1,800円以上の注文で送料無料

社会の法(1) の商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] <1> 法‐人間‐社会をつなぐ回路を再確立する、オートポイエーシス理論の新たな展開。 <2> 法‐人間‐社会をつなぐ回路を再確立する、オートポイエーシス理論の新たな展開。 [ 目次 ] <1> 第1章 法理論はどこから出発すべきか 第2章 法システムの作動上の閉鎖性 第3章 法の機能 第4章 コード化とプログラム化 第5章 偶発性定式としての正義 第6章 法の進化 <2> 第7章 法システムにおける裁判の位置 第8章 法的論証 第9章 政治と法 第10章 構造的カップリング 第11章 法システムの自己記述 第12章 社会とその法 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ

2013/06/07

『法社会学』以来、法社会学的研究を続けてきたルーマンが、いわゆる「オートポイエティック・ターン」後に改めて社会システムとしての法について論じる。むろん、システムは閉じているがゆえに、法システムを社会学者が観察することは、直接の法的実践ではない。しかし、外部からシステムを観察するこ...

『法社会学』以来、法社会学的研究を続けてきたルーマンが、いわゆる「オートポイエティック・ターン」後に改めて社会システムとしての法について論じる。むろん、システムは閉じているがゆえに、法システムを社会学者が観察することは、直接の法的実践ではない。しかし、外部からシステムを観察することによって、システムがいかに作動しているかが観察され、さらにそうし法システム内における観察が、システムの反省としての法理論だと言明される。それゆえ、法社会学は法システム外からの観察として、それらを法システム内のコミュニケーションとは異なったかたちで明らかにする―概略はこうしたものであるが、本書の問題はむしろ、その大風呂敷ゆえに個別具体的な事例がどれだけ「実り豊かに」説明されているかがわからないことにあるだろう。法システムにおける現象のどこに着眼すればよいのか、という点を考えあぐねたときには、非常に興味深いかもしれない。

Posted byブクログ