マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気 の商品レビュー
上巻はテンポ良くて軽やかだったのにな。後半はほとんどカジノの話になっている。でもサラッと数時間で読めるブラックジャックのシーンを、著者と編集者は発狂しそうになりながらチェックしまくったんだなと思うと感心する。 ウフコックが科学技術満載で万能なんだけど、カジノの「運」「ツキ」とバロ...
上巻はテンポ良くて軽やかだったのにな。後半はほとんどカジノの話になっている。でもサラッと数時間で読めるブラックジャックのシーンを、著者と編集者は発狂しそうになりながらチェックしまくったんだなと思うと感心する。 ウフコックが科学技術満載で万能なんだけど、カジノの「運」「ツキ」とバロットの「感覚」とをSF的に書くって面白い気がする。 サニーサイドアップを「満ちたりた世界」とカナを振ったり、縁語のように「卵」にちなんだ固有名詞を繰り出してきたり、全体的に軽くてカッコいい感じの空気感でした。でもバロットの成長物語という感じでウフコック自体の描写は少なく、個人的にはウフコックとバロットのコンビでドカスカ銃をぶっ放す戦いを見たかった。
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最後の1文が書きたくて、と言う言葉を見て、そこに向かって吐きながらも書き切った熱意にあてられました。 バロットとアシュレイのブラックジャックのシーン、どうなるのかと緊張しながら読み進めていました。 ボイルドとの戦いも圧巻で、ウフコックが最後まで優しくて、すごいなって。 読んでよか...
最後の1文が書きたくて、と言う言葉を見て、そこに向かって吐きながらも書き切った熱意にあてられました。 バロットとアシュレイのブラックジャックのシーン、どうなるのかと緊張しながら読み進めていました。 ボイルドとの戦いも圧巻で、ウフコックが最後まで優しくて、すごいなって。 読んでよかったって思ってます。
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冲方さんの初期の頃の著書。 ずっと読んでみたいとは思ってましたが、なかなかタイミングが合わず、そのままでした。 最終巻は、半分くらいカジノが舞台。 この辺りの描写は、冲方さんが描きたかったんだろうけど私には、なかなか退屈でした。 全3巻の内、丸々1冊分くらいカジノの描写で、そこ...
冲方さんの初期の頃の著書。 ずっと読んでみたいとは思ってましたが、なかなかタイミングが合わず、そのままでした。 最終巻は、半分くらいカジノが舞台。 この辺りの描写は、冲方さんが描きたかったんだろうけど私には、なかなか退屈でした。 全3巻の内、丸々1冊分くらいカジノの描写で、そこで力尽きたのか、最後の戦いは呆気なくって感じ。 完全の私の好みの話ですが、ウフコック+バロットの戦いぶりが、もっと見たかったかな。 でも、戦いばかりを描いていたら、この作品が「第24回日本SF大賞」を取ることはなかったのでしょうね。
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全3巻とちょっと量はありますが、この人文章うまいです。なかなか読ませます。んでもってちょっと泣かせます。ひさかたのSFハードボイルド。主人公の少女とネズミがお互いの「有用性」(=存在意義みたいなものかな)を求めてお互いを尊重しあいながら戦うという設定もグッと来ます。オススメです。...
全3巻とちょっと量はありますが、この人文章うまいです。なかなか読ませます。んでもってちょっと泣かせます。ひさかたのSFハードボイルド。主人公の少女とネズミがお互いの「有用性」(=存在意義みたいなものかな)を求めてお互いを尊重しあいながら戦うという設定もグッと来ます。オススメです。 アクションもいいですが、個人的にはハードボイルド特有のちょっと気障なセリフ回しや、人物の内面描写がうまいと思います。カジノでのブラックジャック対決の最後なんて本当にうまいなあと思いました。カジノのシーンは僕も途中でちょっとツラくなりました。でも勝負の最後で思わず目頭が熱くなってしまったのには自分でも驚きましたが。
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69:アシュレイとのブラックジャックの勝負シーンは、静かながら確率と運の波を疾走するような力強いものでした。7のカードが3枚、というのは、バロットとウフコックとドクターの3人を現しているのでしょうか。アシュレイとベル・ウィングのカジノメンバーがとても印象的だったので、ラストのボイ...
69:アシュレイとのブラックジャックの勝負シーンは、静かながら確率と運の波を疾走するような力強いものでした。7のカードが3枚、というのは、バロットとウフコックとドクターの3人を現しているのでしょうか。アシュレイとベル・ウィングのカジノメンバーがとても印象的だったので、ラストのボイルドとの決着は(これ抜きに語れないことだとしても)カジノに比べて読む勢いが衰えてしまったのが残念でした。集中力が続かないほど、濃密なクライマックス。当初否定的なことも言ったし、それはあまり変わってはいないけど、1巻を読み始めた頃の拒否感というのはあまりなくて、つまり端的に言うと、面白かった!
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後悔しているのは、三冊を続けて読まなかったこと。もっとたて続けに読んでいたならもっと圧倒的なものが押しよせてきたに違いないのに。一巻を読んだときには主人公たちやマルドゥックシティのいわゆる「焦げ付き」が、エンターテイメントのためのものと思えてそこまで入りこめなかった。でも読みおわ...
後悔しているのは、三冊を続けて読まなかったこと。もっとたて続けに読んでいたならもっと圧倒的なものが押しよせてきたに違いないのに。一巻を読んだときには主人公たちやマルドゥックシティのいわゆる「焦げ付き」が、エンターテイメントのためのものと思えてそこまで入りこめなかった。でも読みおわった今は、それがもっと切実な、存在に関わるものだったとわかる。あのカジノシーンがすべてだと思う。あとがきもすごかった。
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【シェルの記憶が移植された100万ドルのチップを求め、バロットたちは彼の雇い主が経営する高級カジノへ向かう。ウフコック、ドクターのサポートを得ながら勝ち進むバロットの前に、ついに世界トップクラスのディーラーが立ちはだかる。さらに宿命の追跡者ボイルドが彼女たちを追い詰める。今、すべ...
【シェルの記憶が移植された100万ドルのチップを求め、バロットたちは彼の雇い主が経営する高級カジノへ向かう。ウフコック、ドクターのサポートを得ながら勝ち進むバロットの前に、ついに世界トップクラスのディーラーが立ちはだかる。さらに宿命の追跡者ボイルドが彼女たちを追い詰める。今、すべての勝負に、決着をつける時がきた!】 この作品の肝とも言えるカジノ編のクライマックス、そしてボイルドとの壮絶な死闘が今回の見どころです。ブラックジャックは初心者でしたが、ストーリーを交えたわかりやすい説明だったので助かりました。 最後はこっちも泣きそうになりましたね〜。言葉が泣かせてくれます。 ボイルドとのバトルは、どれだけ叩いても立ち上がる執念さから、ターミネーターを思い出しました。
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シリーズ読了。 書いた後吐いたというカジノシーン。 有用性。 ウフコックの最後の姿。 ストンと腑に落ちるエンディングだった。 長い話もSFも不得手なのに最後までぐいぐい読めた。 貸してくれてありがとうございました。
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感想はブログにて。 http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-101.html
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SF史に残ると言ってよい傑作では。 このボリューム、戦闘やカジノのしつこすぎる展開と描写なのに、全くダレさせない。 少女とネズミ、ギャンブルと武器、とてつもない強力な敵との対決、乱暴に言えばこんなもんで構成されているのに、サイバーな舞台設定と魅力的すぎる登場人物で読み手を惹き込む...
SF史に残ると言ってよい傑作では。 このボリューム、戦闘やカジノのしつこすぎる展開と描写なのに、全くダレさせない。 少女とネズミ、ギャンブルと武器、とてつもない強力な敵との対決、乱暴に言えばこんなもんで構成されているのに、サイバーな舞台設定と魅力的すぎる登場人物で読み手を惹き込むこと甚だしい。 この長いストーリーの全編を通じ、何ら裏切られるものがなかった。 ラストも染み渡った。驚異的です。 作者の圧倒的な筆力のなせる技でしょうなあ。 あとがきで、反吐を吐きながら書いたとある。 うなずける内容です、感服。 感動薄れぬうちにヴェロシティに移ることをお勧めする。冒頭にシーンは繋がっている。
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