子どもを生きればおとなになれる の商品レビュー
この半年間、迷いながら模索してきたことが、この本との出会いについに結実した。ぼくの素敵なマイミクさんがオススメしてくれた本。あなたがいなかったら、こんなステキな本に出会うことはなかったでしょう、ありがとう。 大人になっても「このままでいいのか不安」「現状への不満足・不適応感」...
この半年間、迷いながら模索してきたことが、この本との出会いについに結実した。ぼくの素敵なマイミクさんがオススメしてくれた本。あなたがいなかったら、こんなステキな本に出会うことはなかったでしょう、ありがとう。 大人になっても「このままでいいのか不安」「現状への不満足・不適応感」「自分を好きになれない」、そんな思いを抱いていた自分の「なぜ?」に、真正面から、平易かつ深いことばで説明してくれる。 人は心の中に、子どもと大人を持っている。本来こどもは自由な心を持って遊ぶ、しかしそれが何らか喪失体験から傷ついてしまう、傷ついたこどもこそが、自分が信じられない、アダルトチャイルドに育っていく。 親との関係は特に大きく影響する。自分の感情を認めてほしい時に、認めてもらえなかった。自分は感情を出してはいけなかったのだと、自分を責め、そして自分の価値を下げる、自分などたいしたことはないと自分の感情を否定し、いつか自分が何者なのかがわからなくなる。自分と世界の境目がわからない、境界の混乱。自分のニーズより、他人のニーズ。 痛みに対して適切に反応してこなかった、、、怒り、哀しみ、喜び、、、。しかしそうするより仕方なかった、子どもが大人の社会の中で生き延びるためには。 そうして産み落とされた信念は、時として大人の自分を苦しめる。何か成果を出さなければ価値がないと見なされる、自分の成果はたいしたことないと思う、、、。 そうした信念こそが、今の自分を苦しめている。この信念を乗り越えていくには、過去と向き合うこと。今の自分には、子ども時代にはできなかった力がある。少しずつ、少しずつ、乗り越えていく。信念を捨てる儀式も必要だ。潜在意識に訴えかける。 そうすることで、大人になれる。自分の中の大人を育てていける、必要なスキルを学ぶことができる。すべてコントロールできるわけではないことを受け容れる、限界・境界を設定できるようになる、、、。 回復のステップは、まず過去と向き合い、その過去と自分とのつながりを探り、自分を縛っている信念を探り、その信念に変わる新しい信念を生み出し、その後必要なスキルを学びなおしていく。このステップは順に進むべきで、飛ばしたり、逆になってはいけない。 そして、時間をかけること、時間がかかることを受け容れること。 まだ消化不良だ。この本の内容を理解するのと、実践するのでは、何百倍も労力が違う、しかし、今はこれでいい、さらっとこの考え方に触れることができただけでも、よい。 本当の自分がわからなくなったら、一度手にとって読んでみることをおすすめしたい。
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