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柳宗民の雑草ノオト の商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2020/06/18

名前はわからないけど、路傍にいたり、鉢で主役に混じって存在を主張する雑草たち。 一つに、イラスト1ページ、説明3ページ割き、植物学的な話から、社会学、個人的な想いが書かれており、面白い。 ヘクソカズラは秀逸。最近に無い率直さで清々しい気持ちになる。

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2016/05/13

柳宗民さんと言えば、NHKの「趣味の園芸」で若い頃から慣れ親しんでいた園芸の先生。柳さんと街を野山を海岸線も共に歩けたならどんなに楽しいことだろう。そんなことも思ってしまうこの一冊。草への愛情も知識もいっぱいあふれていて楽しめる。我もまたワレモコウは 我亦紅ー我も赤いぞ!説に大賛...

柳宗民さんと言えば、NHKの「趣味の園芸」で若い頃から慣れ親しんでいた園芸の先生。柳さんと街を野山を海岸線も共に歩けたならどんなに楽しいことだろう。そんなことも思ってしまうこの一冊。草への愛情も知識もいっぱいあふれていて楽しめる。我もまたワレモコウは 我亦紅ー我も赤いぞ!説に大賛成。

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2012/09/13

職場の周りの草刈りと休日に家の周りの草取りをする。今年は猛暑日が続き、熱中症の心配もあるので暫く放置した。あるものは穂を出し、あるものは小さな可憐な花をつけた。名前を知らない雑草たちだが、穂を垂れ花を揺らす姿を見たら、刈取るのがためらわれた。機械を止め手を休め、しばし眺めた。 ...

職場の周りの草刈りと休日に家の周りの草取りをする。今年は猛暑日が続き、熱中症の心配もあるので暫く放置した。あるものは穂を出し、あるものは小さな可憐な花をつけた。名前を知らない雑草たちだが、穂を垂れ花を揺らす姿を見たら、刈取るのがためらわれた。機械を止め手を休め、しばし眺めた。  我が家の本棚にあった本書をもう一度見返してみると、あの草もこの草もちゃんと著者の雑草たちを愛おしむ気持ちにあふれたエッセーと凛とした挿絵とともに綴られていた。名前の由来や特徴、幼い頃のエピソードもとても面白い。  不思議なもので、名前を知らない時はばっさりと刈取れたものだが、名前を知った途端、一瞬一瞬だが愛でているのだ。おかしなものだ。でも、そんな自分がなんとなく好きでもある。

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2012/06/06

この本と、続編の雑草ノオト2、両方で身近な草花がおおよそ紹介されています。 いわゆる図鑑とは違い写真はありませんが、 とにかく花の紹介(エッセイ)とともにあるイラストがきれい。 文庫版もあるようですが、イラストを楽しむためには、 少々奮発してこちらをおすすめいたします!

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2012/02/05

ごくごく身近にある草花。名前はかろうじて分かってはいても、それ以上のことはよく分からないものが多い「雑草」。 そんな草花たちの、名前の由来、薬草としての話、など盛りだくさん。筆者のエピソードの中には自分の体験と似たような話もあり。手元に置いて花が顔を出してきたら比べてみたい本です...

ごくごく身近にある草花。名前はかろうじて分かってはいても、それ以上のことはよく分からないものが多い「雑草」。 そんな草花たちの、名前の由来、薬草としての話、など盛りだくさん。筆者のエピソードの中には自分の体験と似たような話もあり。手元に置いて花が顔を出してきたら比べてみたい本です。

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2011/08/11

雑草は割と邪魔モノにされがちですが(我が家の家まわりもそう)四季ごとの楽しみ方もあるんですね。小さい頃、おままごとで雑草の花を小瓶に生けたりしてたのを思い出します。繊細な挿絵、素敵です。

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2010/04/16

装丁も大変美しいですが、エッセイがまた面白くて読み耽ってしまいます。名前の由来や特徴とともに幼い頃のエピソードも書かれていて、読んでいるうちに安らいだ気持ちになります。役立たず扱いの雑草に向ける眼差しの何と温かいこと。著者のお人柄でしょうね。 著者名は柳宗民。ん? お父様は『民芸...

装丁も大変美しいですが、エッセイがまた面白くて読み耽ってしまいます。名前の由来や特徴とともに幼い頃のエピソードも書かれていて、読んでいるうちに安らいだ気持ちになります。役立たず扱いの雑草に向ける眼差しの何と温かいこと。著者のお人柄でしょうね。 著者名は柳宗民。ん? お父様は『民芸』創始者の柳宗悦でした。一応美術学部卒なので名前だけは知っていたものの、私の中では美術史上の重要な人物という知識だけの位置付けでした。 長男さんで世界的に活躍される工業デザイナー、柳宗理の方が多くの方がご存知かもしれません。長男がデザイナーで三男は園芸家。なんか面白いなぁ。次男の柳宗玄さんは美術史家だそうです。 今朝の新聞で、染色家で人間国宝の志村ふくみさんのインタビュー記事を読みました。柳宗悦先生から受けた影響の事を話されてました。 名も無き民衆の作り出すものに光をあてた柳宗悦。この記事と宗民さんの著書を読んで、改めて『民芸』って何だったのかなと思います。 柳家の人々って、どんな家族だったのかな。三人の息子さんたちの頭の良いところはDNAかもしれませんが、道は違っても共通する価値観や思想があるような。暮らしの中で育まれたものもあるのかな。

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2010/01/19

道端の小さな花にもちゃんと名前があるのだと気付かされる。 著者の優しい眼差しを感じます。 ノオト・・・いいですね。

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2009/10/04

最近買った雑草の本が面白かったよ。と弟に言ったら、雑草だったらこれが有名だよと教えてもらった。 雑草の本に詳しいヤツがこんな身近にいたとは… でこの本だけど、一つ一つの雑草に対する情報がそれぞれ3ページにわたって書かれており、より深い知識を得るには良い。 しかし、そこまで詳しく...

最近買った雑草の本が面白かったよ。と弟に言ったら、雑草だったらこれが有名だよと教えてもらった。 雑草の本に詳しいヤツがこんな身近にいたとは… でこの本だけど、一つ一つの雑草に対する情報がそれぞれ3ページにわたって書かれており、より深い知識を得るには良い。 しかし、そこまで詳しくなるつもりはない。

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2009/10/04

雑な草、なんて、気の毒なひとくくりであるが、いえいえ決して雑な草などではありません。 確かに、さして肥料などやらずとも勝手にどこでも育ち、花を咲かせて実をつけ、そしてどんどん繁殖する、強い植物たちではあります。 華やかさはなくても、可憐で清楚で奥ゆかしい美しさがあるのです。 と...

雑な草、なんて、気の毒なひとくくりであるが、いえいえ決して雑な草などではありません。 確かに、さして肥料などやらずとも勝手にどこでも育ち、花を咲かせて実をつけ、そしてどんどん繁殖する、強い植物たちではあります。 華やかさはなくても、可憐で清楚で奥ゆかしい美しさがあるのです。 ということを教えてくれた一冊。 いまでは道端で見かけた草花の名を調べるのにまず開く本である。

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