翔ぶが如く 新装版(五) の商品レビュー
国内の反乱に続いて、…
国内の反乱に続いて、国外の紛争の解決にも大久保自ら乗り出していく。国内の不満が高なる中で、孤軍奮闘の戦いが続く。
文庫OFF
この時期、ルソー・中江兆民の民約論が持つ影響力の大きさ。フランス・アメリカにおける革命において、ルソーの影響力の大きいことか。 日本における維新壮士たちのエネルギーが自由民権運動に向かうはずだ。 ・下級武士による幕府転覆(明治維新) ・維新政府への失望不満 ・有り余る革命エネルギ...
この時期、ルソー・中江兆民の民約論が持つ影響力の大きさ。フランス・アメリカにおける革命において、ルソーの影響力の大きいことか。 日本における維新壮士たちのエネルギーが自由民権運動に向かうはずだ。 ・下級武士による幕府転覆(明治維新) ・維新政府への失望不満 ・有り余る革命エネルギーの矛先として 征韓論、自由民権運動 ・維新政府を支える大久保の孤独な先見性と独裁、 征台時の目を見張る行動力 やはり、戦前の日本の土台を作ったのは大久保だ。
Posted by
情報量が多すぎて、全部を咀嚼はできないが、志を持って江戸幕府をたおした志士たちが、いざ明治政府の役人になった時に、世界を知らないが故に途方にくれながらも一つ一つのことにあたっていく、ある意味のがむしゃらさを感じた。 「鎖国・封建の世に包まれているころは、社会的環境としては大通りか...
情報量が多すぎて、全部を咀嚼はできないが、志を持って江戸幕府をたおした志士たちが、いざ明治政府の役人になった時に、世界を知らないが故に途方にくれながらも一つ一つのことにあたっていく、ある意味のがむしゃらさを感じた。 「鎖国・封建の世に包まれているころは、社会的環境としては大通りから外れた袋小路の奥にいて、小路の木戸を閉ざしているのに似ている。その小路の奥で熱狂的に攘夷を叫ぶことは、政治心理としては病的ながらも快感に属するであろう。攘夷を集団で叫べば、より一層に快感は昂進するに違いない。が、その攘夷家たちが、半開国主義の幕府を倒して革命政権をつくるというはめになってしまったのである。」(p181)明治政府のゴタゴタは結局、こういうこところから始まったからなのか…、と腑に落ちた気がした。 後半、宮崎八郎のくだりは大久保、西郷ほどは有名ではないが、聞いたことのある人々が何人も登場し、様々な繋がりがわかって興味深かった。
Posted by
ここまで読み進めてきた中では一番面白かった。 特に大久保利通の外交シーン、ビジネスにもつながると思い同僚に勧めてしまった
Posted by
大久保の戦争の可能性も含む遺清案に、山県は陸軍の人員がとても足りぬ、と反対した。しかも旧各藩の武士たちは大久保を嫌っているので、参加拒否する可能性も高いとした(特に薩摩)。そこで大久保は「皇帝陛下というものがあるじゃないか」と説得して、成功した。つまり後の「天皇の名のもとに」の成...
大久保の戦争の可能性も含む遺清案に、山県は陸軍の人員がとても足りぬ、と反対した。しかも旧各藩の武士たちは大久保を嫌っているので、参加拒否する可能性も高いとした(特に薩摩)。そこで大久保は「皇帝陛下というものがあるじゃないか」と説得して、成功した。つまり後の「天皇の名のもとに」の成り立ちである62
Posted by
「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終...
「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終的に西南戦争に至ったのね、と。しかし、旧支配層の武士は既得権益を取り上げられ、庶民は税金やら兵役やら負担が激増した、この明治維新という大改革が、よく破綻・瓦解しなかったものだという、新たな疑問が湧いてきた。
Posted by
※2008.6.5購入 2008.6.12読書開始 2008.7.13読了 2017.5.6売却@Book Off
Posted by
【感想】 西郷や反乱分子達への義理だて、ストレスのハケぐちの為とも思われる征台論を行なわざるを得なかったのか? 溜まりつつある大久保への不満は、彼にとっても辛い毎日だったに違いない。 ただ、、、読んでいる自分からすると、この靴の上から足を掻くようなこの物語の進捗に歯がゆい気持ちで...
【感想】 西郷や反乱分子達への義理だて、ストレスのハケぐちの為とも思われる征台論を行なわざるを得なかったのか? 溜まりつつある大久保への不満は、彼にとっても辛い毎日だったに違いない。 ただ、、、読んでいる自分からすると、この靴の上から足を掻くようなこの物語の進捗に歯がゆい気持ちでいっぱいだな!笑 早いとこ、大久保vs西郷でドンチャンし始めないかと思ってしまう。。。 【あらすじ】 征台の気運が高まる明治七年、大久保利通は政府内の反対を押し切り清国へ渡る。 実権を握る李鴻章を故意に無視して北京へ入った大久保は、五十日に及ぶ滞在の末、ついに平和的解決の糸口をつかむ。 一方、西郷従道率いる三千人の征台部隊は清との戦闘開始を待ち望んでいた。 大久保の処置は兵士達の失望と不満を生む。 【引用】 大久保の北京における作戦の骨子は、英国公使に対しては儀礼のみであしらい、実は堀を設けて他人行儀でいる。 一方英国以外の各国公使に対してはできるだけ好み(よしみ)を厚くし、彼らの応援を得ようとするところにあった。 英国公使ウェードにとっては、これほど嫌な相手はなかったに違いない。 p129 大久保はもう一度、この談判を浮上させなければならない。 彼は若い頃から、何度か万策尽きたところへ自分が追い込まれるという体験を重ねてきた。 その時は、息を潜めて沈黙するか、それとも破れかぶれの一手に出れば自分の取り巻く状況の一角が崩れ、何とか道が通ずるということを知るようになった。 p145 ・征台論に対する大久保について 客観的にみれば大久保の粘着力を非凡とみるべきだが、しかし戦争によって外交の新局面を拓こうという西郷たち好戦派からみれば、大久保のこの態度は国辱的な生温さであるといえる。
Posted by
「翔ぶが如く(5)」(司馬遼太郎)を読んだ。 『日本の明治維新そのものが、人類が共有すべき普遍的な思想を拠りどころにして成立したのではなかった。』(本文より) 明治維新というものに対して私は誤った認識を抱いていたのかもしれないな。 西郷どんも謎だけど大久保利通もまた謎である。
Posted by
台湾出兵の後始末から撤兵、民権運動の興り。 余談の多さ、重複のしつこさ、変わらず。 ただ、やっぱり微妙な文章表現は刮目すべき所多々あり。 また中江兆民が非常に魅力的だ。聖俗合わせもち、かつ無垢であるところが。
Posted by
