海上自衛隊はこうして生まれた の商品レビュー
取材記としての分量がかなりを占め、また、インド洋補給支援など、取材当時の海自関連の事象にも多く紙幅を割いているため、表題に関する内容は意外と少ない。 ただし、始まりから取材当時の海自までを見ていくことで、海上自衛隊とは何かを取材者とともに考えることができる作りとなっている。 Y委...
取材記としての分量がかなりを占め、また、インド洋補給支援など、取材当時の海自関連の事象にも多く紙幅を割いているため、表題に関する内容は意外と少ない。 ただし、始まりから取材当時の海自までを見ていくことで、海上自衛隊とは何かを取材者とともに考えることができる作りとなっている。 Y委員会が海軍創設を一から検討したというよりは、それ以前から繋がり策動していた旧海軍と米海軍の人脈によって、海上警察力ではなく事実上の海軍としての海上自衛隊の創設へのレールが敷かれていたとする。 そこには、犠牲者が出たことにより元山の掃海から撤退したことに象徴される一般職国家公務員の服務の本旨に従う海上警察組織ではなく、私的な犠牲を顧みない海上軍事組織が日本に必要であるという考えがあったとしている。
Posted by
海上自衛隊の発足秘話や,海上保安庁との本質的な違いなどがうまくまとめられています。国として生存していくうえで必要な機能であるがゆえに,多くの人に読んでもらいたい本です。
Posted by
NHKが自衛隊取材の中で偶然にもめぐるあった「Y文書」。 「Y文書」とは、戦後占領期に米海軍軍人、旧海軍軍人、海上保安庁スタッフたちで構成されたY委員会による海軍再建計画の研究を示す文書である。 本書では、「Y文書」の内容そのものよりも、海上自衛隊をめぐる現在の視点や取材過程...
NHKが自衛隊取材の中で偶然にもめぐるあった「Y文書」。 「Y文書」とは、戦後占領期に米海軍軍人、旧海軍軍人、海上保安庁スタッフたちで構成されたY委員会による海軍再建計画の研究を示す文書である。 本書では、「Y文書」の内容そのものよりも、海上自衛隊をめぐる現在の視点や取材過程などを中心に取り上げているため、タイトルに示された「秘密」が十分に語られている訳ではないのがやや期待はずれか。 しかし、普段ならまったくと言ってスポットライトがあたらない海上自衛隊を中心に据えて日米の安全保障を論じようとした点、歴史の専門家ではないがそれでも懸命に一次史料を読み込んで議論を組み立てようとした点は高く評価できる。
Posted by
- 1
