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流れ星と遊んだころ の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/05/28

読んでいくうちに混乱するんだけど、え?あれ?と思っているうちにあれよあれよとすすんでいったって感じ。 俺目線で語っていたのに突然物語のように語られ出し、そう思ったら戻り... いつのまに自分の思い描いていたストーリーと変わったのかわからないまま読み終えました。

Posted byブクログ

2013/03/27

一人称と三人称の使い分けで何かしらトリックがあるんだろうと思いながら読んだけど見破れなかった…悔しい。連城さんはこういう根底からすべてをひっくり返すのがうまいなあ。なんというか予想できない展開ではないんだけど、意表を突かれるというか。決して突拍子もないどんでん返しではないんだよね...

一人称と三人称の使い分けで何かしらトリックがあるんだろうと思いながら読んだけど見破れなかった…悔しい。連城さんはこういう根底からすべてをひっくり返すのがうまいなあ。なんというか予想できない展開ではないんだけど、意表を突かれるというか。決して突拍子もないどんでん返しではないんだよね。なんかあるなんかある…と思ってるとやっぱりなんかある。でもその「なんか」にびっくりさせられる。どうやったらこんなプロット思いつくんだろう。 でもそのプロットも梁一と秋場の互いへの愛憎があるからこそだった。互いが互いの夢であり愛であり憎むべき相手でありってすごいな。いや、全部ひっくるめて愛なのか。愛しちゃってんのか。 クライマックス付近の海を前にしての車の中での梁一と秋場の会話のシーンがすごく好き。 ちなみに装丁がおっぱいだってことには読み終わってから気付きました。ぱっと見何やら前衛的な抽象画かと思うよねこれ。 あとタイトルの皮肉がすごい。

Posted byブクログ

2011/02/07

これは、花ジンという芸能人のマネージャーをしている冴えない男:北上さんが、偶然街で知り合った男性:秋葉さんを大スターに育てていくというお話です。 昭和の華かなんだけど、どこかどろどろした芸能界の雰囲気が漂っていました。(体を使ってでも役を掴みとるのよ!みたいな感じのやつです。本の...

これは、花ジンという芸能人のマネージャーをしている冴えない男:北上さんが、偶然街で知り合った男性:秋葉さんを大スターに育てていくというお話です。 昭和の華かなんだけど、どこかどろどろした芸能界の雰囲気が漂っていました。(体を使ってでも役を掴みとるのよ!みたいな感じのやつです。本の中では、男性なんだけどディレクターさんとちょめちょめしちゃったりします。あわわ) また、基本的に↑こんな感じのお話なんですけど、ミステリー要素もきちんとあって、物語は秋葉が過去の罪を告白することから始まります。このミステリーがすごい2004にランクインしている作品でもあるそうです。タイトルもなんだかおしゃれでこの本にピッタリだなぁと思いました。 最後の最後であっと驚くことまちがいなしだと思います。街の図書館で借りれるみたいなので機会があったら読んでみてください。

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2010/10/10

大スター・花村陣四郎のマネージャー・北上梁一はその夜イライラしていた。 謝ればすむささいなことだが、それができず新宿の裏町で安いウイスキーを飲んでいたところ、若い女と中年の男に出会う。 鈴子と秋塲。秋塲のほうにスター性を見出した梁一は花村を追い落とし、秋塲をスターに仕立て上げよう...

大スター・花村陣四郎のマネージャー・北上梁一はその夜イライラしていた。 謝ればすむささいなことだが、それができず新宿の裏町で安いウイスキーを飲んでいたところ、若い女と中年の男に出会う。 鈴子と秋塲。秋塲のほうにスター性を見出した梁一は花村を追い落とし、秋塲をスターに仕立て上げようと奮闘するが・・・。 しっかりやられました。 中盤それが明らかにされ、またパラパラとはじめから読み返してしまいましたよ。 視点に違和感があり、なにかあるとは思っていましたが。 だけどそういうサプライズがメインではなく、この三人の関係を描くことが主題なんですよね。 しかし巧かった。 男2人に女1人、というとその女を巡って・・・。と思ってしまうのですが、そう簡単じゃないこの3人の関係。 もちろん一風変わった鈴子あってのものなのですが。 ラスト、そうとう切ないです。 舞台が芸能界という知らない世界のお話ですが、いかにもありそうだな~と思われるエピソードばかり。 役を掴むのに監督と寝たり、スターが陰ではマネージャーにあたりちらしたり、その場にいない役者をこきおろしたり。。。 厳しそうですねぇ。 そんな中でなんとか秋塲をスターに仕立て上げようとする梁一。 そのなりふり構わぬ手段もまた、あっても不思議じゃないリアルさでした。 中年スター・秋塲駿作が夜空に輝き流れ星となって消えていく一代記。 タイトルぴったりでした。

Posted byブクログ

2010/07/06

や ヴ ぇ え べ 。 これまたすごい本を読んでしまった。 ちょちょちょちょちょ。 すっごい萌え。 すっごいよ。すっごいよ(二度言った)。 つか、以前から非常に疑問だったのですが。 腐◎子系のお嬢さんたちの間で、なんで連城先生の作品が話題にならないのか(……とっくにな...

や ヴ ぇ え べ 。 これまたすごい本を読んでしまった。 ちょちょちょちょちょ。 すっごい萌え。 すっごいよ。すっごいよ(二度言った)。 つか、以前から非常に疑問だったのですが。 腐◎子系のお嬢さんたちの間で、なんで連城先生の作品が話題にならないのか(……とっくになっていて、オイラが知らないだけなら、本当にすいません)。 あ、ちなみに2004年度の「このミス」で9位にランクインしていた。 こう言ってはなんですが、へたなBLよりすごい。 いや、行為が描かれているわけではないですよ^^; でも、そんな通り一遍の行為なんぞ通り越した対峙した男二人の色気が凄すぎる。 大量生産されたBLに飽きた方はぜひ読んでいただきたい。 て、こういう薦め方はどうよ、て感じだけど^^; でもそういう言わば耽美的な匂いが好きな人にはおそらくタマランと思う。 読んでてむせそうになった。あまりに「グヲっ」という男たちの萌え描写が多過ぎて。 重要なことはすべてトイレで。とか(え)。 溢れちゃうウィスキーとか。ピアスとか。タバコとか。カメラテストとか。 あああああなんじゃこの色気たっぷりの男の描写!! て、ゴロゴロゴロ~と畳の上を転げ回ります。 ああ、ネタばれになるから詳しく書けないのが辛い。でもこの小説で表現された男の色気を誰かと語りたいっ!! 特に、ウィスキーだ!!(まったく意味不明で申し訳ない……興味持たれたら、ぜひチェキを) つか、連城先生……なんでこんな、男の色っぽい描写がウマいんですか? 内容は 落ち目になりかけている老優にこき使われているマネージャーが、雨の夜、一組の男女と出逢う。 マネージャーは男の鋭い魅力に一目見て惹かれ、自分を奴隷扱いする老優を罠にはめて蹴落とし、老優が出演するはずだった映画の大役に男を抜擢しようと画策する。 四十代のマネージャーと男、男二人の間でふわふわと揺れる二十代の女。 芸能界の裏側を巧みにかい潜りながら、三人の関係、想いがねじれて絡み合う。 というなんとも萌えな。 ……アタシの書いた概要では、この小説の素晴らしさの一端も伝えていないっ!! ぜひ!これはぜひ読んでみて欲しい。 つか、あらすじは確かに上記なんですが。 そこは連城マジック。途中で「……をををををっ?」というトリックが。 このトリッキーな展開も連城マジック。本当にまるっきり予想付かない展開にくるっと持って行っちゃう。 簡単には映像化できないっつーところもスゴイ。 でもやはり、この小説の醍醐味は、その綺麗なジグゾーパズルみたいな「事実」を繋ぎ合せていくと、思いがけなく登場人物の真意が浮かび上がるというところ。 誰が誰を愛しているのか? 誰が誰を憎んでいるのか? グッハ~…… こういう、定まりきらない曖昧な感情の揺れを、こんなトリックと絡めて書ける連城先生は本当に神です。 皆川博子先生と並ぶ、オイラにとっての小説の神様です。 天才っているんだな……と。 小説好きな奥さんお嬢さん! 連城先生が未読でしたら、読んで損はないと思いまふっ。

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2009/12/14

落ち目の大物スターのマネージャーが新人俳優をスターにする夢を見たつもりが、自分がスターに。画策していたつもりが画策されていた。お話自体はどんでん返しって感じでおもしろいのかもだけど楽しめたかというといまいち。

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2009/10/04

 これは冴えない芸能マネージャー:北上(43歳オヤジ)が、偶然街で知り合った男:秋場を映画スターに仕立てていくお話です。世界観は栗本薫が書くヤクザな芸能界に似ています。彼女が書いたって言われたら信じてしまうくらい似てます。なんていうのかな昭和70年代テイストで夜のライトに照らされ...

 これは冴えない芸能マネージャー:北上(43歳オヤジ)が、偶然街で知り合った男:秋場を映画スターに仕立てていくお話です。世界観は栗本薫が書くヤクザな芸能界に似ています。彼女が書いたって言われたら信じてしまうくらい似てます。なんていうのかな昭和70年代テイストで夜のライトに照らされて華やかだけれども、朝日のなかでみたら急に安っぽく見えてちょっともの悲しい気分になっちゃうような。場末の香りが漂っちゃうような。 ……うーーんニュアンスだけでもわかっていただけるかしら。(すいません文才ないうえに語彙なくって)  お話は初っ端から殺人事件の告白シーンで始まるのでトオルは興味しんしん。そしてマネージャーが40代だから「街で偶然拾われた男は20代かなぁ」って適当に思ってたら、なんとその男も40代!! もうなんじゃそりゃってな話です。つか遅咲き過ぎやっちゅーねん。(笑) もうトオル的には凄いトキメキ★ あーん、だって40のオヤジが40のオヤジに運命感じちゃってんのよう♪それってよっぽどよ!しかも二人ともトオル好みのダメ人間タイプなのよう! ――冴えない中年、あーんなんて甘美な響きなの〜〜♪(ウットリ) しかもこの二人、女子高生を間にはさんで三角関係なのです!もうなにがなにやら。 だってね、女子高生とは純愛(セックスレス)なの。なのにその女子高生が二人の関係を握っているのよ、それも40男のよ! ああぁんもうなんですかあんたたち!40にもなって純愛ですかこのやろう!(あーん大好き♪) トオルってばオヤジと少女の組み合わせ大好きなのに、それがいっぺんに2組よ。しかも男同士は友情以上愛情未満なお素敵関係築いちゃってんのよう。燃え(not萌)るなってほうが無理でしょ! そしてさらにマネージャー:北上は秋場へほのかにラブで、秋場を売り込むために映画監督に身体を売っちゃうんです。あーん切ないーー!! 一生告らないと決めた好きな男のために、好いてない男に抱かれに行く43歳オヤジ……もうめっさツボすぎてどうしてくれよう。(あっでも秋場は北上にラブはないのですよ。ビバ片恋!)  そんな感じでお話はちらちらと燃え要素をこぼしつつ、中盤のラストぐらいで大どんでん返しがおこり終了まで突っ走るという流れです。最初時系列がごちゃごちゃだから読みづらいなって思ったのですが、それもすべて中盤での大逆転のための演出。そしてこのどんでん返しが凄いのです。「え?――えぇえええ!?」ってなくらい声をだして驚くほどに。もう夢中でラストまで読んでる自分がいました。トオルはラストすごく切なくて結構好きです。本買っちゃおうかなと考えるくらいに。  ――あぁああもうこっから先はネタ出ししなきゃしゃべれないわ。とりあえず面白いので興味もたれた方は是非ご一読を。

Posted byブクログ

2009/10/04

中盤からガンガンと、惜しげもなくツイストしまくるストーリー。上等な叙述トリック系のミステリ!仕掛けに思いっきりはまって、驚く快感がたまりませんでした。 …43歳美中年同士のプラトニックラブ話なのでオヤジ萌え属性のお嬢さんにも激しくお勧め(小声)

Posted byブクログ

2009/10/04

仕掛けがあると思わなくて読んでいたところばっちりとその仕掛けにはまってしまいました。脱ぐ前はあんまりなのに脱いだ後に猛烈な色気があるって、なんか生生しくてセクシーでした。

Posted byブクログ

2009/10/04

…すごい。すごかった。思わず友達にメールしてしまったくらい。二人の男の夢を追いかける話、もしくは夢を背負わされる話とも言えるかな。やっぱ文章は抜群に巧くて、話の世界にどんどん引きずり込まれていく。そして物語中盤でひっくり返される読者の認識。もう世界がひっくり返るみたいだった。そし...

…すごい。すごかった。思わず友達にメールしてしまったくらい。二人の男の夢を追いかける話、もしくは夢を背負わされる話とも言えるかな。やっぱ文章は抜群に巧くて、話の世界にどんどん引きずり込まれていく。そして物語中盤でひっくり返される読者の認識。もう世界がひっくり返るみたいだった。そしてそれだけでなくそれによって冒頭部分の読み方も変わって、怒涛のラストへとなだれ込んでいく。圧倒されっぱなしだった。

Posted byブクログ