海賊島事件 the man in pirate's island の商品レビュー
シリーズ三作目。「殺竜事件」の三人組が再登場。いや、ヒースロゥとEDは前作でもチラッと出てきてたけどさ。 密室殺人事件。水晶に閉じ込められた死体。水晶を作る魔法というのがただ一人しか使えないのだけど、彼が行ったようには思えない、と。こんな感じ。 これもやっぱりファンタジィ世...
シリーズ三作目。「殺竜事件」の三人組が再登場。いや、ヒースロゥとEDは前作でもチラッと出てきてたけどさ。 密室殺人事件。水晶に閉じ込められた死体。水晶を作る魔法というのがただ一人しか使えないのだけど、彼が行ったようには思えない、と。こんな感じ。 これもやっぱりファンタジィ世界での謎解きなので、その世界の原理を理解していないことにはどうしようもできず。「これこれこういう魔法があるんです」と言われたら、ああそうですかと言うしかない。ただ一応そういうものがあることを事前に述べているわけだから、伏線がないというわけでもない。トリック部分に関しては一作目よりは落ちるけど、二作目よりはマシ、といった印象。 主人公は多分レーゼ・リスカッセだと思う。けど、視点が結構あちこちに飛ぶ。舞台が一箇所だけじゃないと言うのもあるし、過去の回想が入り込んだり、海賊島を収めるインガ・ムガンドゥの話とか織り交ぜてあるし。ちょっと飛びすぎ、という気もする。 このシリーズはぶっ飛んだキャラクタも多いけど、ちゃんと地に足ついてる人も多いというのが好き。〈落日宮〉の支配人ニトラ・リトラとか、タラント・ゲオルソンとか。いいキャラクタだよなぁ。 この話も再読だけど、よく思い出してみたら初読時にも「モローがキリラーゼに対する印象を曖昧に述べたこと」(反転処理)に違和感を抱いていた気がする。EDもその部分をついてきていたけど、この点に関してはちょっと伏線を張りすぎているのじゃないのかな。これくらいでいいのかしら。 ラストのオチが良い、この話。最後で一気にムガンドゥ三世が好きになった。 05.01.17
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上遠野浩平の独特の世界感が味わえる、 異世界SFミステリー第3弾。 今回も「悪魔絵師」こと金子一馬氏による美麗なイラストが表紙を飾る。 通称―海賊島に“落日宮”殺人事件の容疑者、スキラスタスが逃げ込んでくる。 引き渡しを迫る大国ダイキ帝国は、魔導艦隊の武力制圧を通告した。 ...
上遠野浩平の独特の世界感が味わえる、 異世界SFミステリー第3弾。 今回も「悪魔絵師」こと金子一馬氏による美麗なイラストが表紙を飾る。 通称―海賊島に“落日宮”殺人事件の容疑者、スキラスタスが逃げ込んでくる。 引き渡しを迫る大国ダイキ帝国は、魔導艦隊の武力制圧を通告した。 拒否する海賊は“代打ち”にカッタータの特務大尉―レーゼ・リスカッセを指名するのだった。 なぜ、ダイキ帝国はスキラスタスを追うのか? なぜ、海賊は容疑者を引き渡さないのか? 事件の真相は“この世で最も美しい死体”となった夜壬琥姫が握る!? 戦地調停士―エドは、カシアス・モローを助手に殺人事件の全貌を探るが…。 事件シリーズ1作にちょろっと出た、海賊首領が出張ります! ムガンドゥ三世の過去と秘密、新キャラ・カシアス・モローの策略、 レーゼとムガンドゥ三世とヒースロゥの三角関係(?)などなど 今回も一気読みする面白さでした。 ラストはある意味、衝撃です。(笑)
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ED事件シリーズ第3弾は海賊の島が舞台です。 殺人事件を中心に物語は展開するのですが、それ以外の出来事が「本当の事件」だといえます。不可思議な現象は殺人以上のミステリーを秘めているのだと思います。 また殺竜事件を読み返さなければ!と思いました。 月紫姫も1作目登場人物ですからね。...
ED事件シリーズ第3弾は海賊の島が舞台です。 殺人事件を中心に物語は展開するのですが、それ以外の出来事が「本当の事件」だといえます。不可思議な現象は殺人以上のミステリーを秘めているのだと思います。 また殺竜事件を読み返さなければ!と思いました。 月紫姫も1作目登場人物ですからね。 前作で登場した魔術師が大きな役割を果たしていたりとシリーズがいい感じでリンクしています。紫骸城事件も読まなければいけなくなりますね。 そして、この物語の主人公ともいえるインガ・ムガンドゥ三世。かなり頭が良く、無敵。今後もぜひ登場してほしいキャラです! この事件シリーズ、金子氏のグラフィックでアニメ化すれば間違いなく面白い作品になると思います。1年に1巻ペースの発売なので多くは作れませんが、観たいです。
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事件シリーズ3作目、最近株が急上昇 主要な登場人物の中では、ムガンドゥ3世が印象深い。彼は「自分が何をしたいのか、何者なのかを掴むことができていなかった」のではないか。いわく「犬のように」組織の拡大・強化に腐心する父、そんな父から伺える「世界に歯向かおうとした」祖父・・・彼...
事件シリーズ3作目、最近株が急上昇 主要な登場人物の中では、ムガンドゥ3世が印象深い。彼は「自分が何をしたいのか、何者なのかを掴むことができていなかった」のではないか。いわく「犬のように」組織の拡大・強化に腐心する父、そんな父から伺える「世界に歯向かおうとした」祖父・・・彼らの後に続き、強大な力を持った3代目は・・・この構図はシリーズ一作目で本人が語っていたものと変わっていないのも素晴らしい。 作品それ自体はシリーズ他作品と同様、大きな事件を物語の柱としつつ、散りばめられた伏線をていねいに回収していく。 本作はそれが非常にハマっていると感じた。作者は箱庭小説が得意なのではないか
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落日宮ですごす夜壬琥姫が、世界一美しい死体となって発見され、海賊ムガンドゥ一族が支配する「海賊島」にその殺人事件の容疑者が逃げ込んだ。 そして大国ダイキ帝国の魔導艦隊が海賊島にせまり、容疑者引き渡しを要求するが、ムガンドゥ三世は拒否し一触即発の睨み合いとなる。 海賊島は状況打破の...
落日宮ですごす夜壬琥姫が、世界一美しい死体となって発見され、海賊ムガンドゥ一族が支配する「海賊島」にその殺人事件の容疑者が逃げ込んだ。 そして大国ダイキ帝国の魔導艦隊が海賊島にせまり、容疑者引き渡しを要求するが、ムガンドゥ三世は拒否し一触即発の睨み合いとなる。 海賊島は状況打破のための「代打ち」としてレーゼ・リスカッセに調停を要請した。 ムガンドゥ一族の秘密と三世の生い立ちが書かれている。 登場するED、ヒースロゥ、レーゼの三人は、好感の持てるキャラクターである。
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ミステリ&ファンタジーともいえる【事件】シリーズ第3弾。 筋が通りまくりの戦地調停士をはじめとした主人公達が、今回は2ヶ所に分かれて、ある事件に対してそれぞれの仕事をこなす。まずとにかく事件が摩訶不思議。 今回の舞台は”海賊島”と”高級サロン”。想像したことのないスケールの大...
ミステリ&ファンタジーともいえる【事件】シリーズ第3弾。 筋が通りまくりの戦地調停士をはじめとした主人公達が、今回は2ヶ所に分かれて、ある事件に対してそれぞれの仕事をこなす。まずとにかく事件が摩訶不思議。 今回の舞台は”海賊島”と”高級サロン”。想像したことのないスケールの大きさで、時間軸すら入り乱れて、様々な人間が絡み合う。脇役すら忘れる勿れ! 現時点で4作出ている中で、最もお気に入りがこれ。金子一馬氏のイラストも必見!
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竜シリーズの一冊。一番お奨めw とにかく”すっきり”したお話。ホント、楽しいね。最後がね、最後の、ね。
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表紙の人がグエン様(ターンAの)みたいだ、と思いました。 これは三世でよいのですよね? 海賊島の子ども部屋については、何も考えずに読んでいたので、 おー、なるほどー、という感じでした。 色々なキャラクターが出てくるし、面白かったです。
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「――あはははっ!おかしかったですねぇ!」 《公式》 海賊。―それは常に奪う側に立ち、奪われる側には決して立たぬ者。魔法が文明を支配する世界の中で、海賊ムガンドゥ一族に略奪される危機が訪れる。全面戦争も辞さぬ強大な魔導艦隊が彼らに要求するもの、それは完全密室の中で起きた殺人...
「――あはははっ!おかしかったですねぇ!」 《公式》 海賊。―それは常に奪う側に立ち、奪われる側には決して立たぬ者。魔法が文明を支配する世界の中で、海賊ムガンドゥ一族に略奪される危機が訪れる。全面戦争も辞さぬ強大な魔導艦隊が彼らに要求するもの、それは完全密室の中で起きた殺人事件の容疑者だった―全世界が緊張する中で海賊は一人の女を呼ぶ。その名はレーゼ・リスカッセ。そして彼女には、仮面を付けたとても奇妙な友人がいて―この世で最も美しい死体と、三代に亘る一族の歴史をめぐる因果の先に待つものは、勝利か敗北か、それとも―。 《私的見解》 メルヒェンたっぷり・・・そういうことです。 推理性がどんどん失われているような気がしますが、それを引き換えにしても面白い、そんな愉快なものがあります。 最初に引用した台詞は実は第一作に登場したレーゼ・リスカッセ。 エドワード・シーズワークス・マークウィッスル――EDではないのです。 今回は懐かしい顔ぶれ、といっても一巻だけですが、三人組が再登場。 EDのバカみたいに長すぎる長広舌とテンションとちょっと開放的になって大きくなったレーゼ、相変わらず苦労性のヒースロゥ。表紙となっているムガンドゥ三世はそれほど個性的ではないのですが、ついつい読み返してしまいます。 一番EDの気持ちがわかりやすいと思う自分は捻くれものだからそう考えてしまうのかもしれませんが。
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ブギーポップはもう買うのやめたけど、こっちは買い続けてます。 何がそうさせるのかなー。一つには、シチュエーションのひとつひとつの、(ビジュアルを想像したときの)綺麗さ、構図の面白さに惹かれるっていうのがあるのかなと思います。神話の絵画みたいな。 ミステリとしてはあまり面白みはない...
ブギーポップはもう買うのやめたけど、こっちは買い続けてます。 何がそうさせるのかなー。一つには、シチュエーションのひとつひとつの、(ビジュアルを想像したときの)綺麗さ、構図の面白さに惹かれるっていうのがあるのかなと思います。神話の絵画みたいな。 ミステリとしてはあまり面白みはないですが、キャラクタ小説としての楽しさはとっても魅力アップした巻でもありました。次の巻でより傾くのか…揺り戻しが繰るのか…そんなことも気になる巻だったり。
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