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老いてこそ の商品レビュー

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2023/01/23

元哲学の教師、ルポライターの著者が、自らの老いと向き合い、健康、外見、人間関係、退職、過去の記憶から死に対する恐れなど、歳を重ねれば例外なく誰もが考えることについて、著者特有の思考や感性で綴っている。 哲学の先生でも、凡人の自分と同じようなことを気にかけるのだと思う半面、私ならも...

元哲学の教師、ルポライターの著者が、自らの老いと向き合い、健康、外見、人間関係、退職、過去の記憶から死に対する恐れなど、歳を重ねれば例外なく誰もが考えることについて、著者特有の思考や感性で綴っている。 哲学の先生でも、凡人の自分と同じようなことを気にかけるのだと思う半面、私ならもう少しいい加減に、良く言うなら鷹揚に構えていられることもあるのに、著者はかなりものごと突き詰めて考える性格なのかな、と思う部分も多かった。ある意味とても正直に、多くの人が考えることをデフォルメして書いたきらいもあるような。 著者が60代で書いた20年前の本。一昨年、89歳で他界していらっしゃるが、その頃は老いや人生をどんな風に感じ、振り返っていたのだろうか。

Posted byブクログ