哀愁的東京 の商品レビュー
『屈折させなければ話せないことがある。自嘲して、卑下して、ことさらに嫌な言い方をしないと伝えられないことは、たしかにある』 という一文が心に残った。
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連作短編集です。 さすがは重松さん。深みのあるお話でしたね。。 中年世代の特に男の人が読むと すごく共感できるんではないかと(笑) 重松さんの物語を読むといつも深読みをしてしまうというか なんていうか書かれてないのに勝手に想像できちゃって それで勝手に泣けちゃったりするんですよ...
連作短編集です。 さすがは重松さん。深みのあるお話でしたね。。 中年世代の特に男の人が読むと すごく共感できるんではないかと(笑) 重松さんの物語を読むといつも深読みをしてしまうというか なんていうか書かれてないのに勝手に想像できちゃって それで勝手に泣けちゃったりするんですよね(^-^; あかねちゃんの事なんてちょっとしか書いてないのに その子の毎日の生活までを勝手にリアルに想像しちゃって 思わず泣けてきちゃいました。 想像をせずにはいられないような書き方なんですよ! 私にとって重松さんの本は本当に奥が深いんです!! ちょっぴりせつなくて面白かったです♪
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絵本作家進藤は「パパといっしょに」で賞をとったが、あることがきっかけでそれ以来絵本が描けないでいた。 そんな進藤が(副業の)フリーの物書きをしている中で出会った人々の、哀愁ただよう出来事を描いた作品。 どのお話もオトナの寂しさ、物悲しさを表していて、読んでいてグッと来るものもあ...
絵本作家進藤は「パパといっしょに」で賞をとったが、あることがきっかけでそれ以来絵本が描けないでいた。 そんな進藤が(副業の)フリーの物書きをしている中で出会った人々の、哀愁ただよう出来事を描いた作品。 どのお話もオトナの寂しさ、物悲しさを表していて、読んでいてグッと来るものもあった。 現代人はみんななにかに疲れているのかな?
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重松さんらしい、メランコリーな本。 絵本の1枚1枚を綴るように、物語の風景が大きく変わる。 なんで、ビア樽さんは怒ったんだろう? なぜ殴りたくなるほどの怒りを覚えたのだろう? 痛ましい記憶を記録として残したから? ふさぎたかったのかな? まだよくわからない。 人が田舎の原...
重松さんらしい、メランコリーな本。 絵本の1枚1枚を綴るように、物語の風景が大きく変わる。 なんで、ビア樽さんは怒ったんだろう? なぜ殴りたくなるほどの怒りを覚えたのだろう? 痛ましい記憶を記録として残したから? ふさぎたかったのかな? まだよくわからない。 人が田舎の原風景に感動するように、 東京の街角のふとした表情に涙できるのかな・・・
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数年来スランプの絵本作家の主人公は、書き捨てるような雑誌の文章をかくフリーライターとしてなんとか生計をたてている。そんな彼の取材相手やプライベートで現れる人々は、かつて栄華を誇ったが、現在は落ちぶれたような人たちだった。そんな人たちを見て、主人公は絵本を描く気持ちになっていくが・...
数年来スランプの絵本作家の主人公は、書き捨てるような雑誌の文章をかくフリーライターとしてなんとか生計をたてている。そんな彼の取材相手やプライベートで現れる人々は、かつて栄華を誇ったが、現在は落ちぶれたような人たちだった。そんな人たちを見て、主人公は絵本を描く気持ちになっていくが・・・。みんなそれぞれ、辛いことを抱えて都会の雑踏を生きているんだなぁ・・・って切なくなるお話です。
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リアルな大人を書かせたら日本一(独断と偏見)な重松氏。諦めているように思えちゃう「大人」達だって、本当は何かを切望してて、未来を夢見る。大人とか子供とか関係なく、誰にでも未来はあって、それを願う気持ちがある。そういう優しいお話だと思います。主人公はおじさんだけど(笑)。
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絵本としてヒット作を生み出したにもかかわらず、ある事件をきっかけに絵本をかけなくなった絵本作家と、 その絵本の読者であり、今はもう「盛りを過ぎた」ひとたちの物語。 (売れなくなったアイドルや、その座を追われようとしているIT社長とか) 重松清さんの作品は「流星ワゴン」と「ビタミ...
絵本としてヒット作を生み出したにもかかわらず、ある事件をきっかけに絵本をかけなくなった絵本作家と、 その絵本の読者であり、今はもう「盛りを過ぎた」ひとたちの物語。 (売れなくなったアイドルや、その座を追われようとしているIT社長とか) 重松清さんの作品は「流星ワゴン」と「ビタミンF」を読んだことがあるのですが、 「痛いとこつくし全然ハッピーエンドにならないし、大人の男の人ってつらいなぁ」 という印象でした。 この「哀愁的東京」も、痛いとこつくしハッピーエンドにはならないんですが、それぞれの人に訪れる「救い」に、救われます。 (確かに、前の2作品も最後の「救い」がきらりとひかるのですが、救いがささやかなので、打ちのめされる気持ちの方が 感想として勝ってしまってました…。 この人の作品はすごく痛いところばかりつく感じがあるんですが、どん底にならない何かは、あるのですよね)
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久しぶりに読んだ小説です。進藤の 心を通じて見る世界に吸い込まれ、 どうしようもない結末にただあいた 口が塞がりません…。
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人生の晴れ舞台から去ろうとしている人びとを描いた連作短編集。あることがきっかけで絵本が書けなくなった(元)絵本作家と、彼の身辺で起こる東京でのさまざまな出来事が綴られている。話に出てくるのは「盛り」の時期が過ぎて、落ち目になったり、人生の転機を迎えたり、人生で日の目を見ることがな...
人生の晴れ舞台から去ろうとしている人びとを描いた連作短編集。あることがきっかけで絵本が書けなくなった(元)絵本作家と、彼の身辺で起こる東京でのさまざまな出来事が綴られている。話に出てくるのは「盛り」の時期が過ぎて、落ち目になったり、人生の転機を迎えたり、人生で日の目を見ることがなかった人たちとの交流する話が多い。やはり軽い話ではないけれど、そこから何を汲み取るかは人それぞれだと思う。僕は好きでした。
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東京に〜的とつけるとするならば・・・。 あなたはなにとつけるでしょうか。 絵本をかけなくなった絵本作家のお話。
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