ハリネズミと金貨 の商品レビュー
やさしい気持ちに満たされておなかの中があたたかーくなりました。 ウクライナ作家さんの文にロシアの作家さんの絵。 ウクライナとロシアでこの本を読んだら、戦争が終わるかもしれないね、と8才の娘がつぶやいてました。
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教文館ナルニア国の店内の展示で原画をみながら、本文を読むという贅沢な読み方をした。原作を絵本の文章に書き直した田中潔氏の解説も必読。展示室を出る前に観覧者の寄せ書きの開いたページをのぞいてみると、大人の字で、「子どもがハリネズミが木の上から譲り物を受け取るときに、さっきまで持って...
教文館ナルニア国の店内の展示で原画をみながら、本文を読むという贅沢な読み方をした。原作を絵本の文章に書き直した田中潔氏の解説も必読。展示室を出る前に観覧者の寄せ書きの開いたページをのぞいてみると、大人の字で、「子どもがハリネズミが木の上から譲り物を受け取るときに、さっきまで持っていた傘をちゃんと木に立てかけてあることに気づいていた。傘を持ったままだと受け取れないからだ、と言っていた」と書いてあった。原画をみてみると、確かにハリネズミの持っていた傘が木に立てかけてある。私は文章や絵のなかの可愛いもの(みみずに馬車を引かせている昆虫)にしか目がいかなかった。絵の隅の細部にも世界観が行き届いている。
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ハリネズミのおじいさんが、道で金貨を拾います。 いつだれが落としたのかわからない金貨。 舗装されていない、誰も歩いていない道。 ぱっくりつま先の開いた靴を履いてとぼとぼ歩いていたおじいさんは、近頃は冬ごもりの支度も大変になってきたこともあり、どこかで干しきのこでも買って、のんびり...
ハリネズミのおじいさんが、道で金貨を拾います。 いつだれが落としたのかわからない金貨。 舗装されていない、誰も歩いていない道。 ぱっくりつま先の開いた靴を履いてとぼとぼ歩いていたおじいさんは、近頃は冬ごもりの支度も大変になってきたこともあり、どこかで干しきのこでも買って、のんびり冬を越すことにしようと思います。 ところが…。 思いがけないことが次々起こるのはお約束として、押井さんが最後金貨をどう使うのか。 これは予測できた人は少ないのではないでしょうか。 江戸時代の下町を思わせるような、森のみんなとのやり取りの後におじいさんがしたこと。 きっと読んでもらった子どもたちの心も、ほうっと温かくなるのではないでしょうか。
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ほっこりと心があたたかくなるお話。金貨を拾って必要なものと交換してもらおうとするハリネズミ。みんなの優しさで金貨を使うことなく必要なものがそろってしまう。結局必要なだれかのためにもとの場所に金貨を置いていく。お金よりも大切なものに気づかされる。
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たまたま手に取った絵本が今の世界情勢を深く考えさせられるもので、自分でも驚いている。ウクライナの作家さんの作品。絵はロシアの方。 子供にも大人にも伝わりやすい内容で人との繋がりを大事にしようと思える一冊。
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お金ではないやりとりが絵の配色と共に温かさを感じます。最後にお金をまた道端に置いていくシーンも印象的。 あとがきを読み、この絵本の背景を知り、とても感慨深かく思った一冊。
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ウラジーミル オルロフ (著), 田中 潔 (著), ヴァレンチン オリシヴァング (イラスト)
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お金に価値があるわけじゃない。困っていたらいつだって当たり前に助けてくれる人が周りにいてくれることに価値がある。きっとハリネズミ自身がそういう気持ちを持っているだろうし、だからこそ周りもそうで、社会もそういうものなんだろう。行いは巡り巡る。そういうところが大事だということを大人は...
お金に価値があるわけじゃない。困っていたらいつだって当たり前に助けてくれる人が周りにいてくれることに価値がある。きっとハリネズミ自身がそういう気持ちを持っているだろうし、だからこそ周りもそうで、社会もそういうものなんだろう。行いは巡り巡る。そういうところが大事だということを大人はどれだけ子どもたちに伝えられているのか。いや、大人自身もわかっていないかもしれない。何でも過多で物も情報も溢れる今の時代にこそこういう精神を持っている人間にならないとなと思う。
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「100ルーブリより100人の友を持て」 ロシアの諺です。 人と人が寄り添って生きることの意味を思い出させてくれる絵本です。 お金の本来の意味について、考えさせられます。 私は、こういう考えを大事にする人と 永遠に一緒に居られたらなと思う。 だからといって、 困ったときに...
「100ルーブリより100人の友を持て」 ロシアの諺です。 人と人が寄り添って生きることの意味を思い出させてくれる絵本です。 お金の本来の意味について、考えさせられます。 私は、こういう考えを大事にする人と 永遠に一緒に居られたらなと思う。 だからといって、 困ったときに、頼りになる、助けになることを 前提として。 私は好きであると同時に、 好きな人にとって、頼りになる人でもありたい。 そうできないのだとしたら、 この不完全な制度の社会に生まれた現実を 変えていこうと、声をあげなければ、 なにかしなければいけないのかも。
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NHK「サラメシ」で取り上げられた人形劇団で公演練習風景で知った絵本。早速購入してページを開いた。心温まるお話。そして、ソ連邦崩壊前にロシア人たちの暮らしが彷彿とさせられる。
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