なぜ人は破壊的な感情を持つのか の商品レビュー
ダライラマの私邸で行われた第8回「心と生命会議」を収録。哲学者,心理学者,神経科学者,仏教学者,僧が集まって5日間議論する。仏教的価値観を西洋的価値観で捉え直す,取り入れる。破壊的精神状態(低い自己評価,過信,否定的感情を抱く,嫉妬や羨望,あわれみの欠如,親しい対人関係を築けない...
ダライラマの私邸で行われた第8回「心と生命会議」を収録。哲学者,心理学者,神経科学者,仏教学者,僧が集まって5日間議論する。仏教的価値観を西洋的価値観で捉え直す,取り入れる。破壊的精神状態(低い自己評価,過信,否定的感情を抱く,嫉妬や羨望,あわれみの欠如,親しい対人関係を築けない)ではなく建設的精神状態(自尊,正当な高い自己評価,完全である感覚,あわれみ,慈愛,寛容,愛,友情,真実・善・正義を見極める)になるようになるには。神経学的研究からの説明あり。学び得る力が今の自分にはなかった。
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タイトル通りの内容かどうかはわかりませんが、西洋の科学者と、仏教者のダライラマとの対話は興味深いです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「EQ」の著者、ダニエル・ゴールマンが、ダライ・ラマと科学者の異文化交流会議である「心と生命会議」の第8回(2000年)を解説した本。仏教による瞑想について、科学的なアプローチが可能か、そして、その成果を広く世界に普及させるために何ができるか、ということがテーマでした。 修行を積んだ僧侶の脳では、生物学的な変化が生じているという話にかなりびっくりして、その後もぐいぐい読まされました。できることなら人格を高めたいものだと思っている僕にとって、「瞑想」についての知見は刺激的でした。自分も、できる範囲で実践していくうちに、「自分の感情の動き」を素早く察知し、対処できるようになれるんじゃないかという希望を持てました。 おそらく一般向けに端折ってあるために、いろいろな知見が断言されすぎているところ(この手の本に共通した欠点)や、西洋VS東洋という図式にこだわりすぎているところ(どうやらダライ・ラマはそれをやんわりたしなめているのですが、筆者は今ひとつわかっていないようです)が散見されますが、そこを割り引いても、面白い本だったです。
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ダライ・ラマと科学者たちとの異文化交流、討論会記録。 精神的指導者のダライ・ラマという認識しかなかったが 独学で科学の博識家になっていく、発見、論理的に証明していく 姿も素晴らしい。
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分類=哲学・人間・感情。03年10月。ダライ・ラマと『EQ』の著者、そして精神哲学・心理学・仏教学の学者による会議の報告。
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そうそう、私もそれが知りたいんですのよ、というタイトル。 ダライ・ラマに講義するかたちで多ジャンルの科学者がこの難題に取り組んでいる。面白い。
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