話し言葉の日本語 の商品レビュー
実は堂々とした、戯曲の書き方の大参考書として読んでいいのかもしれない。おそらく言葉遣いとしては当代両横綱作家が、自らの劇作の秘密や、日本語へのこだわりを懇切丁寧に語ってくれるのだから。読んでいて、何度も膝をたたき、後頭部をたたき、目頭をこすった。 全然、言葉や戯曲の問題だけ...
実は堂々とした、戯曲の書き方の大参考書として読んでいいのかもしれない。おそらく言葉遣いとしては当代両横綱作家が、自らの劇作の秘密や、日本語へのこだわりを懇切丁寧に語ってくれるのだから。読んでいて、何度も膝をたたき、後頭部をたたき、目頭をこすった。 全然、言葉や戯曲の問題だけではなく、演劇全般、いや現代日本社会全般への前向きな批評になっているあたりもおもしろく、全く素晴らしく知的で楽しい対談である。 いやあ、参った。 特に、平田オリザという人は、その思想や体験に触れれば触れるほど鳥肌が立つような感じがする。 2007/4/19
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