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ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術 の商品レビュー

3.7

40件のお客様レビュー

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2016/06/08

『ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論』(文春文庫)の続編です。 「宇宙・人類・書物」というタイトルを持つ、やや長めの序章に加えて、『ぼくはこんな本を読んできた』の続きに当たる、『週刊文春』で連載された読書日記、さらに辰巳渚『「捨てる!」技術』(宝島社文庫)...

『ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論』(文春文庫)の続編です。 「宇宙・人類・書物」というタイトルを持つ、やや長めの序章に加えて、『ぼくはこんな本を読んできた』の続きに当たる、『週刊文春』で連載された読書日記、さらに辰巳渚『「捨てる!」技術』(宝島社文庫)を批判した文章などが収められています。 人類史的な、あるいは宇宙史的な広大な視野のもとで読書という営みを考えるという試みには興味を覚えます。本書での考察にも啓発されるところも多かったのですが、ただ個人的には、この手の壮大な読書論を語らせるならば、松岡正剛の右に出る者はいないのではないかと思います。

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2016/01/11

『ぼくはこんな本を読んできた』(1995年単行本発刊)に続く、『週刊文春』の連載『私の読書日記』の1995年11月~2001年2月分をまとめたもの。 まえがきでは、「少なくとも毎週一度は大手の書店の店頭に行って、相当丹念に新刊本を見てまわるようになった。それをするとしないで、世の...

『ぼくはこんな本を読んできた』(1995年単行本発刊)に続く、『週刊文春』の連載『私の読書日記』の1995年11月~2001年2月分をまとめたもの。 まえがきでは、「少なくとも毎週一度は大手の書店の店頭に行って、相当丹念に新刊本を見てまわるようになった。それをするとしないで、世の中の見え方がちがってきたのである。やはり書店というのは、一国の文化の最前線の兵站基地みたいなものだから、そこでの物流(情報流)を見ていると、一国の文化、社会の全体像がよく見えてくる」、「どのような一冊の本も、一枚のチャートにすることができる。・・・大事なことは本を読むときに、逐語的に文章を読み、逐文章的に本全体を順次読んでいこうとしないで、本全体の構造がどのようにできているか、その流れだけをとりあえずつかもうとすることである」などの実践的ノウハウが語られている。 また、終章では、2000年にベストセラーとなっていた辰巳渚の『捨てる!技術』を一刀両断し、「ヒトが他の生物とちがう最大のポイントは何かというと、・・・はじめて本格的にストックを作り出して利用する、ストック依存型生物となったことである。・・・人類社会史の中核には、いつもどのようなストックをどのように生産し、どのように保存し、どのように分配するかという問題があった。その問題をめぐって、技術が発展し、文化が生まれた。・・・このような人類史的バックグラウンドを持つ人間にとって、「捨てない」は最も大切な基本価値である」と述べており、立花氏の面目躍如である。 (2007年8月了)

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2014/09/16
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今まで断捨離という言葉に何だかモヤモヤしていて「本当にそうなのかなー...」なんて思ってた。みんな当然のように捨て始めてそれが素敵なことで素晴らしい生活を送るためには必要なことで本当にその通りなんだと、そんな風潮にどうしても違和感を覚えていた。 この本の最後に筆者が断捨離について痛烈に批判しているページがある。これを読んで、「あー、やっぱり僕の考え方もそんな間違ってなかったんだなー」って素直に思った。 僕は自分が大切にしていたものを簡単に捨てたくはない。そのとき大切にしていた物と気持を、いつまでも大切にしていたい。たとえそれが自分にとって痛いものでも、その痛みも変えることなく一緒に生きていきたい。

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2014/04/25

人生は有限だから、これほどの博覧強記を誇る人物であっても、いや、そういう人こそ取捨選択を大事にしている、というのは参考になる。 読書の仕方をちょっと変えてみようかなと。

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2014/03/17

立花隆は『臨死体験』で始めて知った。NHKの特集なんかにも出ていて、膨大な本や資料に囲まれていた。なんだか、すごい人がいるんだなと思った記憶がある。最近、立花さんの『読書脳』を読んで、恥ずかしながら本書の延長にあるんだと初めて知った。 ボクがこの『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本...

立花隆は『臨死体験』で始めて知った。NHKの特集なんかにも出ていて、膨大な本や資料に囲まれていた。なんだか、すごい人がいるんだなと思った記憶がある。最近、立花さんの『読書脳』を読んで、恥ずかしながら本書の延長にあるんだと初めて知った。 ボクがこの『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本・そしてぼくの大量読書術・脅威の速読術』を読んだのは2007年。記録を見返してみると、ボクにとっての2007年は転機の年だったように思う。勝間和代さんの本に共感し、フォトリーディングの講習に行き、そしてISIS編集学校を受講した。何か新しい価値観なり、体験を求めていたのかもしれない。そんなときにこの本を読んでいた。 ボクがこの本を読んだとき、気になる本をエクセルに一覧表にしている。いま見返してみると、一覧表にある本で読了した本って少ないなぁ。今だったら、もう少し読んでみようとするだろうか。当時と今では、世の中の常識、会社の常識、そして本に対する見方や接し方も違う。今から7年前の2007年。ボクがまだ、今のボクになる前のころ。若いなぁ、と思うとともに、ほろ苦さを感じる。

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2013/10/23
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前半は立花さんの速読術について、後半は書評。 速読術についてのコツ ・速読にはチャートを作れ ・全体の流れとキーワードをつかめ 書評の部分では興味のある本が紹介されているページ番号を書きとっておいたら102冊にもなりました。1年間で読み切れるかしら。 とりあえずエクセルで表にして、図書館でかりれるかを調べようと思います。 この本を読んで立花さんの多読に驚くばかりです。私もできるかぎり本を読もうと努力していますが、彼の比ではないでしょう。 この本を読んで思ったこととしてやっぱり人の読んだものをみるとその人の性質というか好みがでるなぁ~ということです。 立花さんの好みが大体わかる。っといっても、この人の守備範囲の広さがすごいことをあらためて思い知ります。 でも小説のたぐいは読まないらしいというのは、残念な気もします。まぁこの人の本の内容からしてそんな気はしていましたが。 細かな書評の後に「『捨てる』技術」をフルボッコにしてたのは、小気味が良かったです。

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2013/08/26

立花氏の圧倒的な読書量に圧倒される。しかし速読術は私も同じだと思いました。というのは難しい本ほど、飛ばし読みが出来る、読んで楽しむ本はゆっくり読むということ。毎月のように豊富な本を紹介しているが、考えてみれば読んでいるのだから驚き。そして、ほとんど買っているようなので本の保管のた...

立花氏の圧倒的な読書量に圧倒される。しかし速読術は私も同じだと思いました。というのは難しい本ほど、飛ばし読みが出来る、読んで楽しむ本はゆっくり読むということ。毎月のように豊富な本を紹介しているが、考えてみれば読んでいるのだから驚き。そして、ほとんど買っているようなので本の保管のための3階建物建設というのも納得。氏の読書傾向もなんとなく似ているように思いました。宇宙、日本文化、歴史、古代キリスト教などは、私も好きな領域です。

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2013/06/02

豊かな人間存在であるために最も必要な条件は情報のスループットを高める事。で、そこで問題となるのが情報の質と量なのだが、著者は電子書籍を徹底批判する。たしかに、電子書籍は入手の容易性・保管場所・持ち運び・価格といった面での優位性はあるが、書籍本来の持つ役割・価値(情報インプット)は...

豊かな人間存在であるために最も必要な条件は情報のスループットを高める事。で、そこで問題となるのが情報の質と量なのだが、著者は電子書籍を徹底批判する。たしかに、電子書籍は入手の容易性・保管場所・持ち運び・価格といった面での優位性はあるが、書籍本来の持つ役割・価値(情報インプット)は毀損しているのかもしれない。読まないよりはマシなのだが、読まない人は電子だろうがなんだろうが読まないのであって、電子書籍の優位性により読者が増えるとも思えず、媒体変化するだけであり、電子書籍の隆盛が起こるのであれば、豊かな人間存在の実現は困難になっていくでは?と感じた。が、これは著者の好みとるする飛ばし読み(絵画的読書)が可能な書籍に言える事であって、その他のタイムコンシューミングな書籍には当てはまらないのかもしれない。 著者は小説の類(音楽的読書を必要とするタイムコンシューミングな書籍)は暇人の暇つぶし消費と定義づけて殆ど読まないらしいが、それで豊かな人間存在が可能なのか?というのは甚だ疑問。「豊か」の定義の違いだろうが。 「書物は万人の大学」には同意。大学で学べる事は質量ともにごくわずか。学費とのパフォーマンスを考えると大学通うより近所の図書館に通ったほうが断然いい(一部理系学部は違うと思うが)。大学受験は根性と集中力の検定試験であって、それが社会的にはステイタス化されているだけの事であり、それ以上でもそれ以下でもない。 「本に書いてある事を信用するな」も教訓としたい。

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2013/05/03

以下の3部構成となっている。 ①著者の書評方針や読書術の紹介,出版文化論等 ②読書日記――本書のメイン。一番ページを割いている ③『「捨てる!」技術』の批評(酷評?) あれだけの大量の本をどうやって読み捌いているのか, 立花隆の読書術に興味があり本書を借りた。 メインの書評(本...

以下の3部構成となっている。 ①著者の書評方針や読書術の紹介,出版文化論等 ②読書日記――本書のメイン。一番ページを割いている ③『「捨てる!」技術』の批評(酷評?) あれだけの大量の本をどうやって読み捌いているのか, 立花隆の読書術に興味があり本書を借りた。 メインの書評(本の紹介)は,気になったところを 軽く読み流す程度。 読書術自体は, どこかで聞いたようなものばかりで特に目新しいものはなかった。 筆者は, 「絵画読み」と「音楽読み」を使い分けが有用である, と書いている。 要するに,概観を意識しつつ, 気になったところはちょっと時間をかけて読む, ただそれだけのことです。 穿った表現をすれば, ザッピング読書。 第3部の『「捨てる!」技術』の批評ですが, レッテル張り,曲解等のレトリックや,論理破綻等があり ちょっと酷かったかなぁ…――一理あるところもあるけど…。 自分の思想と相容れないから,ここまで酷評したのだろうか。 ザッピング読書,つまり,気になるところだけを つまみ食いしているから, たまに,ちょっとヘンテコな書評を書いてしまうのかもしれない。 第3部を除けば,いい本だと思うんですけどね。 読書術としては下記の本が参考になると思う。 ■木山泰嗣『膨大な資料を迅速・正確に処理できる 情報をさばく技術』 ■倉島保美『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』  パラグラフ・ライティングの本だけど,  本書を読めば,  『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本  そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』でも紹介されている,  パラグラフの第一文だけを読み進めることの意味が理解できる。

Posted byブクログ

2013/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

週刊文春に連載の読書日記をまとめたもの。ベストセラーや小説は対象外。芸術・哲学、サイエンス、歴史、オカルトまで幅広く且つマニアックな良書の紹介。私が読んだことがあるのはほんの数冊でした。一方Amazonの欲しいものリストも10冊...ばかり増えました。折を見て買い揃えようと思います。 大量読書・速読術のほうは数をこなすプロ向き、私のような読書を楽しみ派には向きません。

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