日曜日たち の商品レビュー
きっといつかは忘れてしまう、なのに忘れようとするほど忘れられない。ありふれていて特別な、 それぞれの日曜日-。「東京」の地図の上で交差する、男と女の5ストーリーズ。
Posted by
初めて読んだ吉田作品。図書館にコレだけ置いてあって友達に吉田修一いいよって薦められてたので借りてみました。それで、すごくハマッタ!この人のそんなにさらっとした書き方とか透明な感じがする登場人物とかすごく好きです。 これは同じマンションを基点にた短編集で登場人物が少しずつ絡んでいま...
初めて読んだ吉田作品。図書館にコレだけ置いてあって友達に吉田修一いいよって薦められてたので借りてみました。それで、すごくハマッタ!この人のそんなにさらっとした書き方とか透明な感じがする登場人物とかすごく好きです。 これは同じマンションを基点にた短編集で登場人物が少しずつ絡んでいます。さくさく読める。
Posted by
若者はすんなりこの人の文に馴染めるかもしれませんね。各文に登場する幼い兄弟の見せ方がおもしろかったです。
Posted by
この人の話はシブイとかってよく言われるんだけど、確かにって感じ。5つの短編が1つの筋によって結び付けられてるんだけど、その5つを強引にまとめるでもなく、感動にもって行くでもなくって感じが好感持てました。まあ最近はそんなわざとらしい作りってのはないのかな。やっぱ昔の小説より最近の小...
この人の話はシブイとかってよく言われるんだけど、確かにって感じ。5つの短編が1つの筋によって結び付けられてるんだけど、その5つを強引にまとめるでもなく、感動にもって行くでもなくって感じが好感持てました。まあ最近はそんなわざとらしい作りってのはないのかな。やっぱ昔の小説より最近の小説の方が俺には、文体、感覚が合うようです。誰にでもある日曜日だけど、それぞれの日曜日を感じました。
Posted by
2006/04/21完読。そういや前借りた気もする。男の子の兄弟達、無事でよかった。すれ違った人とは一瞬しか時間を共有しないけど、それぞれ人生があるんだな、と。あたりまえだけど。
Posted by
吉田修一の小説には、いつもぐっとくるフレーズがある。「誰かを愛するということは、誰かをだんだんと好きになることではなくて、誰かをだんだんと嫌いになれなくなることなのだ」という一文にやられた。『日曜日の新郎たち』の微妙にすれ違う父と子の距離感がいい。
Posted by
「パークライフ」「最後の息子」「パレード」がとても面白かったので好きな作家ではあったけれどこれは面白くなかった。短編集なのだが全編を通じて「兄弟」が出てくる。やられた、という感じがするけれど表面の物語は嫌悪感を感じるくらいくだらなくつまらない。人を愛することが嫌いになっていくとい...
「パークライフ」「最後の息子」「パレード」がとても面白かったので好きな作家ではあったけれどこれは面白くなかった。短編集なのだが全編を通じて「兄弟」が出てくる。やられた、という感じがするけれど表面の物語は嫌悪感を感じるくらいくだらなくつまらない。人を愛することが嫌いになっていくという描写はさすがだけれど、ちょっとがっかり。
Posted by
色々な人の日曜日の出来事をまとめた短編集かと思いきや、全編を通して読むと幼い兄弟の物語にもなっているという。一度で二度おいしい作品。「日曜日の被害者」は自分的にはやや理解不能。
Posted by
「誰かを愛するということが、だんだんと誰かを好きになることではなくて、だんだんと誰かを嫌いになれなくなることなのだと知ったのだ」 あぁ、そういうアプローチの仕方もあったのか、と思った。僕はたぶん作者のこういう表現をするところが好きなんだと思う。
Posted by