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賃労働と資本 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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基本書。労働者向けに…

基本書。労働者向けに書かれたパンフレットなので、『資本論』ほどは難解ではない。『資本論』への入門書としてもおすすめ。

文庫OFF

2025/02/02

労働力と労賃、資本と賃労働など社会的生産諸関係について短くまとめられている。現代に通ずる考え方が含まれている。 > 労賃は、労働者によって生産された商品における労働者の分前ではない。労賃は、資本家がもって一定量の生産的労働力を買取るべき、既存の商品の一部分である。(労賃と...

労働力と労賃、資本と賃労働など社会的生産諸関係について短くまとめられている。現代に通ずる考え方が含まれている。 > 労賃は、労働者によって生産された商品における労働者の分前ではない。労賃は、資本家がもって一定量の生産的労働力を買取るべき、既存の商品の一部分である。(労賃とは何か?それはいかにして決定されるか?) > 買手たちの間にも競争が生ずるのであって、それは今度は、提供される商品の価格を騰貴させる。(商品の価格は何によって決定されるか?) > 労働力そのものの生産費とは何か? > それは、労働者を労働者として維持するために、また労働者を労働者として育てあげるために必要とされる費用である。(商品の価格は何によって決定されるか?)

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2024/08/19

たしかにこの作品を読んでいて「なるほど」と思う点もありますし、いかにして搾取が行われているかわかりやすい流れで書かれています。 しかし、それが本当に正しい理論なのかというと、それはかなり厳密に検証していかなければならないものだと思います。 簡単に矛盾を指摘できたりするようなや...

たしかにこの作品を読んでいて「なるほど」と思う点もありますし、いかにして搾取が行われているかわかりやすい流れで書かれています。 しかし、それが本当に正しい理論なのかというと、それはかなり厳密に検証していかなければならないものだと思います。 簡単に矛盾を指摘できたりするようなやわな理論だったらここまで世界に影響を与えることなどできなかったでしょう。やはりマルクスの理論は難しい。

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2022/02/23

資本の自己増殖、疎外された労働、賃金の決定など、マルクスの考え方の基本が網羅されている。文体は難しく見える表現(読書初心者なので「けだし」なんて表現初めて見ました……)が随所にあるが、読みやすく、サクサクとページを捲れるのは、それだけ賃労働というテーマが現代社会でも身近であること...

資本の自己増殖、疎外された労働、賃金の決定など、マルクスの考え方の基本が網羅されている。文体は難しく見える表現(読書初心者なので「けだし」なんて表現初めて見ました……)が随所にあるが、読みやすく、サクサクとページを捲れるのは、それだけ賃労働というテーマが現代社会でも身近であること、マルクスの主張が自分達の感じるものと近いところがあるからだと思う。 賃労働をする1人の人間として、読んでよかったと思える。この本を読んで真っ先に感じられるのは、「たくさん稼いで幸せになる」という発想に限界があることだ。「今私たちは何のために働いているのか?」ということを容赦なく問いかけ、突き付けられる。アルバイトを始めた学生や、就活・転職活動に悩む人達にぜひ読んでほしい。

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2022/01/16

[2022年1月3冊目]資本主義の持つ仕組みとして、労働者と資本家との格差増大が起こることについてわかりやすくまとまっている。 マルクスの思想に触れてみたいと思って本書を手に取ったのは読み易さ、短さ等から考えても適切だったように思う。

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2021/06/03

『人新世の資本論』を読んで以来、挑戦したかったマルクス。 思っていたより幾分かは読めるものだった。 資本の追求というものは際限がなく、資本が拡大するにつれ労賃は目減りしていき労働者間の競争も激しくなる。 一方で資本の拡大は賃労働にとって好都合、つまり機械化や技術革新により安く...

『人新世の資本論』を読んで以来、挑戦したかったマルクス。 思っていたより幾分かは読めるものだった。 資本の追求というものは際限がなく、資本が拡大するにつれ労賃は目減りしていき労働者間の競争も激しくなる。 一方で資本の拡大は賃労働にとって好都合、つまり機械化や技術革新により安く雇って一人が十人前の生産をしてくれるようになる訳で、それで得た資本は労働者に返ってくるのではなく更に生産力・販路の拡張に使われる…という感じであろうか。 改版90刷 2021.6.3

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2020/09/25

賃労働と資本 (和書)2008年10月20日 22:32 2002 岩波書店 カール マルクス, Karl Marx, 長谷部 文雄 抜粋 「・・・・最後に、・・・商業世界が富・生産物・および生産諸力さえもの一部分を冥府の神々に犠牲とすることによってのみ耐えられるような地震が...

賃労働と資本 (和書)2008年10月20日 22:32 2002 岩波書店 カール マルクス, Karl Marx, 長谷部 文雄 抜粋 「・・・・最後に、・・・商業世界が富・生産物・および生産諸力さえもの一部分を冥府の神々に犠牲とすることによってのみ耐えられるような地震が、 - 一言で言えば恐慌が、増加する。・・・・」 哲学批判・経済学批判が「生贄の論理(支配者の論理)」批判(吟味)として読めると言うことを示している。資本論を読むのにとても参考になるのではないかと思う。この主題はとても普遍的な見方を有していると思われ、左翼に限らずこれを読むことはとても有意義だと思う。

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2018/01/26

労働者は生きる生活の糧の為に、自身の労働力の源泉となる時間を資本家に売る。 資本家はその労働力を使い、資本を益々増大させ、労働者に生きる糧の為の必要最低限の賃金を与える。 機械化による分業化によって、より大量の生産物をより安価に生産する競争が起こる。 それにより、その進むの...

労働者は生きる生活の糧の為に、自身の労働力の源泉となる時間を資本家に売る。 資本家はその労働力を使い、資本を益々増大させ、労働者に生きる糧の為の必要最低限の賃金を与える。 機械化による分業化によって、より大量の生産物をより安価に生産する競争が起こる。 それにより、その進むのと同じ程度で労働が簡易化され肉体的にも精神的にも頭脳を働かせることのない単純単調作業によって、誰にでもとってかわれる労働力となる。 簡易化かつ生産費の減少によって、労賃は益々下落し、格差が拡がる。

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2012/12/30

労働はどんどん単純化されるだとか、色々今でも通じる考察がある一方で、資本家と賃労働者しかありえないのかという印象をうけるような単純化もあり、首を傾げつつ読んだ。

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2012/03/30

数式にしたらよりわかりやすい表現も多々見られるので、この本を最初に読むのは辛いと思う。マルクス資本論を現代的にわかりやすく直した本は他にたくさんあるので(難易度も様々、中には漫画まである)それらを読んだ後にコレを読んで資本論を読む方が効率的であると思いました。ただ何度か挑戦する気...

数式にしたらよりわかりやすい表現も多々見られるので、この本を最初に読むのは辛いと思う。マルクス資本論を現代的にわかりやすく直した本は他にたくさんあるので(難易度も様々、中には漫画まである)それらを読んだ後にコレを読んで資本論を読む方が効率的であると思いました。ただ何度か挑戦する気概のある方はこの本から挑戦しても(本文自体は数十頁分と割と短いので)良いと思います。

Posted byブクログ