーがその処女論文「学問芸術論」以来一貫して主張してきた考えを教育論において全面的に展開した著作。エミールなる人間の教育方法とともに、その妻たるべき少女ソフィーの教育をも加えて、小説形式で述べた教育思想史上不朽の古典。巻末にルソーがスケッチ風に自画像を描いた「マルゼルブへの手紙」を収録。 目次 第五編

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