斑鳩宮始末記 の商品レビュー
わかりやすく描かれて…
わかりやすく描かれていて面白かった。あまり歴史的な難しい話がなかったのが個人的には助かった。勉強にもなったのでよかった。
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飛鳥時代の刑事の話っ…
飛鳥時代の刑事の話って感じでしょうか。推古天皇、蘇我馬子などが話に登場し、厩戸皇子の苦悩なども含め書かれている。なかなか、興味深い。
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古代が舞台の推理小説…
古代が舞台の推理小説です!古代モノをいっぱい出してる先生だから書けた本です!読んでみてください!
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◼️ 黒岩重吾「斑鳩宮始末記」 古代ものは趣味の1つ。聖徳太子の時代。国内外の不穏さと、殺人事件。 幕末はまあ特別として、時代ものは遡っていくほど好きかな。戦国<源平・鎌倉<平安<奈良・飛鳥・斑鳩という感じ。読んで奈良の独特な土地の芳香に触れると、不思議な感慨が湧いてくる。黒...
◼️ 黒岩重吾「斑鳩宮始末記」 古代ものは趣味の1つ。聖徳太子の時代。国内外の不穏さと、殺人事件。 幕末はまあ特別として、時代ものは遡っていくほど好きかな。戦国<源平・鎌倉<平安<奈良・飛鳥・斑鳩という感じ。読んで奈良の独特な土地の芳香に触れると、不思議な感慨が湧いてくる。黒岩重吾氏や永井路子さんは史料を自分なりに分析してその理解を作品に活かしているところが好ましい。 時は物部氏vs蘇我氏戦争から10数年後の西暦600年。皇太子である聖徳太子は、有力豪族ら既得権益を守ろうとする勢力からの反発がある中、身分に関わらず能力に応じて位を与える冠位制度を定めようとしていた。また大陸では隋と高句麗が激しく対立し、援軍の要請も来ていた。 聖徳太子の右腕である秦河勝、その下で調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)は犯罪捜査に当たる舎人の長。太子に抜擢されたお役目だ。農家に押し入って15歳の娘を犯して殺した上一家3人を斬殺した事件で、娘に婢として仕えるよう迫っていた中級官人が犯人として浮かび上がる。役所に行く途中の子麻呂は蔓草を結んだ罠に転倒し、飛んできた矢を必死にかわした。誰が、なぜ狙うのかー。 この時代はなかなか複雑。渡来系が活躍する時代、蘇我氏も、主人公子麻呂も、その上司の秦河勝も渡来系氏族である。外国の宗教である仏教が入ってきた時、廃仏派の物部守屋と崇仏派の蘇我馬子との間で大戦役が起こった。結果は蘇我氏の勝利。この物語にも、物部氏側に立った武人、村長らへの迫害や、蘇我氏サイドで戦ったものの、その後馬子と微妙な対立関係にある聖徳太子の立場がベースとして反映されている。 犯罪の動機として、奴婢の女性の悲哀がかなり強く描かれている。自然というかアダルトな話もそれなりにある。身分の高い、また裕福な男はこの時代、複数の妻を持ち、婢女に手を出すのも罪ではなかった。捻っていて興味深いのは、聖徳太子と意を汲んで、獣欲を持つ男に憤りながら、捜査上の関係者の婢女と子麻呂もまた深い関係になり一時期のめり込んでしまうこと。当然、当時でも反則である。 神功皇后の時代から、歴史的にはおそらくもっと古くから、古代は内憂外患の状態であり、暗殺も横行し安定しない。聖徳太子が没した後、一族のいわゆる上宮王家は蘇我入鹿に攻められあえなく滅亡している。その不安定さと少しの神話性が小説になると興味を惹く。想像力が掻き立てられる気がする。 生真面目な子麻呂には、魚足という、鷹揚で世慣れていて有能な年上の部下がついている。このバランスが絶妙だ。しかして犯罪の非道さに比して動機がパターンづいていて、刹那的な気もした。これだけベースを敷いていたらも少し何かあっていいかも、と。 黒岩氏の作品では「紅蓮の女王 小説推古女帝」「落日の王子 蘇我入鹿」「剣は湖都に燃ゆ 壬申の乱秘話」など読んだ。ちょっと古いけども、古代の著作は多いだけにまだまだ先々楽しみだ。
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聖徳太子の頃の話、というだけで、僕には、非常に、興味深々だったけれど、その時代の「捕物帖(?!)」ってのは、どんなんだぁ?という感じだった。読んでみると、「なるほど!」となった。
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聖徳太子の生きる飛鳥時代、側近の秦造河勝の下で働く調首子麻呂と魚足のコンビが斑鳩宮で繰り広げられる殺人や収賄などの調査にあたるという、古代版警察小説です。 歴史小説かと思って読み始めたので、フィクションだと知り期待外れでしたが、なかなか知ることのできない庶民の暮らしぶりまで子細に...
聖徳太子の生きる飛鳥時代、側近の秦造河勝の下で働く調首子麻呂と魚足のコンビが斑鳩宮で繰り広げられる殺人や収賄などの調査にあたるという、古代版警察小説です。 歴史小説かと思って読み始めたので、フィクションだと知り期待外れでしたが、なかなか知ることのできない庶民の暮らしぶりまで子細に描かれており、まあそれはそれで楽しく読めました。 この時代に警察や司法制度が整っていたかどうかは不明だそうですが、太子が中央集権国家体制の確立を図っていたのは間違えないのですから、あり得るなあと思うとロマンが広がりますね。
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奈良、厩戸皇太子に仕える子麻呂が主人公。 殺人事件などの犯罪捜査にあたる。 奈良時代のミステリー。 人間、きれいなことばっかりじゃない。 表の顔と裏の顔があって、人を妬んだり羨んだり。 人が豹変する一瞬が怖かった。 子麻呂の部下の魚足がとてもいい味を出している。 この二人の...
奈良、厩戸皇太子に仕える子麻呂が主人公。 殺人事件などの犯罪捜査にあたる。 奈良時代のミステリー。 人間、きれいなことばっかりじゃない。 表の顔と裏の顔があって、人を妬んだり羨んだり。 人が豹変する一瞬が怖かった。 子麻呂の部下の魚足がとてもいい味を出している。 この二人の関係もいい。 主従なんだけど、年上の魚足がよくフォローしている。 通勤時間の合間に読んでいたけど 短編がいくつかある形なので、 読みやすかった。
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~裏表紙より~ 調首子麻呂は百済からの渡来系調氏の子孫。 文武に優れ、十八歳で厩戸皇太子(聖徳太子)の舎人となった。 完成間近の奈良・斑鳩宮に遷った厩戸皇太子に、 都を騒がす輩や謀反人を取り締まるよう命じられた子麻呂は、 秦造河勝や魚足らとともに早速仕事に取りかかるが、 そ...
~裏表紙より~ 調首子麻呂は百済からの渡来系調氏の子孫。 文武に優れ、十八歳で厩戸皇太子(聖徳太子)の舎人となった。 完成間近の奈良・斑鳩宮に遷った厩戸皇太子に、 都を騒がす輩や謀反人を取り締まるよう命じられた子麻呂は、 秦造河勝や魚足らとともに早速仕事に取りかかるが、 その矢先、何者かが子麻呂に命を狙う。 ~感想~ 古代を舞台にしたミステリーです。 『髭麻呂』は平安時代、これは飛鳥時代の話なんやけど、 やっぱこの時代劇ミステリーって楽しいな~♪ 良質の時代劇を見てるみたいで、楽に読めて(・∀・)イイ これは続きがあるみたいなんで、楽しみ~♪ おしまい。
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古代版事件簿、捕物帳という感じ。 その発想はなかった。 時代が古い分?いろいろ生々しい感じが。 特に男女関係が。 時々時間、場所、その場面の中心となる人物を見失ってしまったが、落ち着いて読めば問題ないだろう。
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聖徳太子の舎人・調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)を主人公にした短編集です。 しかし本書では、犯罪調査をする役人に任命され、斑鳩周辺や厩戸の領地で起こる犯罪に関わる悲喜こもごもの日々を描いています。 時代劇っぽく言えば、捕物帳・犯科帳、死語的現代風に言えば刑事ドラマみたいなもんでし...
聖徳太子の舎人・調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)を主人公にした短編集です。 しかし本書では、犯罪調査をする役人に任命され、斑鳩周辺や厩戸の領地で起こる犯罪に関わる悲喜こもごもの日々を描いています。 時代劇っぽく言えば、捕物帳・犯科帳、死語的現代風に言えば刑事ドラマみたいなもんでしょうか?/笑 「日出処の天子」と言う漫画でも、調子麻呂(ちょうしまろ)として登場していましたね。 あっちの彼はほんわかした好青年でしたが、本書の子麻呂は全く別人です。ご注意を。 いやーほんと面白いですね! やっぱり黒岩氏の古代小説は良いです。 古文書の中の暗号よろしく化石みたいな文字から、こんなに血が通い熱を感じられる、魅力的な人物像を描き出せるとは。 生臭い犯罪調査の合間、体育会系で熱血漢の子麻呂と、ひょうきんでお調子者の魚足の掛け合い漫才みたいな会話が好きです。 (だんだん魚足が関西弁になっていくのもオモロイです) 興味をお持ちになった方には、続編の「子麻呂が奔る」もぜひ併せて読んで欲しいです。
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