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翔ぶが如く 新装版(五) の商品レビュー

3.5

40件のお客様レビュー

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国内の反乱に続いて、…

国内の反乱に続いて、国外の紛争の解決にも大久保自ら乗り出していく。国内の不満が高なる中で、孤軍奮闘の戦いが続く。

文庫OFF

2024/05/11

ここまで読み進めてきた中では一番面白かった。 特に大久保利通の外交シーン、ビジネスにもつながると思い同僚に勧めてしまった

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2023/11/05

大久保の戦争の可能性も含む遺清案に、山県は陸軍の人員がとても足りぬ、と反対した。しかも旧各藩の武士たちは大久保を嫌っているので、参加拒否する可能性も高いとした(特に薩摩)。そこで大久保は「皇帝陛下というものがあるじゃないか」と説得して、成功した。つまり後の「天皇の名のもとに」の成...

大久保の戦争の可能性も含む遺清案に、山県は陸軍の人員がとても足りぬ、と反対した。しかも旧各藩の武士たちは大久保を嫌っているので、参加拒否する可能性も高いとした(特に薩摩)。そこで大久保は「皇帝陛下というものがあるじゃないか」と説得して、成功した。つまり後の「天皇の名のもとに」の成り立ちである62

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2023/09/10

「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終...

「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終的に西南戦争に至ったのね、と。しかし、旧支配層の武士は既得権益を取り上げられ、庶民は税金やら兵役やら負担が激増した、この明治維新という大改革が、よく破綻・瓦解しなかったものだという、新たな疑問が湧いてきた。

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2021/08/26

※2008.6.5購入  2008.6.12読書開始  2008.7.13読了  2017.5.6売却@Book Off

Posted byブクログ

2018/08/13

【感想】 西郷や反乱分子達への義理だて、ストレスのハケぐちの為とも思われる征台論を行なわざるを得なかったのか? 溜まりつつある大久保への不満は、彼にとっても辛い毎日だったに違いない。 ただ、、、読んでいる自分からすると、この靴の上から足を掻くようなこの物語の進捗に歯がゆい気持ちで...

【感想】 西郷や反乱分子達への義理だて、ストレスのハケぐちの為とも思われる征台論を行なわざるを得なかったのか? 溜まりつつある大久保への不満は、彼にとっても辛い毎日だったに違いない。 ただ、、、読んでいる自分からすると、この靴の上から足を掻くようなこの物語の進捗に歯がゆい気持ちでいっぱいだな!笑 早いとこ、大久保vs西郷でドンチャンし始めないかと思ってしまう。。。 【あらすじ】 征台の気運が高まる明治七年、大久保利通は政府内の反対を押し切り清国へ渡る。 実権を握る李鴻章を故意に無視して北京へ入った大久保は、五十日に及ぶ滞在の末、ついに平和的解決の糸口をつかむ。 一方、西郷従道率いる三千人の征台部隊は清との戦闘開始を待ち望んでいた。 大久保の処置は兵士達の失望と不満を生む。 【引用】 大久保の北京における作戦の骨子は、英国公使に対しては儀礼のみであしらい、実は堀を設けて他人行儀でいる。 一方英国以外の各国公使に対してはできるだけ好み(よしみ)を厚くし、彼らの応援を得ようとするところにあった。 英国公使ウェードにとっては、これほど嫌な相手はなかったに違いない。 p129 大久保はもう一度、この談判を浮上させなければならない。 彼は若い頃から、何度か万策尽きたところへ自分が追い込まれるという体験を重ねてきた。 その時は、息を潜めて沈黙するか、それとも破れかぶれの一手に出れば自分の取り巻く状況の一角が崩れ、何とか道が通ずるということを知るようになった。 p145 ・征台論に対する大久保について 客観的にみれば大久保の粘着力を非凡とみるべきだが、しかし戦争によって外交の新局面を拓こうという西郷たち好戦派からみれば、大久保のこの態度は国辱的な生温さであるといえる。

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2018/07/06

「翔ぶが如く(5)」(司馬遼太郎)を読んだ。 『日本の明治維新そのものが、人類が共有すべき普遍的な思想を拠りどころにして成立したのではなかった。』(本文より) 明治維新というものに対して私は誤った認識を抱いていたのかもしれないな。 西郷どんも謎だけど大久保利通もまた謎である。

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2018/04/08

台湾出兵の後始末から撤兵、民権運動の興り。 余談の多さ、重複のしつこさ、変わらず。 ただ、やっぱり微妙な文章表現は刮目すべき所多々あり。 また中江兆民が非常に魅力的だ。聖俗合わせもち、かつ無垢であるところが。

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2018/02/12

大久保利通が北京に談判に行くところから宮崎八郎が評論新聞社に入社するまでの第5巻。相変わらず進行が遅く娯楽読み物というより歴史教科書といった体です。 前半の大久保外交は交渉力が凄いですね。ことを優位にすすめるには多弁にならず我慢する駆け引きも大事なのかな。胆力がかなり必要で常人に...

大久保利通が北京に談判に行くところから宮崎八郎が評論新聞社に入社するまでの第5巻。相変わらず進行が遅く娯楽読み物というより歴史教科書といった体です。 前半の大久保外交は交渉力が凄いですね。ことを優位にすすめるには多弁にならず我慢する駆け引きも大事なのかな。胆力がかなり必要で常人には出来かねるでしょうけど。 宮崎八郎の話は余談かと思って読み進めるとルソーの民役論と中江兆民に繋がるのでもはや新展開の様相で、西郷隆盛は出番なし。 専制政治、共和制政治、元老院、三権分立と、終盤は政治の勉強モードとなりしんどく感じられたが、読後感は知的好奇心を満たして悪くないです。

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2018/01/03

征台論の機運の高まりのなか、大久保利通は清国へ渡る、李鴻章との交渉を行わずに平和的解決を模索するが・・・。

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