マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気 の商品レビュー

冲方丁(著者)

2012/10/21

いやぁ、すばらしい！
これで何回読んだんだろうか。
っと、思ったら完全版でたの？
っと、思ったら「マルドゥック・フラグメンツ」って何？！

2011/04/08

日本SF大賞を受賞した作品。３部作の完結編。前半は前回に続くカジノのギャンブルシーン。ひたすら手に汗握るブラックジャックが繰り広げられる。後半は物語に決着をつける場面で内容が完結する。

全巻を通して読んでみての感想としては面白かったというほかない。最初はあまりひきこまれていったわけではなかったが話が進むにつれて読む手が止まらなくなった。バトルシーンもさることながら単なるブラックジャックのシーンだけでも心にひびくものがる。登場するキャラクターは敵にも味方にも魅力的なものがいる。あとがきには作者の苦悩も書かれているのだがこの作品が世に出回らない可能性があったという。登場人物のみならず作者も出版社もこの作品にかかわるすべての人が苦難をのりこえてできあがった作品だと思うと感慨深い。

2011/04/02

終わる者、進む者を決める全ての答えが出た最終巻。なにより一番印象的なのがウフコックの出した答えでした。終わりにふさわしいその答えが静かで悲しく、そして希望の光をともして幕を閉ざしました。新たな未来の幕開けを楽しみにしつつ、少し時間を置いてから過去の物語を手にとってみます。

2011/03/16

バロットの成長ぶりがはんぱない
敵側であるはずのカジノ営業者のアシュレイ、ベルウィングまでもが魅了されているほど
まさにウフコック同様金の卵だぜ

なかなか読み応えがあった
個人的には、一巻が一番楽しめた

2011/02/26

中盤までカジノ(笑)しかし、白熱したバトルとそれぞれの想いが綴られていました。そして最後の章でのバロットとボイルドの戦いが目が離せなかったです。

2011/02/17

三部作の三冊目。圧巻はなんといってもカジノのシーンでしょう。あの場面のラストは、いつ読んでも涙がぼろぼろ出てきます。
ギャンブルというものをこんな風に鮮烈に読んだのは初めてですが、きっとこれが最後でしょう。シナプスが焼ききれるくらいの頭脳戦。彼女がそこにいる理由。背中を押してくれたもの。守ってくれる彼。優しい世界の全て。
その後のシーンが全てかすんでしまうくらい、秀逸なエピソードだと思います。全てがここに集約して、この作品を成立させている。一読の価値は絶対にあると思います。

2011/02/02

映画化も予定されているSF作品。
最初は、テクノロジーで強化された人間の、人間離れした戦いが繰り広げられるだけの作品かと思っていたのですが、カジノのシーンから、主人公が自分の力で目的のものを掴み取り、心身ともに成長していく描写がすばらしかった。

2011/01/30

圧縮
燃焼
排気
と続く３部作。

めったに読まないジャンル（ＳＦ）だけど、
北上次郎（目黒さん）の書評を読んで選択。

主人公は少女バロット
相棒はネズミ型の万能ロボット

３巻を一気に読ませるスピード感

圧巻は、第２巻の後半から第３巻の前半までを占めるカジノ・シーン。
全体の約３分の１をカジノ・シーンが占めるという
かなり偏った構成だけど、文句を言わせない迫力。
こんなにスリリングなカジノ・シーンを描く人はそうそういないでしょう。

2011/01/16

カジノをあとにしたバロットらは、シェルのみ成らず、シェルの背後に存在するオクトーバー社をも視野に入れ、事件成立を目指して奔走する。

そこに立ちはだかるのは、シェルの委任事件担当官だったボイルドだった。
圧倒的なボイルドに、バロットとウフコックの二人は立ち向かう。

前巻、圧縮にてシェルのカジノに潜入した三人の、最大の戦いがカジノです。
SFと言えばドンパチするものと考えてしまいがちですが、この物語は、アシュレイとの精神的な戦いを強いられます。
その中で生まれてくるのは、バロットとウフコックのより強固な結びつき。

終盤のボイルドとの対決は、ウフコックの優しさが滲み出ています。

2010/11/27

最後のアクション凄かったです。スローで見てるような克明さ。哀しくも前を向くラストでした…。面白かった。バロットには幸せになってほしいです。