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ヴァギナ・モノローグ の商品レビュー

3.3

10件のお客様レビュー

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2024/09/01

『マッドマックス フューリーロード』でジョージ・ミラーは女性キャストへのワークショップでフェミニストの劇作家イヴ・エンスラーを呼んだというのは有名な話だ。 そのイヴ・エンスラーの代表作である戯曲『ヴァギナ・モノローグ』のシナリオが本作。 自分は男性であり、本作を手に取ったのも『...

『マッドマックス フューリーロード』でジョージ・ミラーは女性キャストへのワークショップでフェミニストの劇作家イヴ・エンスラーを呼んだというのは有名な話だ。 そのイヴ・エンスラーの代表作である戯曲『ヴァギナ・モノローグ』のシナリオが本作。 自分は男性であり、本作を手に取ったのも『マッドマックス フューリーロード』のサブテキストの一冊として、という余り褒められたものではない理由ではあるが、とても面白くてあっという間に読んでしまった。 本作は『ヴァギナ・モノローグ』というタイトルが示す通り、200人を超える女性たちが自分の女性器について語った独白集である。 その語るところには抑圧されたオーガズムの解放だったり、忘れてしまいたい少女時代の暴力の形跡や、戦争の前で正当化されるような(そんなもん正当化されるはずもないが)レイプという暴力や、因習として残っている割礼という(これ自体、文化といっていいのか難しい。正直、暴力や人権侵害だと思ってしまうが……)ものもある。 中には「自分の女性期はどんな服を着ている?」「自分の女性期は何を話す?」などというちょっと滑稽な質問もある。 それに対して、「そんな馬鹿げた質問あるか、私の女性器は服も着ないし、声を出したりしないね!」というアンサーをした女性もいて、吹き出してしまったりもした。 それと「カント」という呼び方だっていいじゃないと語る女性の章は、まるでナボコフの『ロリータ』の冒頭のような、発音やアクセントにまで言及するようだった。 あれ「カント」ってダメなんだっけ? と思考が変わるような瞬間もある。 本作を読めば、なぜここまで「ヴァギナ」を口に出すのかわかる。 男性は特にだが、女性とそして女性器を神聖視しすぎているのだ。人間であり、ヴァギナはただの肉体の一部だ。 女性が読めばより自分事として受け容れられるだろうし、男性が読めば女性の苦しみや恐怖を感じられるだろう。 日本での刊行から20年以上経っているが、未だ古臭さを感じなかった。古臭さを感じるような社会であってくれたら良かったのに。

Posted byブクログ

2020/07/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

一気だった…序章だけ読んで置いていた本。めちゃよかった。戯曲として演じられる場面も見てみたくなる。 マイメモが赤裸々すぎるがこれはほんといい、自身の身体と心が愛しくなる感覚。 なんて喋る? 何を着せる? 地下室の洪水を語るおばあちゃん、 ボスニアの苦しさ。緑の草原の表現との対比 うめき声、といった表現の豊かさ。やわらかさ

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2018/06/25

"12歳に勧める~”から。モノローグとして演じられているのは見てみたいと思えたけど、本作自体はそこそこ。ヴァギナってこんなに連呼してる作品は他にないだろうし、そういう意味ではちょっと衝撃的内容ではあったけど。

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2012/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どっかで読んだぞ、どっかで読んだぞこの感じ……と思ってるうちに終わってしまった。 著者の朗読を聴けばまた違う印象なのかもしれないが、本で読む分にはアニー・スプリンクルなんかの方がユーモアもクリエイティヴィティもある気がした。 なんというか、フェミの人ってテンション高いよね。

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2011/09/27

性的なものは日常的に避けられる傾向があるけど、性的なものというのは余りにも文学的で神秘的である。避けるべきものではない。

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2011/12/08

舞台で見たい。 抑圧された女性性が主題。 翻訳の文体は、好き嫌いが分かれるかもしれない。

Posted byブクログ

2010/04/15

おもしろくはなかったけど、読んで良かったとは思う。 色々とほんのちょっとだけだけど、考えた。 男女平等って難しい。

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2011/09/03

日本では確か内田春菊さんが舞台に立ったと聞いたけれど、どんな感じだったのだろう。レイプ・キャンプの話にはぞっとした。明暗双方のエピソードがあったが、ヴァギナに対する抑圧や卑下から、楽しく解放されるときがきているのだなあと思った。「男の方が女よりもヴァギナについてよく知っている」と...

日本では確か内田春菊さんが舞台に立ったと聞いたけれど、どんな感じだったのだろう。レイプ・キャンプの話にはぞっとした。明暗双方のエピソードがあったが、ヴァギナに対する抑圧や卑下から、楽しく解放されるときがきているのだなあと思った。「男の方が女よりもヴァギナについてよく知っている」といった噴飯ものの言説には本当にうんざりなので、この本があってよかった。

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2009/10/04

女性性を受け容れることについて書かれた本かと思います。 隠語で忌むべきものや汚らわしいもの、よくても恥ずかしいものとして語られるヴァギナと女性の性。

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2009/10/04

ヴァギナに関するインタビュー。半分戯曲みたいなものらしいが、舞台で見たら微妙な前衛芸術になるかもしれんけど、これを本で読んでも辛い。特に男が。やたら友達や知り合い同士の名言を有難がる女の子ってたまにいるけど、そういう人は面白いと思って読むんじゃないか?たぶん。俺は無理。

Posted byブクログ