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クアトロ・ラガッツィ の商品レビュー

4.3

18件のお客様レビュー

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2024/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ものすごくよかった!!! メチャメチャ調べて、メチャメチャ詳細に書かれているので、 頭に全てをおさめるのに時間はかかるけれど、 すごく上手に整理されているので、 わかりにくいということは全くなかった。 ノートにまとめながら読もうかと思ったけど、 全部大事だからまとまらないなーと思い、諦めた(^^;; 時々ポロッと出てくる著者の感想や本音みたいなのが、思わずクスッと笑ってしまう感じでおもしろかったw カトリックの伝来から、浸透と迫害の経緯が時系列でとてもよくわかったので、学生時代の歴史を勉強していた頃に読めたらよかったのになぁと思った。 カトリックと四人の少年たちが華々しい時代を経てきただけに、、、最後の寂寥感たるや。。。(T ^ T)

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2021/01/31

天正遣欧少年使節について、何も知らなかったと思い知らされた。これを著するためにどれほどの資料を集め、比較検討したのか。それを読める幸せ。ありがとう!

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2020/07/12

長かったぁ~・・・けど、戦国時代の捉え方が変わった。 四人の少年使節の顛末は壮絶。 それ以上に、スペイン・ポルトガル・イタリアの 宣教師による布教。 そして信長の野望と、光秀の決行、家康の構え。 天下統一へと動いた戦国時代の日本人キリシタン。 ルターの宗教革命によりプロテスタン...

長かったぁ~・・・けど、戦国時代の捉え方が変わった。 四人の少年使節の顛末は壮絶。 それ以上に、スペイン・ポルトガル・イタリアの 宣教師による布教。 そして信長の野望と、光秀の決行、家康の構え。 天下統一へと動いた戦国時代の日本人キリシタン。 ルターの宗教革命によりプロテスタントが増え カトリックは一層の布教活動を行う必要があった。 「世界経済と世界布教というふたつの大きな波が 十六世紀の戦国時代の日本に怒涛のように押し寄せた」とある。 この本は2003年の出版だが、 同年、千々石ミゲルの墓が発見されている。 また2017年には、ロザリオとみられるガラス球が見つかり、ミゲルは棄教していなかったのではないか、 と報道された。 ザビエルが鹿児島に上陸してから、第一次鎖国令を幕府が出すまでの八十余年、「日本はまさにキリスト教の世紀」を 迎えていたのである、 というエピローグに、改めて感動した。 帰国後の千々石ミゲルの人生を描いた小説『マルガリータ』(村木嵐)を読んでみようかな。

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2019/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分厚い本だ。それだけに読み応えがあった。前半の光栄と高揚感。それが後半になって挫折と迫害となって襲いかかってくる。いつも、青年は時代の波に翻弄されるのだろうか?

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2019/05/16

織田信長の時代、4人の少年たちがキリスト教の布教活動の一環として、日本からヨーロッパへ旅立った。日本に帰国するまでにおよそ8年かかり、時代は豊臣秀吉、徳川家康へと変わっていく。 歴史的資料を元に時代背景を丁寧に説明する出だしと思っていたら、その調子で最後までいく内容。4人の少年...

織田信長の時代、4人の少年たちがキリスト教の布教活動の一環として、日本からヨーロッパへ旅立った。日本に帰国するまでにおよそ8年かかり、時代は豊臣秀吉、徳川家康へと変わっていく。 歴史的資料を元に時代背景を丁寧に説明する出だしと思っていたら、その調子で最後までいく内容。4人の少年たちの報われない結末がよく理解出来たが、物語を期待していた。

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2017/11/10

歴史的資料の正しい読み方がここにはある。 歴史的人物をありのままに描写し、個人的な批評は挟まない。 また当時の、古代ローマ以来のキリスト教徒の迫害と彼らの信仰のすごさも同時に伝わる労作。 事実は小説より奇なり、圧倒的なボリュームで迫ってきますが、とても読みやすい文章です。 私にと...

歴史的資料の正しい読み方がここにはある。 歴史的人物をありのままに描写し、個人的な批評は挟まない。 また当時の、古代ローマ以来のキリスト教徒の迫害と彼らの信仰のすごさも同時に伝わる労作。 事実は小説より奇なり、圧倒的なボリュームで迫ってきますが、とても読みやすい文章です。 私にとっては、久々のヒット作でした。

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2015/11/04

 おもしろい。なんでキリスト教が急に広まったのかやっとわかった。戦国時代のキリシタン大名や宣教師について詳しく述べているので読むのにとても時間がかかるけど面白い。

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2015/01/06

戦国時代末期から江戸時代初期のキリスト教を巡る日本の状況、ヨーロッパの状況を、学者らしく膨大な資料の中から事実のみ拾い上げています。 4人の少年の話はむしろおまけっぽいですね。 ヨーロッパ美術史を専攻した方なので、キリスト教寄りの立場が多いですけど、その辺を割り引いても良書だと思...

戦国時代末期から江戸時代初期のキリスト教を巡る日本の状況、ヨーロッパの状況を、学者らしく膨大な資料の中から事実のみ拾い上げています。 4人の少年の話はむしろおまけっぽいですね。 ヨーロッパ美術史を専攻した方なので、キリスト教寄りの立場が多いですけど、その辺を割り引いても良書だと思います。

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2014/10/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

圧倒的。 ハードカバーで500ページを超すこの大書を読み終えたときは、爽快感と寂寥感がないまじった感動に包まれました。 戦国時代の日本と世界が交錯する様子を、天正少年使節の4人の少年(クアトロ・ラガッツィ)の人物や彼らを取り巻く環境を中心に、膨大な資料を元に、浮かび上がらせています。 信長、秀吉、家康らのときの有力者たちが、新たに日本にもたらされた宗教とどう対峙したのか、また逆に、それをもたらした布教者たちは彼ら有力者や庶民とどう向き合ったのかを描くことで、彼ら一人一人の人間像が語られているようです。 本書は歴史書だと言って差し支えないと思いますが、それらのそれぞれに魅力的な人物たちのお陰で、大作ながら小説のように、どんどんと読み進めることができました。 4人の少年たちや日本のキリシタンの運命はある意味では残酷であっただろうとは思いますし、彼らに対して胸の痛い思いがしますが、一方で、最終章を読むと、彼・彼女たち本人は自分たちの運命を恨んでなどはいなかったのでは、むしろ彼らは平静のなかに死を遂げていったのではという思いも残りました。 紛れもない傑作です。

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2014/09/28

★国内外の多くの史料、文献に目を通していて感心する。著者のヴァリニャーノ、高山右近、織田信長びいきにもむしろ好感が持てる。26聖人殉教のシーンは涙なくしては読めない。ただ長い。

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